東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

6月議会最終日、子ども医療費支給条例の一部改正は否決、一方、県・国に子ども医療費助成制度の拡充を求め

2008年06月23日 | 東郷町議会

 最終日もいろいろありました。

 私が無所属の若園ひでこ議員と共同で提出した「子ども医療費支給条例の一部改正」(通院医療費の無料制度を、小学校入学前から中学3年までに拡大)は、賛成少数(賛成:日本共産党(中川議員、かどはら)、若園議員)で、残念ながら否決されました。先週月曜日の民生委員会で否決されたこともあり、ある程度は予想していましたが。

 賛成討論は若園議員が行いました。一方、反対討論には山田、山下、水川、山口、石川正(以上無所属)、箕浦(公明党)の各議員が立ちました。

 反対討論で出された疑問に答えられるよう、次は賛同が得られるよう、9月議会でも頑張ります。

 と、ここまでは平凡な報告ですが…

子ども医療費の無料化そのものに疑問を示しながら、県・国に子ども医療費助成制度の拡充を求める意見書を提案してくるとは!

 長すぎる中見出しで失礼しました。

 先の「子ども医療費支給条例の一部改正」への反対討論で、子ども医療費無料化への疑問を述べた議員たちが、条例改正案が否決された後、「子ども医療費助成制度の拡大を求める意見書」(提出先は愛知県知事)と「国の制度として『子ども医療費の中学校卒業まで助成』を求める意見書」(提出先は衆参議長と総理大臣など)を提案しました。

 提案者は石川正議員。石川正議員は私たちが提案した条例改正案への反対討論で、「子ども医療費の無料化は小児科医から疑問が出ている」、「救急診療への影響も無視できない」、「医療行為だけでなく、予防接種などの予防なども含め総合的に考えるべき」などと、子ども医療費への疑問を呈し、また、子ども医療費は最重要施策ではない、という内容のことを述べていたので、私は彼が一体何を考えておられるのか量りかね、その点について質疑しました。

 2つの意見書の内容は、日本共産党が提出してみたいと思うぐらいの内容です。だまって賛成したいところでしたが、彼が本気で子ども医療費無料制度の充実を願っているのか、また、東郷町が独自の努力をする前に県に要望することが良いことなのか、あるいは町が努力をしないことを免罪することになってしまわないか、などについて聞きました。

 議論がかみ合わず、納得できる答弁はいただけませんでしたが、私は賛成討論で

「提案者に対する私の疑念は晴れませんでしたが、文章そのものには反対する理由がないので賛成します。

先に否決された条例改正案の審議で医療費無料化そのものに反対された方も、子ども医療費無料化制度の必要性に鑑み、お考えを改めていただき、賛同をお願いします。

また、東郷町は頑張れなくても仕方ないんだということを議会が追認したと住民に受け取られないよう、この意見書に賛成される方の努力を願います。

財政を心配される方に言いますが、県が中3まで補助することになっても、今の補助の内容からして、町も小1~中3の通院費無料化に必要な8000万円の半分の4000万円を持つ必要があります。私は8000万円は出せると考えるので当然4000万円も出せると思います。8000万円は出せないとお考えの方が、4000万円なら出せるとお考えかどうかは分かりませんが、この費用負担のこともご理解の上、ご賛同いただきますようお願いします。

さらに、もしこの意見書が可決された場合、この意見書を県に持参することによって、『東郷町は自分で頑張ることもせず、県に泣きついた』と取られることがないよう、議長に一言お願いをさせていただきます。」

と、思うところを述べ、採決では賛成しました。

 反対は公明党の箕浦議員お一人でした。箕浦議員も質疑をし、反対討論を行いました。内容は「町当局に努力を求める前に国・県に求めるのは順番が違う。私自身、町に求める努力が少なかったことを反省する」というものでした。

 彼なりの筋を通されたことに敬意を表します。

民生委員会では

 本会議での質疑の後、討論・採決の前に民生委員会での審査がありました。

 国に対する意見書の審査で、山下議員が賛成討論をされました。内容は、子どもの医療は国が見るべき、というものだったと思います。全く、同感であります。

 しかし、この議員は、先の条例改正案の審議で、「夜間救急現場への悪影響」を挙げ、子ども医療費無料化への反対意見を表明したばかりでした。先週月曜日の民生委員会では、過剰診療を招く、などと医療費無料化への反対を述べていました。

 私たちと同様な意見を持つに至ったことは歓迎しますが、同じ会期内、同じ日に意見が急に変化するのは、住民には理解しづらいのではないでしょうか。賛成討論では、そのあたりの心境の変化も語ったら良かったかな、と思います。

 いずれにせよ、9月議会に条例改正案が再び審議されるとき、箕浦さん以外の議員は、医療費無料化そのものを批判する意見を述べることはないでしょう。

分かりにくいが東郷町議会にとっては歴史的な出来事

 個々の議員の行動には分かりにくい点もありますが、東郷町議会で、福祉施策に関し、国・県に対する意見書が可決されるのは歴史的な出来事です。

 去年の12月議会で、日本共産党の中川議員と無所属の若園議員が共同で、いくつかの意見書を提案しましたが、「国・県も大変。財政支援を求めるのはいかがなものか」といったような反対意見が出されました。

 これからは、このような理由で反対するのではなく、個々の内容に立ち入った議論がなされることを期待します。

 最後に。保守系議員の最ベテランである菱川議員も意見書案への賛成討論をされました。子ども医療費無料化は必要とハッキリ述べられました。

「あなたが言うなら実現したも同然ですよ!」(私の心の声)

不可解なことは東郷町議会だけではないようで

 先ほど、東郷町の近くのある自治体の日本共産党議員から聞いた話ですが、日本共産党議員が紹介した「後期高齢者医療制度廃止の意見書の提出を求める請願書」の採択に反対した議員が、後期高齢者医療制度廃止を求める意見書を提案する動きがあるそうです。

 日本共産党が紹介する請願には賛成したくないということなのでしょうか。そうした意見も堂々と述べられるのでしょうか。

 ちなみに、この議会の事務局は「一事不再議」(同じ内容の議題を同一会期内に審議しない)には当たらないという、これまた不可解な見解を示しているそうです。

 一事不再議だから同趣旨の請願が不採択になった後ではみなし否決に持って行くのが普通だと思いますが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狛江市の矢野市長が4選!

2008年06月23日 | 日本共産党

 明日(もう今日か)の本会議での討論の原稿を書いています。後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書の賛成討論を書いている途中ですが、日本共産党員の矢野市長の選挙のことが気になり、インターネットで調べたら、見事、4選を決めておられました。

 矢野さんは、市長として後期高齢者医療制度の問題点を指摘し、都内の市長の先頭に立って都や国に改善を求めてきたそうで、東京都では保険料の独自の軽減策が実施されているそうです。

 後期高齢者医療制度だけが争点ではなかったとは思いますが、この制度に対する審判が下された結果といえるかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする