医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

あふれる

2016-07-19 06:29:36 | 薬局
相変らず混乱が多い昨今である。

4月から始まった「健康サポート薬局」の研修体制が動き出した。
こちらも「かかりつけ薬剤師指導料」の「地域活動」と同じように現場に混乱を招いているようだ。

先ずは、「健康サポート薬局」に報酬がつくと勘違いしている人も多い。
こちらは今のところ調剤報酬とは無関係で、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」上の位置づけである。
要は、保健所に届け出て許認可されるものだ。
報酬がつくのは「基準調剤加算」である。
内容的には、ほぼ類似している。
また、将来的に「健康サポート薬局」が「基準調剤加算」に移行するんじゃないのかと危惧しる人もいるが、私の勝手な予想ではかなり当分はあり得ない。

そんな背景があり我も我もと寄ってたかって申し込むのが「健康サポート薬局」に必要な研修修了者である。
取りあえず薬局薬剤師として5年以上の経験者が対象で「知識習得研修」(22時間)と「技能習得研修」(8時間)が必要になる。
「知識習得研修」はe-ラーニングでいつでもどこからでも対応できる。
ところが「技能習得研修」は原則年に1回のチャンスとなる。
その「技能習得研修」をめぐって混乱が起きているのはご承知の事と思う。
受講したくても定員枠が少な過ぎてはみ出しちゃう。
東京都などは1,000人の募集でも数100人があふれる状態になった。

話は変わるが「技能習得研修」はA研修とB研修がそれぞれ4時間ずつになっているが、1,000人も一度に研修を受けることの質の担保は可能なんだろうか。
特に、B研修は「健康サポートのための薬剤師の対応研修」で、グループによるロールプレイが中心になる。
何だか騒がしいだけに終わりそうだ。

そもそも認定は個人に認められるものである。
にもかかわらず参加者制限があり、今年中に「健康サポート薬局」に手を上げる薬局からとなっているケースが多い。
しかも研修修了者はその店舗の常勤が原則である。
となると「健康サポート薬局」に手を上げる店舗から最低でも2名の参加がないと運営上の問題が生じそうだ。
その認定修了者に急用が出来て休んだり、退職になったら中止届または廃止届が必要になる。
また、私の知識も混乱しているが、この健康サポート薬局に必要な研修修了者には、同店舗に1年以上の勤務実績など求めていないような気がする。
そうなると薬剤師として、この修了書があるかないかは給与に反映しそうだ。
あまりにも制度として未成熟さを感じる。

ところで「健康サポート薬局」って何なんですか?






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コメント (2)
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