東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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議員定数等の検討(2回目)

2008年07月25日 | 東郷町議会

 昨日、1回目に続き、2回目の議員定数等の検討の会議が開かれました。

 愛知県内の市町村の議員1人当たりの人口などの資料などについて検討しましたが、県内全体を見渡すと、東郷町より人口が多いのに定数が少ない自治体があるなど、どうも決め手に欠けるようです。

 また、ある自治体の議会が議員定数の削減条例を可決したときの会議録の内容も検討しましたが、削減数をどう決めたのかなどの議論が見当たらず、賛成の意見では「居眠りする議員もいるから減らす」というような、いったい自分たちの存在意義をどう捉えているのか疑いたくなるような議論しか見当たらず、これを参考にしよう、というような議論にはなりませんでした。

 私は雑誌「住民と自治」の2008年8月号に登場しておられる伊賀市の公明党議員さんの発言を紹介しました。伊賀市では市民との対話を始めようと、老人会や校長会などの100団体に意見を聞きに行ったそうです。そこでは「議員は多すぎる」、「あなたたちの議論は小学校の学芸会だろ」という批判が出るそうです。それを受け、その議員さんは「それならば、この質の悪い議員を選んだ人はどなたですか。何を基準に選んでいるのですか」と聞き返したそうです。返ってきた答えは「同級生だから」という程度のものだったので、「それで選んでおいて、選ばれたほうはできが悪いというのは辻褄が合わない」と言ったそうです。

 批判をうけるだけでなく、対話する中で学んできたそうです。

 私がこの話を紹介したのは、先回の繰り返しになりますが、議員を減らせという議論が出てくるのは、結局、議会が何をしているのかが住民に伝わっていないからではないか、という問題意識からです。

 東郷町議会でも住民懇談会をやってみたら良いと私は思いますが、伊賀市議会のような、議会としての住民との対話に反対の人でも、議会のことを知らせる努力をめいめいされておられるのではないか。その中で、議員を減らせ、という意見を聞いたら、なぜそう思うのか、と聞き返してみることが大切ではないかと思います。

 こういう対話を通じて議会への理解へも深まるでしょうから。

 さて、7月中に配布されるであろう「議会だより」にも定数の検討が始まったことの記事も載っています。これもきっかけになり、多くの議員が定数についての質問を住民から受けることになるのではないかと思います。

 誤解に基づく意見ならば正す必要があるし、汲むべき意見ならば検討に活かして行きたいと思います。

 

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