KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

2月 鬼も笑うチャージマン研

2012年01月27日 | 日記

 

またまた小更新。1月の最終週はいろんな催事があってデータ集めに行ったり、
それを現場にいってまとめたり、仕事でバタバタしてるうちに気が付いたら
2月になっちゃいそうな感じDeath。今年は個人的にけっこうスロースターターな感じ。
ケンタッキーおじさんも節分の鬼装束で昼間のかぼそくビルの間から差し込む陽光の中、
佇んでおりました。
そうそう、コミケルポも続きがありますので、ぼちぼち。

鬼は外、福は内!去年はたいへんだったから今年は鬼をよく払いましょう。
またさっき地震があり、都内の仕事場もグラグラ揺れました。
よく新マンとかで「地殻の変動冬眠していた怪獣が起きる」シーンがありますが、
このくらいの震度なら目を覚ましそうです。



ZOLLMENボボンゴはONIじゃないけど。これは昨年まんだらけさんの中野店で
限定品として販売された蓄光ver.。暗い所の光りっぷりが人喰い怪獣らしく不穏キュートで
いい感じです。しかしOLLIEは昨年も節分シーズンに出してきて
飾っていたんですが、いつ見てもデカいな~と思いマス・

ちょっと気晴らしにアキバに出てみたら、萌え系アニメのグッズコーナーの隣接して
いきなりチャージマン研グッズを売ってる露店を発見し吹いちゃいました。
こんなマイナーアニメがいきなりシングルでグッズコーナーを設置されるところまで
プッシュされるなんて、グッズ展開の会社でいったいどんなブレインストーミングが
行われたのかきになる~。



これがウワサの(?)メディコムトイさんからリリースされたチャー研ソフビだな。
原型ミロクトイって書いてあったのがなんかほほえましいというか、受けました。



これはあのヤバい回に見せた研の表情を製品化したんだな。恐るべし。

昭和の頃ですが、中学の時、タコの地場ローカルのTV局では昔の特撮とかアニメを
よくオンエアしていたものですが、その頃からマイナー番組をたしなむ習慣がすでにあった
自分らモノ好きなマニア予備軍みたいな連中の間で
話題になっていたアニメのひとつに「ギンガイザー」や「アストロガンガー」そしてこの
「チャー研」がありました。
ローカル局の微弱な電波を室内アンテナを動かして無理やり拾い見ていた「チャージマン研」
は異様な作品だった記憶があります。

年代的に見てまだこの頃だと狙って古臭いテイストで作ったギャグアニメであるとも思えないし、
かといってシリアスなSFヒーローアニメともまったく思えないしなんとなく年代特定も
よくわからないし(そうそう、当時のアニメ百科などでもチャー研は全く存在が触れられてない
アニメだったんですよね)
絵柄が強いて近いといえばタツノコアニメっぽいけど一見普通っぽいキャラクターデザインの
ようでいて、研の家族なども挙動がどこかおかしい。そもそもタツノコの吉田竜夫作品よりも
なんだかイケてないし。話も投げっぱなしたったり、番組の中に出てくる独特の造語感覚など
どこかゆがんでいたりといろんな角度から見ていて存在が奇妙でしたね。
額面通り、宇宙の悪い敵と戦う少年ヒーローモノというよくあるプロットの作品でありながら
作画が昭和の作品特有の低予算な現場で作られたことで随所で奇妙な味を醸し出していたり、
キャラクターたちの挙動もどこか作り手のピントがずれて進行している。
四次元からTVに届くデムパみたいな作品だと話していたのを覚えています。
とにかく昭和のパチもの怪獣ソフビと同じで、作り手が天然で作ったモノのたたずまい、強度こそ、
おそるべし、ということですネ。

でもそれでいて強烈に引きつけられるサムシングがあり、その笑わせたいんだか
視聴者を不安に陥れたいんだか、よくわからない作風から、内輪でもオンエア翌日に
「昨日の話、なんだったんだろうな?」とか話題になってました。

そうだ、番組自体関連商品も出してる気配もないし、おもちゃの販促もなさそうだったりと
商売ッ気がまったくないあたりもなんのために作られたんだ?と思える異様さがありましたね。

2000年代後半になって「チャー研」という番組の存在はドラスティックな時期を迎えます。
ケーブルテレビなどでもオンエアされるようになってそのスカム&ストレンジな
作風が平成以降に生まれたネット世代には強烈かつ新鮮に映りたちまちネタ作品的意味あいで
深読みやツッコミされつつ、評判になりました。
ネット上で実況されたりMADビデオなども作製されるなど、再評価が急速に
進みたくさんの視聴層に愛されることになったアニメ、というのはすでに皆さま御存じですよね。
「チャー研」は平成のネット社会で再資源化され価値付与されたアニメコンテンツといえます。

 

ソフビ関係のイベントも少ない昨今ですが、いきなり露店で現行アニメならまだしも
よりにもよってチャー研オンリーのお店ができちゃうなんてのもソフビという商材のニッチな
分野のお客さんに斬り込む展開の一つを垣間見るような話かも。
4000円前後とか、微妙にリーズナブルですしね。インディーズソフビのメーカーさんが
関わっているのもちょっとした隠し味となっております。天然で醸成されたという意味では
「チャー研」はパチソフビといった製品分野と相性のいいコンテンツなのかもしれませんね。

【チャージマン研・殺人レコードのBGM】

http://www.youtube.com/watch?v=qPjOer9zSNs


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