KADOMIUMTANK ソフビブログ

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ビリケン商会 怪物

2012年08月08日 | イベントルポ




ヒトは誰でもココロの中に怪物を飼っている。

怪物はヒトあらざる姿でありながら、実は人間の近縁的存在であり、その
存在を知覚して、怪物をヒトあらざる者として畏怖していながら、
いつしか怪物に近づき、蛮行を繰り返し、欲望のおもむくままに行動してしまう
人間も居る。
そう、人間さえも一枚その皮を暴いて内なるものをさらけ出してみると、
所詮は怪物たちの一眷属に過ぎないのかもしれない。。。




そんなわけで作家さんのココロのダークサイドに潜む怪物たちが具現化され、
キャンバスに、漫画に、そしてソフビやオブジェなどで表現する特別展示、

ビリケンギャラリーさんでその名も「怪物」と題するイベントが現在開催中です。

怪物というキーワードに一家言ある作家さん33人の作品が一堂に
集結したことで、見ごたえもかなりなもの。
このテーマで描いてもらったら、という作家さんが
ビリケンさんの呼びかけに快諾して集結し自らの思い描く怪物の姿を活写した
豪華な競作展となりました。

タコもこのテーマゆえ見世物小屋気分も手伝いつつ凄そう、とさっそく覗いて
まいりマシタ。
ここに紹介したのはほんのごく一部の作品です。
そして、夏休みにかかる8月中にまだまだこれから到着する作品もあるのだそう。



ビリケンギャラリー「怪物」展の限定品ソフビ、
ポケット宇宙人シリーズ、ジュプ星人とマーク星人。
今回もマウント工房さんのカスタムペイントで
クリア素体の透明感を生かした昆虫の外甲殻風味な塗装がミリキを放っております。

そういえばこの「マーク星人」によく似ているウル○ラQ・M1号の没デザインキャラは
設定が、「人工生命M2号」として生み出された「怪物」が、自分は人間に作られ
高度な知能を持ちながらなぜ人間に生まれなかっのかと、苦悩する話なんですよね。
くしくも、というかなんというか。



PICOPICOさんの作品。One up.さんで販売された「山椒魚戦争」といっしょに
都内を廻って納品していたそうで、大荷物だったそう。








ぬいぐるみ作家さんのCLICKCRACKさん。今回はシリアルキラーやホラー
キャラクターをマスコット化した風な作品を制作。
今回も人気でもう売約済みとなっていました。






サンガッツさん。鬼のボディを使用した一品物・馬頭の鬼を出品。
前世魔人か、「妖怪百物語」に登場する、うまおにか?



妖気と猟奇、妖艶を描かせたらこのヒトの右に出る作家さんは居ない、
花輪和一さん。大戦中に人里に住み、竹槍訓練にいそしむ怪物の父親、子と
人間の母親!一枚の絵にこめられた因果のストーリーが見た瞬間に脳内に広がりますね。



雑誌「アックス」でもおなじみ、田中六大さんのオリジナルモンスターを描いた
カード風の作品。



ザリガニワークス武笠太郎さん。非常スイッチを思わせる緊迫感が封印された箱。
人間は中身の見えざる箱という存在に魅了される。これは中に怪物を封印した
架空の商品、パンドラの函を具現化したのカナ?
そしてザリガニワークス坂本嘉種さんもイラストをご出品されてます。



今井昌代さんの作品。ゴーストの布を載せると別形態になって光るそうです。



精緻な絵柄で残酷さとユーモアの交錯する人体破壊シーンを描かせたら髄一といえる
異能の漫画家、駕籠真太郎さん。
食品スーパーの生鮮食品コーナーでタイムセールの大盤振る舞いで人間が特売されたり、
ビュッフェ風に人体パーツが食べ放題。そしてグルメなお客は血肉に飢えたゾンビたち!



ヒトの姿をした怪物、といえば実在するシリアルキラー。かつてアメリカを震撼させた
殺人鬼ジョン・ゲイシーを思わせる、殺人ピエロを描いたヒグチユウコさんの作品。
ゲイシーはスティーヴン・キングの「IT」をはじめとして、ホラー映画の中で
怪物のような邪悪なピエロが描かれる原点となりましたね。
ピエロの屈託なさそうに笑い子供たちに愛嬌を振りまくその白塗りの顔の一枚下には
恐るべき怪物としての素顔が潜んでいるのです。そして子供たちもいつしか仮面を着け
内面には恐るべき怪物としての自我が育ち始める。。



そして逆柱いみりさん。怪獣だけど、破壊者・ならぬ「安全怪獣」だそうです。
崩れている建物の形と逃げている市民(この建物の管理者?)たちに注目!



いみりさんの奥様、みぎわパンさんも出品しご夫婦揃い踏み。
初日にはいみりさんとみぎわさんがそろって会場を訪れて、盛り上がったのだとか。
見たかったな。会場でお互いに「もっとどんどん作品描いたら?」とか勧めあっていた
そうです。ほんとですよね~。



ハマハヤオさんのフランケンの木彫像。ギャラリーのマスターによると、
この横顔を見てほしい、とのこと。
ハマさんといえば、ビリケンキットのガラモンがようやく原型作業が終わり、
成形段階まで進んでいるとのこと。あの体表のトゲトゲもきっちり抜けるように
細かいチェックが終わり、販売は9月下旬を予定。
間に合えばスーフェス会場で販売物としてお目見えすることになるかも、との話。
長い間制作期間がかかっていた、しかもハマさん原型によるガラモンということで
ファンも仕上がりに注目が集まっていましたが、ようやくのリリースとなる模様。
お待たせしましたが、期待してください!とのことでした。




シビれるぜ!マウント工房・努さんの大作。
ココロの中に怪物を飼っているとは、こういう絵を描くヒトのことを
指すのかもしれない。この絵そのものが怪物といえるのではないか。



逆柱さんのオリジナル怪獣、脳内怪獣リゾート計画でもおなじみの
ファラオスなどもフィーチャーされた特製Tシャツも販売中。こちらは
数量限定の模様。




ザリガニワークスさんがちょうどいらして、「Zariganiworks日本版」を
見せていただきました。日本人の土下座感をあのストラップの開発・販売により
おしゃれでPOPな物に変えてしまったメーカーさん。
今度はキン肉マンのキャラクターたちをフィーチャーした新土下座ストラップが
9月に奇譚クラブさんから発売されます。

ザリガニさん「キン肉マンはバトルの中に涙、人情、ペーソスが漂う作品なので
土下座ストラップのキャラクターであったらきっとキン肉マンファンの方たちが
ココロ打たれるアイテムになるだろう、と製品化してみました。
シリーズをぞくぞく出していきたいと思います。悪魔超人たちの土下座ポーズが
そろうと圧巻ではないでしょうか」

さらにコレジャナイシリーズの版権アイテムっていうと語義矛盾してますが
続々製品化しております。
ワーナーブラザースさんとのコラボによる「JUSTICE LEAGUE×コレジャナイ」
ではアメコミヒーローが続々コレジャナイフェイスで製品化。版権モノのパチみたいな
不思議なムードを放っております。

そしてマジンガーZ・40周年の記念年にふさわしく?
メディコムトイさんとのコラボでマジンガーZ×コレジャナイロボのTOYまで
登場!
「全編自作自演 みんなでなあなあに楽しみたい」と表紙に書いてありますが
あやしいアイテムをプロデュースすることにかけてザリガニワークスさんは本気度
満点であります。そんな昨今の進捗が詳報されているVOL.9。
見かけたらぜひ手にとってみてあげてください。




こちらは今回の個展に合わせて製作された逆柱さんの描きおろし同人誌(というのかな、
オフセット本Death)
その名も「ニセ京都」。
久々に逆柱さんの漫画が読めるバリバリの新作でありんす。

逆柱さんは京都に行ったことが一回もないそうで、まったく資料もなしに
自分の脳内だけで妄想100%オンリーで古都のビジュアルを
グニャグニャと具現化してしまった
恐るべき超脱力系脳内京都観光コミック。ページをめくるとそこには
異形のものたちが蠢く誰も見たことのない京都が!



「ここは一体、どこだよ!(笑)」って思わずツッコミたくなるような異世界の
「京都」をおなじみネコカッパ君が、サザエさんのOPのように弛緩した表情と足取りで
旅する脳内観光旅情コミックス。

後半は逆柱さんが過去作「空の巻き貝」などでも好んで描いていた、天空への送迎でも
しそうな奇怪な怪獣遊覧船の数々がイラストレートされていたり、逆柱漫画ファン
なら旅先の列車で車窓を見ながら一杯ひっかけつつ口にしたイカの干物みたいな
じっくり噛んで味わえる、妄想滋養強壮度満点な必携の一冊になりそう。
直筆サインも入れてもらっています(一冊一冊直筆されているネコカッパの絵が
微妙に違っています)
今年はまだいみりさんの新作コミックスがまだ出ていなかったので、逆柱ファンの
タコにとってもウレシイサプライズになりました。残部希少みたいでしたので
気になる方はお早めに。


このほかにもゴッホ今泉さん、韮澤靖さん、高橋葉介さん、空山基さんなど
お名前を列挙するだけでどんな怪物を描いたのか?と非常に気になる作家さんの
描いた力作が目白押しDeath。各作家さんの生の描線を堪能してほしい感じです。
また新進作家さんの表現手法にこだわらないアバンギャルドなスタイルで表現された
「怪物」たちも見もの。
まずは会場でごらんになってください!
ハマさんのフランケンも立体物としての迫力は現物を是非会場で目の当たりにして
ほしいですね。

来週から全国的に夏のお盆休み、「特撮博物館」「大伴昌司展」など怪獣に関する
面白いイベントが都内で多数開催されていますが、このビリケンさんの「怪物」展も
そうそうたるアーチストさんの集結による競演から、いろんなイベント探訪先のひとつと
してオススメしときます。
足を運んでみると「怪物」「怪獣」の現代において広義となった図像学・解題的な
意味合いでアカデミックに閲覧してみても大いに楽しめる、刺激的なイベントに
なっていると思いますYO.

(8月14日~16日はギャラリーが休館しています。お間違えのないように)



怪物 ビリケンギャラリーにて開催中

8月4日~9月2日 (※月曜の他、14日~16日は夏期休廊)

参加作家

青山友美/石塚隆則/ICHASU/今井昌代/大畑いくの/沖冲./駕籠真太郎/
CLICK CRACK/児嶋都 /ゴッホ今泉/コマツシンヤ/逆柱いみり/
ザリガニワークス 坂本嘉種/ザリガニワークス 武笠太郎/杉山実/
スズキコージ/空山基/高橋葉介/田中六大/ヒグチユウコ/ピコピコ/
韮沢靖/花輪和一/ハマハヤオ/早川モトヒロ/藤崎琢磨/増山努/みぎわパン/
美濃瓢吾/ミヤタケイコ/山西ゲンイチ/山崎満/山本孝
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2 コメント

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心の中の怪物たち (努)
2012-08-09 17:13:43
毎回濃い内容のレポートを拝見しております。

今回のビリケンさんでの合同展覧会のモチーフ「怪物」は、タコペッティさんがおっしゃる通り、人間の心の中に潜む異形の存在であり、闇の部分の具象化です。
自然の猛威を形にした「怪獣」や、恐怖心の表現である「妖怪」とはまた違い、人間そのものと密接した存在が「怪物」であろうと思われます。

余り上手く表現出来ませんが、怪獣よりは広い範囲で、妖怪よりは具体的な存在です。

今回はゲーテの「ファウスト」よりワルプルギスの夜を題材に描きました。
題して「禿山の一夜」です。
これは小学校の時に見た、少年マガジンの巻頭口絵で、水木しげるさんが描いた「世界の大妖怪」特集のイメージも多分に含まれております。

また何度か見に行きたいと思います。
暑い夏はまだまだ続きます。

Unknown (タコペッティ)
2012-08-09 20:45:34
2012-08-09 20:43:44
>努様

こんばんわ!いつもご高覧感謝です!!
ごぶさたしておりすみません!!

努様渾身の大迫力のイラスト拝見しました。
そうか、ゲーテなのか。
やはりこの絵に描かれている名状しがたき
怪物たちは「魔物」とでも称するほうが似つかわしいよう
ですね。深層心理をかきたてる、絵で見る舞台劇の
ような不安と興奮をかきたてる1枚であったと
思いマス。この一番左端に居る一つ目の黒いヤツ。
得もいえない存在感がありますね。

少年マガジンのグラビアは大人の雑誌としての
娯楽の風格と子供たちの柔らかい脳にザックリと
切り込んで豊穣かつ濃密な視覚イメージを注ぎ込む、
今でいうサブカル的な分野でもっと昭和ならではの
手ごたえのあるカルチャーの伝播力が高い
ビジュアルを提供していましたね。
努さんはリアルでそれを見て育ち、こうして今、当時の
衝撃を自筆にて描き語り継いでいるということですね。
いわゆる神話の継承者というところでしょうか。
非常にエキサイティングな表現物ではないかと・

後半は作品がまた増える、とビリケンさまから
うかがっております。自分も改めて足を運ぼうと
思います。

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