東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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東日本大震災のがれき、尾三衛生組合が「現時点では受入れできない」と回答

2011年10月20日 | 東郷町

 東日本大震災で発生した災害廃棄物の受け入れについて、東郷町・日進市・みよし市のごみ処理を行っている尾三衛生組合(管理者は川瀬東郷町長)は、愛知県に対して「現在の状況下では受入れできない」と回答しました。愛知県は県内市町村及び一部事務組合の回答をまとめ、環境省に回答します。

これまでの経過

 東日本大震災で発生したがれきについて、尾三衛生組合は、4月に愛知県からがれきの処理能力についての問い合わせがあったときには、受け入れ可能と回答していました。これに対し、住民から放射性物質の汚染を懸念する声が上がっていました。東郷町議会では、私(かどはら武志)がこの問題を取り上げ、「放射能に汚染された廃棄物は安全が確保できないなら受け入れるべきではない」と求め、町当局は「放射能に汚染された物の受け入れは想定していない。汚染されていない場合でも住民に不安を与えないのは当然。具体的な話があれば、受け入れ基準等を組合・関係市町・地元で協議する。住民に影響があるなら、受け入れについて合意できないと考える」と答弁しています。

今後も慎重な対応が必要

 東日本大震災で生じたがれきについて、政府は、原発事故が発生した福島県のがれきを除き、沖縄県を除く各都道府県で広域的に処理する方針です。しかし福島県以外でも放射性セシウム等が検出されるなど、放射能汚染は広範囲に広がっています。がれきの広域処理によって放射能のいっそうの拡散が心配されますが、政府は1kg当り8000ベクレルまでのがれきやその焼却灰の埋立ては可能だという方針を示しているだけで、具体的な処理方法や処理過程(運搬・破砕・焼却・埋立て)での安全確保については示していません。

 こうした中、尾三衛生組合が「受入れできない」と回答したことは当然です。

 今後も、組合及び関係市町は、想定されうるリスクについて十分に検討し、放射能の拡散が起きず処理施設の作業員や住民への影響がないと判断された場合でも、慎重に対応すべきです。

環境省の「東日本大震災により生じた災害廃棄物の受入検討状況調査」と調査に対する尾三衛生組合の回答

①検討状況

以下のA~Cから選択して記入してください。

A:既に受入れを実施している

B:被災地への職員派遣や検討会議の設置等の具体的な検討を行っている

C:被災地への職員派遣や検討会議の設置等は行っていないが、受入れに向けた検討を行っている

 回答:無記入

②検討内容等

具体的な検討の内容や進捗状況を記入してください。

 回答:現在の状況下では受入れできない

③受入れが想定される廃棄物

 回答:無記入

④処理施設名(処理内容)

 回答:無記入

⑤1日処理可能量

処理能力を勘案し、1日の処理可能量を記入してください

 回答:無記入

⑥年間最大受入可能量

 回答:無記入

「※③~⑥については、受入れが可能となった場合に想定される処理能力を可能な範囲で記入してください」となっているため、尾三衛生組合の回答は、いずれも無記入です。

コメント (2)
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