医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

凌駕

2017-08-09 04:44:44 | 薬局
成長し続ける怖さがある。

ツルハHDが静岡の会社を傘下に治めてウエルシアを抜き首位に躍り出た。
凄い。
30年近く前に札幌のツルハ本部に伺った際に、壁に大きく「全国1,000店舗達成」と書かれていたのを思い出す。
その当時は、北海道のみの展開で80店舗ほどしかなかった。
それが2,000軒に届く勢いである。
うわさによると壁には「全国10,000店舗達成」に変わっているとか。

何と言ってもドラッグストアの勢いは凄い。
昨年は百貨店の売上(5兆9,780億円)を抜いて6兆4,916億円となった。
その伸び率はコンビニエンスストアを追い越す勢いである。
さらに日本チェーンドラッグストア協会では、2025年には10兆円産業を目指しており、その核に据えているのが調剤事業である。
その調剤事業では、現在の調剤市場シェアの10%を30~40%にまで持って行こうと息巻いている。
何と言っても「調剤ポイント」という武器があるのが強い。
この武器に対して大手調剤チェーンが黙ってみているとは思えない。
売上がじり貧に陥った時に導入がないとは言えない。
違法ではないのだから。
となると、置いてけぼりは誰だろうか。

いつも思うが、国が認めたことに反対するのではなく、どうやったら享受できるかを考えるべきじゃないだろうか。
本気で反対なら法的手段だろうが。
これは敷地内薬局も同じだ。
反対ばかりしていると取り残されてしまう。

私の得意先は九州が多い。
九州を地盤とする大きなドラッグストアが2つある。
このどちらも調剤事業にはあまり積極的ではない。
お陰様で、九州の中小薬局はドラッグストアの脅威を知らない。
この知らないことが私には脅威に感じている。
ドラッグストアはどこからでも入って来る。
その時は、必ず調剤事業が売りになる。
もちろん安売りも熾烈な戦いを繰り広げるだろう。

ドラッグストアにとって処方せんは”1粒で2度おいしい“って事を思い出して欲しい。
大手ドラッグストアの処方せん単価はほぼ1万円だ。
粗利益率は35~37%もある。
1枚の処方せんから出る粗利益は3,700円にもなる。
さらに待ち時間に買い物をしてくれると…ほらほら2度おいしい。

世の中の展開が早過ぎる。

今日は7時の便で札幌に向かう。
そうだ!
ツルハに買い物に行かなくっちゃ。





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4 コメント

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Unknown (タダノブ)
2017-08-09 10:57:48
ツルハ凄いですね!地元にあるただのドラックストアだったのにいつの間にか東京でも普通に目にする.

しかも,くすりの福太郎も参加に納めている.本社は東区でアインと同じですね?

北海道の流通企業は道内一になれば,北海道は広いので本州に参入しシェアを拡大するのはたやすいですね.
ツルハに行かなくっちゃ! (駒形和哉)
2017-08-09 18:00:59
早朝から移動して札幌に戻りました。
本日の札幌の気温は25度前後だそうです。

さて、北海道民を”道産子”と言います。
”道産子”の特性として、土地にこだわらないことです。
チャンスを求めてどこにでも移動する「遊牧民族」です。
本州の人は、土地にこだわる「農耕民族」が多いと思います。
だから”道産子”は全国どこにでも進出します。

私も「遊牧民族」です。
どこにでも行きます。

美味しい料理とお酒を求めて!
 (山田)
2017-08-12 07:13:57
誹謗中傷にしたくはないですが。
ここの調剤がめちゃくちゃなのは昔から。●太郎ではなく本体自体に問題があります。
調剤専業大手からは10年以上前から、以前から、常に「しっかりやれよ」と言われていたのです。はっきり言って嘲笑されていたんです。あういう儲け最優先のところがやんちゃすると周りに迷惑が及ぶんだと懸念されていました。
ルール無視で帳尻合わせみたいな業務してるんですからそりゃ儲かりますよ。
ツル●だけではなく中京地区の大手とかも散々な内容です。
ちなみに今ツル●や●太郎での業務の内容がどうなっているのか…ご存知の方もいらっしゃるでしょうが本当に勘弁してほしいです。今調剤を一番食い物にしているのは調剤大手ではなくドラッグです。
でもエコノミックパワーで行っちゃうんでしょうねぇ。こういう当たり前の話もただのひがみにしかならないな~。
私も (駒形和哉)
2017-08-12 08:26:50
耳にしています。
ただ残念なことに証拠がありません。
2015年に「無資格調剤」が問題になりましたが、何も処分などなかったと思います。

これも根拠なき噂ですが、保健所が監査に来たそうです。
それもご丁寧に、何月何日の何時ころとと通告があっての訪問だそうです。
当然のことですが、その時に調剤室には事務職などいません。
もちろん調剤をやっている様子などありません。
これを確認して「大丈夫ですね」と帰った言ったそうです。
こういうのが”節穴”っていうんでしょうか。

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