Enjoy KABUKI !!

気ままに歌舞伎を楽しんでいます♪

Man of La Mancha (New Broadway Cast Recording)

2009-06-03 |   ラ・マンチャの男
Man of La Mancha (New Broadway Cast Recording)
Mitchell Leigh,Man of La Mancha pit orchestra,Allyson Tucker,Brian Stokes Mitchell,Don Mayo,Ernie Sabella,Gregory Mitchell,Jamie Torcellini,Mark Jacoby,Mary Elizabeth Mastrantonio,Natascia Diaz,Olga Merediz,Stephen Bogardus
BMG

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『ブライアン・ストークス・ミッチェルは非常に貴重な種に属している。ブロードウェイ・ミュージカルにおいて主役の女優を食ってしまうことのできる主演男優なのだ。ふつうでは考えられないほど豊かで喚起力に富む声だけでは不充分かのように、ミッチェルは堂々たる貫禄(かんろく)をもって役に入りこむカリスマ的な俳優である。「蜘蛛女のキス」「ラグタイム」「キス・ミー、ケイト」に出たあと、彼はセルバンテスとそのフィクション上の分身であるドン・キホーテを扱った1965年の人気あるミュージカルに戻ってきた。このショーは何年も続いたので少々ガタがきていた。たぶんミッチェルがいなければ、ショーがリバイバルされるチャンスはなかっただろうし、彼も華々しい演技でこたえている。メアリー・エリザベス・マストラントニオ扮するアルドンサはやや不自然な感じがするが(ミッチェルの歌が切れ目なく流れるスムースなやり方とマストラントニオのときにぎごちないしゃべり方を比較されたい)、彼女にも好ましい古めかしさといったものがあり、それは「何をお望み?(What Does He Want of Me?)」によく出ている。「見果てぬ夢(The Impossible Dream (The Quest))」に関しては、そう、ミッチェルは情緒的に新鮮に感じられるものをこの新味のない曲に注入している。そしてこれが全体で最大の功績かもしれない。(Elisabeth Vincentelli、Amazon.com) 』

Man of La Mancha、3枚目のCDである。
2003年のリバイバル上演版。
セリフも多く入っていてストーリーが追いやすい。(強姦シーンは除いている)

私はこれが好きだなぁ。
というかBrian Stokes Mitchellが好き。
これがMy決定版かな。
幸四郎さんのが出ない限り?

舞台装置は大幅に変わっているみたい。
ユーチューブで韓国の公演をちらっと見たがこちらに準拠しているようである。


57th TONY AWARDS MAN OF LA MANCHA by Brian Stokes Mitchell @You Tube
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ドン・キホーテの旅―神に抗う遍歴の騎士

2009-06-03 |   ラ・マンチャの男
ドン・キホーテの旅―神に抗う遍歴の騎士 (中公新書)
牛島 信明
中央公論新社

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『ドン・キホーテといえば、風車に突進するあの騎士かと、誰もがイメージを浮かべることができる。本書は、作品の全体と細部を丹念に読み解きながら、われらが遍歴の騎士の魅力に新たな光を投げかけるものである。従者サンチョ・パンサはもちろん、イエス・キリスト、芭蕉、フーテンの寅さんらを招き、この、人間の想像力が生みだした最高の果実をより深く味わおうというのである。愉快で斬新なドン・キホーテ入門の決定版。 』

最近「ラ・マンチャの男」に夢中であるからにして、「ドン・キホーテ」を読んでおかなくちゃいけないような気がするが・・・全6冊・・・うーん・・・。

私などは子供用の本すら読んだことがなくて(毎月配本されていた「少年少女世界文学全集」は途中で買ってもらえなくなった)、ドン・キホーテが真似をしていた<騎士>なるものがその当時すでに絶滅していたことさえ知らなかった。
それでもドン・キホーテがロシナンテにまたがりサンチョパンサを従えて風車に突っ込み・・・というシーンは知っている。
馬や従者の名前まで覚えているってすごいことなんじゃない?

17世紀初めのスペインの小説、同じころイギリスにはシェークスピアがいて、日本には徳川家康がいた。
いまだに男の類型に「ハムレット型」「ドン・キホーテ型」なんて言い方もされている。

ま、ごちゃごちゃ前置きはいいんだけど、要は全6冊を(しかもけっこう読みにくそう)読む勇気がなかったので、とりあえず本書。

著者の牛島信明さん、「ドン・キホーテ」の新訳もモノにされている学者さんで、ドン・キホーテについての学術論文もたくさん書かれている方。
信を置いていいのだと思うのだけど、一般読者向けにやさしく書かれたおつもりなのだろうけれど・・・・もうちょっとレベル落としていただいていいのだけどなぁ。
これ以上意訳するのは学者の矜持が許さないか〜。

ま、これで「ドン・キホーテ」の背景とサーマリーはわかった。

さて、本チャンを読むか、だなぁ。


ドン・キホーテ 全6冊
岩波書店
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ファミリーブレイク―幸四郎・染五郎・紀保・たか子

2009-05-26 |   ラ・マンチャの男
ファミリーブレイク―幸四郎・染五郎・紀保・たか子
安達 英一
報知新聞社

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『歌舞伎からミュージカル、創作劇まで精力的に舞台にかけている松本幸四郎が始めた、日本の創作劇を発掘、上演する“家族劇団”「シアターナインス」。本書は、そのメンバーの、今生きている役者としての、幸四郎、染五郎、紀保、たか子を描いたものである。

目次
第1章 シアターナインス
第2章 松たか子
第3章 松本幸四郎
第4章 市川染五郎
第5章 松本紀保
第6章 藤間紀子
家系図    』

平成10年4月1日から「幸四郎のレシピ シアターナインスの人々」のタイトルで報知新聞に連載したものを基に加筆訂正したもの。
平成11年4月までのシアターナインスのメンバー+紀子夫人の活動がとてもよくわかる。
また家族それぞれの距離感、それぞれの思いなど、幸四郎さんや紀子さんの著作などを読んでいてもわからないことが外から見た眼で書かれていて面白い。
ラ・マンチャの男についてもとても詳しく、特にニューヨーク公演についての詳細がうれしい。

幸四郎さんがレット・バトラー(風と共に去りぬ)のオーディションに落ちていたことは初めて知り、彼でも望めば必ずかなうものでもない、だからこそ与えられた機会は逃さず全力投球するという姿勢があるのかと改めて感じ入った。


巻末の各人の出演作品一覧表が便利。


改めて「アマデウス」が観たいなぁ。



・歌舞伎美人 藤間紀子夫人のインタビュー記事 LINK
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ラ・マンチャの男 @CD

2009-05-25 |   ラ・マンチャの男
ラ・マンチャの男
アメリカン・シアター・オーケストラ,リー
ソニーレコード

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『ミュージカルの名作「ラ・マンチャの男」がドミンゴを中心とする豪華キャストで録音された。ラ・マンチャの男とは,もちろん,ドン・キホーテのこと。ドミンゴが伸び伸びと歌っている。熱いラテン的な世界が繰り広げられていて,聴いていて気持ちがいい。

曲目リスト
1. 序曲
2. 芝居を始めましょうか?
3. ラ・マンチャの男(我こそドン・キホーテ)
4. 食い物だ!酒だ!アルドンザ!~同じことさ
5. 気高いお方
6. ドルシネア姫
7. あの方が心配で
8. 信書「最高の貴婦人」
9. 記念の品って何んだい?
10. 好きなのさ
11. 何が望みなの?
12. 誰かがやって来る!
13. 床屋の唄
14. 黄金の兜を引き渡せ
15. マンブリーノの黄金の兜
16. 私のドルネシア
17. 何故こんなことを?
18. わが使命~見果てぬ夢
19. 騎士叙位の唄
20. 憂い顔の騎士
21. 小鳥よ,小鳥
22. わが姫よ
23. 話しかけてもいいですか?
24. ちょいとしたおしゃべり
25. 何かご希望で?
26. ドルシネア姫
27. 見果てぬ夢
28. ラ・マンチャの男
29. ドン・キホーテは死んだ
30. フィナーレ:エンディング 』

別のバージョンのCDを。
こちらはドミンゴの歌。他のキャストも(私は知らないが)豪華らしい。

ドミンゴはテノールなんですよね?
うーん・・・
初体験が幸四郎さんのバリトンだったせいか、もう少し低く深く響く声で聴きたいと思ってしまって・・・
ちょっと失敗だったかなぁ。

舞台を見たことがない人には、セリフも多く入っていて親切なのだと思うのだけど。


ジャケットの絵はピカソの描いたもの。
幸四郎さんが模写されて、1本も余分の線がないと驚かれたそうです。

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Man of La Mancha(ラ・マンチャの男) @CD

2009-05-23 |   ラ・マンチャの男
Man of La Mancha (Original 1965 Broadway Cast)
Mitchell Leigh,Neil Warner,Gino Conforti,Harry Theyard,Irving Jacobson,Joanie Diener,Ray Middleton,Richard Kiley,Robert Rounseville
Decca

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『1. Overture
2. Man of la Mancha (I, Don Quixote)
3. It's All the Same
4. Dulcinea
5. I'm Only Thinking of Him
6. I Really Like Him
7. What Do You Want of Me
8. Little Bird, Little Bird
9. Barber's Song/Golden Helmut
10. To Each His Dulcinea (To Every Man His Dream)
11. Impossible Dream (The Quest)
12. Combat
13. Dubbing (Knight of the Woeful Countenance)
14. Abduction
15. Aldonza
16. Little Gossip
17. Dulcinea (Reprise) /The Impossible Dream (Reprise) /Man of Mancha ...
18. Finale (The Impossible Dream) 』

ラ・マンチャ狂いはまだまだ続く・・・(・・;)

これは1965年のブロードウェイのサントラ盤。

もう頭の中はいつもメロディが鳴っている状態。
それが「Man of la Mancha ラ・マンチャの男」だったり、「The Impossible Dream見果てぬ夢」だったり、「Dulcineaドルシネア」だったり・・・
この3曲が好きみたいですねぇ。

スコアも買おうかどうしようか悩み中です。

他愛のないストーリーと言ってしまえばそれまでなんですけれど、いい出会い(幸四郎さんの舞台)をしたのだなと思います。
これがたとえば最初が映画だったら・・・ここまで心を動かされることはなかったでしょう。
第一印象って大事かなぁ。

「最も憎むべき狂気は、ありのままの人生に折り合いをつけてあるべき姿のために戦わぬことだ」byセルバンテス
このメッセージは時代を超え、国を超え、民族を超え・・・
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父と娘の往復書簡

2009-05-22 |   ラ・マンチャの男
父と娘の往復書簡
松本 幸四郎,松 たか子
文藝春秋

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『歌舞伎役者松本幸四郎と女優松たか子の2年間に亘る往復書簡。梨園の親子として其々(それぞれ)見つめてきた人生風景とともに、歌舞伎に現代劇にと幅広い活躍を続けてきた稀有の舞台人と、充実したキャリアによって評価の階段を駆け上がる女優、2人がやり取りする熱い演劇論も魅力的な、読みごたえある1冊となりました。連載中に染五郎丈のご子息斎(いつき)さんの初舞台や松さん自身の結婚という予期せぬ出来事も起こり、当時の真率な心情も語られています。』

ラ・マンチャの男」つながりで・・・。
平成18年5月〜20年4月オール読物に連載されたものです。

ぎこちなく、おずおずと始まった往復書簡も終盤は互いの真情(たぶん)の往来がご本人たちにもいい記録になったのではないかしら。

幸四郎さんの文章を読む機会は多いのですが、松たか子さんの文章を読むのは初めて。というか、彼女のことはHEROを息子が見ている横で見てるような見てないような状態だっただけしか知らなくて・・・。
甚だ失礼ながら予想外に達者な文章を書かれるのにはびっくり。
お父さんがちょっとKYな雰囲気をうまくカバーしてて、頭もいい方ですねぇ。
歌舞伎以外のお芝居を観る習慣はなかったんですけれど、「ひばり」とか観てみたいなと思いました。

お二人共通の芝居として「ラ・マンチャの男」に言及されることも多く、ラ・マンチャファンとしてはうれしい限り。
拾い物の一冊になったかな。


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市川染五郎

2009-05-20 |   ラ・マンチャの男
市川染五郎(紙ジャケット仕様)
市川染五郎(六代目)
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)

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名盤プレミアムシリーズの第3弾〜フォーク・カレッジポップス編〜紙ジャケ復刻20タイトル 生産限定商品 ●当時のジャケットを忠実に再現!●オリジナルLP帯復刻!
オリジナル発売日:1970年12月21日
6代目市川染五郎(現・松本幸四郎)が発表した唯一のアルバム。自身で作詞作曲した大ヒット曲「野バラ咲く路」ほか、現在も公演されている「ラ・マンチャの男」も収録。若き日の染五郎の歌声が聞ける!
初CD化。

1. ラ・マンチャの男
2. 野バラ咲く道
3. みんなの灯
4. 聞いておくれ僕の願い
5. 雪の中の二人
6. おれの夜明け
7. S.O.S(サウンド・オブ・ソメゴロー)
8. 二人肩よせ
9. 花びらの中に
10. しょうがないさ
11. マイ・トレアドール
12. 見果てぬ夢    』


買ってしまいました(・・;)


「野バラ咲く路」・・・大ヒットしたそうですけど・・・知らなかったなぁ。
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ラ・マンチャの男@DVD

2009-05-19 |   ラ・マンチャの男
ラ・マンチャの男 [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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『<ストーリー>
舞台は中世のスペイン。売れない作家セルバンテスは大道で芝居を演じていたところ突然投獄されてしまう。芝居の内容がカトリック教会を冒涜した、というのだ。牢獄で彼を出迎えたのはセルバンテスの所持品を身ぐるみ剥がそうと手をこまねく囚人達・・・。しかしセルバンテスは自分の書いた脚本だけは必死に守ろうとする。その脚本とは永遠の理想(と希望の騎士「ドン・キ・ホーテ」についての物語だった。脚本を守るために彼は囚人達を巻き込んで牢獄内で演劇を始めるのだった。泥棒、人殺し――「ドン・キ・ホーテ」が愛と信念を貫くその物語は人間のクズである囚人達をも次第に変えていくのだった・・・。

<キャスト&スタッフ>
セルバンテス… ピーター・オトゥール
アルドンサ…ソフィア・ローレン
マンセルバント…ジェームズ・ココ
牢名主…ハリー・アンドリュース
ペドロ…ブライアン・ブレッスド

監督・製作: アーサー・ヒラー
原作・脚本: デイル・ワッサーマン
撮影: ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽: ミッチ・リイ/ジョー・ダリオン
音楽監督: ローレンス・ローゼンタール
●字幕翻訳:菊地浩司 ●吹替翻訳:佐藤一公』


昨日の観劇の興奮さめやらず、さっそくDVDを入手。

舞台そのまま風に記録した部分と、映画になっている部分とがあって・・・微妙・・・。
でも「The Impossible Dream 見果てぬ夢」は何回聞いてもなんだか泣ける・・・。(YouTube)
ピーター・オトゥールも悪くはないのだけれど、声がちょっと高い?

幸四郎さんの方がセリフと自然でいいなぁ。
40年前にNYで評判がよかったということがよくわかりました。
松たか子さん、ソフィア・ローレンに負けてない(*^^)v

幸四郎さんのDVDは・・・ない・・・非常に残念。
せめてサントラ盤のCDでもあればいいのになぁ。
「ラ・マンチャの男」と「見果てぬ夢」だけは『市川染五郎(六代目)』というCDにあるのを見つけましたけど、英語。

松竹でシネマ歌舞伎は次々にに出されているのだけれど、東宝さんも映像に残すということも考えてもらえないかなぁ。
森重久弥さんの「屋根の上のバイオリン弾き」とかオリジナルの「レ・ミゼ」とか伝説の舞台も観たいと思うのだけど・・・。




 ↓めっちゃ若い(1971年)。七代目よりいい男?ヾ(・・ )ォィォィ
市川染五郎(紙ジャケット仕様)
市川染五郎(六代目)
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)

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ラ・マンチャの男@シアターBRAVA! 千穐楽

2009-05-18 |   ラ・マンチャの男
実はミュージカルはこりごりでした。何を観たとはいいませんが・・・。
でも、幸四郎さんのラ・マンチャの男、10年ぶりの大阪公演ということで、ダメモトで・・・。
ほんとにダメモトで・・・(繰り返さなくっていいって・・・(・・;))

が〜 

よかった〜〜〜!!

予想外の感動で涙、なみだ・・・
やっぱりちゃんとした役者さんが演じるとこうまで違うのかと・・・。
セリフの説得力、歌の表現力・・・やはり根本に歌舞伎で鍛えたものがあると思います。

その他の役者さんたちも適材適所で、みなさん性根をしっかりつかんでらしていいなぁ。
そうでないとこのアンサンブルの中では演れませんよね。
お嬢さんの松たか子さん、高い透明な声が持ち味かと思っていましたけど、低音域が伸びて素敵! 

舞台装置も演出も、飽きさせずコンパクトにまとまっていてGOOD!
舞台を左右ではなく、上下の広がりで使うのが面白い!

オーケストラも楽しい指揮者の方とともにGOOD!(オケボックスがこんなところにあるとは・・・)

まさか自分がこんなにミュージカルを楽しむなんて・・・うれしい誤算です。

もちろんスタンディングオベーション!!
アンコールは何回でしたっけ?
英語でも見果てぬ夢を歌ってくださって・・・またなみだ・・・。
何度聞いてもいいですねぇ。
弁慶の幸四郎さんもいいけれど、この幸四郎さんもすばらしい!
ほんとに稀有な役者さんです。
またぜひ観たいと思います

この後は富山で3日公演だそうです。
どうぞお体お大切に・・・


〜〜シアターBRAVAのページより〜〜
【キャスト】
<セルバンテス/ドン・キホーテ> 松本幸四郎
<アルドンサ> 松たか子 
<サンチョ> 駒田 一
<牢名主> 上條恒彦
<カラスコ> 福井貴一
<アントニア> 月影瞳
<神父> 石鍋多加史
<家政婦> 荒井洸子
<床屋> 祖父江進

鈴木良一、水村直也、大塚雅夫、萩原季里、塚本理佳、片岡身江、美濃良、
山本真裕、中尾和彦、土屋研二、藤田光之、羽山隆次、山本直輝、市川裕之、
石丸隆義、真島邦英、村上幸央、栗林昌輝、斉藤義洋、高野史郎、安倍幸太郎、
氏家忠明、松本錦一、仲由幸代
ほか


【あらすじ】
 16世紀の末、スペイン・セビリアの牢獄。
作家・ミゲール・デ・セルバンテス(松本幸四郎)は教会を侮辱した罪で投獄される。
泥棒や人殺しの罪をおった囚人達は新入りのセルバンテスをこづきまわす。騒ぎをききつけた牢名主(上條恒彦)は、牢獄内で裁判をやろうと言い出す。セルバンテスは自分が書いた「ドン・キホーテ」の脚本を、牢獄内で即興劇として演じ申し開きをすることを思い立つ。他の囚人たちに役をふりわけ、その物語に巻き込んでいく。
「・・・さて皆様、私は1人の男の役をつとめます。私の創り出したその男を見てやってください!名前をアロンソ・キハーナ。さして若くはない、田舎の郷士・・・。」

男は、朝から晩まで騎士道物語の読書に没頭するあまり、凡俗な世間に愛想を尽かし、ついには自分自身が何世紀も前に姿を消した遍歴の騎士だという妄想に陥り、「世界の全ての悪を滅ぼさん」がため、従僕のサンチョ(駒田一)を引き連れて冒険に旅立った。その男こそ人呼んでラ・マンチャのドン・キホーテ。

 ドン・キホーテは見果てぬ夢を追い求めて進む。風車を見ると「4本腕の巨人」と信じて突撃し、宿屋に着いては「城の主はあるか」と呼び張った。しかし、そこにいた宿屋の亭主やあらくれ男どもは、彼を気の狂った老人だと無視して取り合わない。
売春婦アルドンサ(松たか子)も初めはいぶかしんでいたが、彼女の事を「美わしき夢のドルシネア姫」と呼ぶこの不思議な老人に、次第に心を開き始める。

キハーナの狂気は、真実なのか?それは誰にも分からない。床屋(祖父江進)のヒゲ剃り用の鉢を兜と決めつけキホーテの戴冠式は終わる。その場に居合わせた神父(石鍋多加史)とカラスコ博士(福井貴一)は、「キハーナの病はどうすれば治るのか?いっそのこと病気のままの方がよいのでは?」と思い始める。

キホーテにとって、アルドンサこそドルネシア姫その人であり、おもむろに騎士としての使命を披瀝する。
「夢は稔りがたく、敵は数多なりとも、胸に悲しみを秘めて、我は勇みて行かん」
 次第に心ゆさぶられるアルドンサ。そんな彼女の変化に気付いたラバ追いたちはすきを狙って襲いかかる。ぼろ布のような姿となってドン・キホーテの前に現れた彼女は、「あたいはあんたの思い姫なんかじゃない。ただの下品な女だ。」と号泣する。彼女が何を言おうともキホーテの気持ちは変わらない。そこへ鏡の騎士と名乗る者たちが現れる。向けられた鏡の盾に映る自分の姿を見た彼は、自分が騎士・ドン・キホーテではなく、ただのみすぼらしい老人だと気づき、打ちひしがれ倒れてしまう。

鏡の騎士に敗れたキハーナは、瀕死の床に伏している。そこへアルドンサが駆けつける。キハーナは彼女が誰だかわからない。「・・・あたいの事を違う名前で呼んでくれたよ、ドルシネアって!」女の悲痛な叫びにドン・キホーテの事を少しずつ思い出すキハーナ。最後の力を振り絞り立ち上がる「我こそ、ドン・キホーテ」見果てぬ夢を追い求めた男に死が迫る・・・。

牢獄での芝居は終わった。セルバンテスは裁判所へ連れ出される。
牢名主は問う「ドン・キホーテはセルバンテスの兄弟か?」
セルバンテスは答える「我らは2人ともラ・マンチャの男です」




できれば、息子の染五郎さんとのアマデウスも上演よろしくお願いします。



【追記】
*朝日新聞 演劇評 by西本ゆか 09/05/20
ラ・マンチャの男 〜「真の自己」見つける心の旅路

 他者との関係性の中でこそ人が人となるのなら、真の自己とは、私が自分の中に見る姿だろうか、他者が私の上に見る姿だろうか。松本幸四郎のライフワーク「ラ・マンチャの男」が、大阪で10年ぶりに上演された(1日〜18日、シアターブラヴァ!)。不遇の作家セルバンテスと、彼が冤罪の獄中で練り上げたドン・キホーテ、その2役を千回を超えて演じ続ける幸四郎。三つの魂がわかちがたく一体となり、初演から40年の今もなお、人が人として生きる姿を問いかけて古びることのない、心の旅路だ。
 16世紀末、セビリア。教会侮辱罪で投獄されたセルバンテスが牢内で演じる即興劇の主人公は、自らを遍歴の騎士と思いこみ、従僕サンチョ(駒田一)と共に冒険に旅立つドン・キホーテだった―。
 老郷士キハーナという現実を忘れて風車の巨人と戦い、狂気扱いされるキホーテを幸四郎は序盤、老いの悲哀をからめた滑稽さで演じる。セルバンテスの「最も憎むべき狂気は、ありのままの人生に折り合いをつけてあるべき姿のために戦わぬことだ」との台詞で滑稽が崇高に転じ、嘲笑すべき彼我が入れ替わる瞬間は劇的だ。この主題に答えを示すのが、たくましい野生の生命力に輝く松たか子の娼婦アルドンサ。彼女をドルシネア姫と信じるキホーテの瞳に、偽りでも彼が望む姿で己を映したいと思い始めた彼女は、現実に連れ戻されキハーナとして死の床についた彼の前に、運命に流される日々から脱して現れる。彼をただ幸福にするために彼女が「ドルシネア」と名乗った時、偽りは真実となり、キハーナはキホーテに戻り、気高く雄々しく、立ち上がる。
 人は自分を受け入れ、肯定してくれる相手がいれば、己の心において何者にでもなることができるのだ。金や権力では到達できない、魂のゴール。それを、幸福と呼ぶのかもしれない。


そうなんですよね。
痩せた野良猫のアルドンサの中にドルネシアを見る
老郷士キハーナの中にキホーテを見る

そして
松たか子の中にアルドンサとドルネシアを見る
幸四郎の中にキホーテを見る

だからこその感動であり共感なのだと思う。

「最も憎むべき狂気は、ありのままの人生に折り合いをつけてあるべき姿のために戦わぬことだ」

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芝居にみる江戸のくらし

2009-02-15 | 読む・歌舞伎
芝居にみる江戸のくらし (新典社新書29) (新典社新書)
吉田弥生
新典社

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『江戸時代の人々は、自分たちの生きている時代を自ら贔屓にし謳歌していたという。だからこそ、そのくらしぶりは江戸人たちのあこがれであった歌舞伎の舞台にもいきいきと登場する。人気役者の衣装、日本食の定番メニュー、江戸の住居や芝居小屋。江戸時代から現代まで人気の芝居、歌舞伎から抜き出した、めくるめく江戸の粋。 』

文京区民大学で一般の人を対象に話された内容をもとにしているので、非常に平易。
内容も特に目新しいものがあるわけでもないが、錦絵の例示が豊富で面白い。
それがカラーでもっと大きいものだったらと思うと惜しい・・・が、カラーになると高い本になってしまうのだろうなぁ。痛し痒し。

歌舞伎を見ていると江戸時代の暮らしがそのまま見えてきて、実に面白い。
こうやって文章で示されるまでもなく、無意識に身についてしまっているような気がする。
ほら、お客様がいらっしゃると、お茶出して、煙草盆出して・・・寝るときは枕屏風を置いて・・・。



今年は関西でも歌舞伎興行が多いと喜んではいたのだけれど、先月の昼、今月の昼・夜、都合3回チケットを買っていながら行かなかった・・・。
ちょっと忙しいとかちょっと体調が悪いとか言い訳はあるけれど、結局行くという意欲に欠けるのだなぁ。
まあ、上方歌舞伎に寄付したと思えばいいっか〜。
次は4月ですねぇ。去年も寄付したなぁ(・・;)


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吉例顔見世興行 @京都南座 夜の部

2008-12-15 | 観る・歌舞伎
南座顔見世 夜の部に行ってきました。
源氏物語1000年記念ということで、海老蔵さんの光源氏!
これを見逃すわけにはいかない!!
いやあ、もうステキでしたよ〜♪
そこに立っているだけで、もうそれだけでほれぼれ〜♪
思い起こせば海老蔵襲名披露の顔見世で歌舞伎にはまった私でした。
夜の部は平維茂と光の君でしたが、発声なども変えて。
平維茂の方がすてきに見えたのは、今回光の君の顔を公家っぽく眉毛を高い位置にうすく描いていたせいかもしれません。

あとの方の印象が飛んでしまうのですけれどヾ(・・ )ォィォィ
吉右衛門さん、人が合うというか、大石蔵之助!ですよねぇ。
錦之助さん、磯貝十郎左衛門という美味しい(?)お役で、襲名披露などで拝見したときよりのびのび演られている感じでいい印象を持ちました。
吉弥さん、好きです。
扇雀さん、実は内心危ぶんでいたんですけれど、夕顔のはかなげな感じをよく出しておきれいでした。おすべらかしはえらの張りを目だたなくさせていいかもしれません。
仁左衛門さん、夜の部はご馳走の山神だけで残念でしたが、さすが軽い身のこなし。
愛之助さんも夜は出番がなく、今年昼の部を鑑賞する予定はないのですが、まあ大阪で1月2月拝見できるのでいいとしましょう。

海老蔵さんにうっとりした顔見世を堪能して・・・いいお正月を迎えられそうです(はあと)




【演目・配役・見どころ】〜歌舞伎美人より〜
第一 傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
   土佐将監閑居の場
             おとく  藤十郎
          狩野雅楽之助  扇 雀
          土佐修理之助  亀 鶴
           将監北の方  吉 弥
            土佐将監  竹三郎
            浮世又平  翫 雀

 吃音の又平とおしゃべりなおとくとの夫婦愛をつづります。又平が石の手水鉢に描いた自画像が奇跡を生み、「かか、抜けた」という名ゼリフは有名。おとくの鼓に合わせて、又平が大頭の舞を舞うところも大きなみどころです。
 藤十郎のおとく、翫雀の又平、狩野雅楽之助に扇雀という好配役でご覧いただきます。


第ニ 元禄忠臣蔵
   大石最後の一日(おおいしさいごのいちにち)
           大石内蔵助  吉右衛門
             おみの  芝 雀
         磯貝十郎左衛門  錦之助
            細川内記  種太郎
            久永内記  桂 三
          荒木十左衛門  歌 昇
          堀内伝右衛門  歌 六

 吉良上野介の屋敷へ討入り後、大石内蔵助をはじめとする17人の赤穂浪士の切腹当日の出来事を描いた物語で、「元禄忠臣蔵」の最終篇。浪士・磯貝十郎左衛門と許嫁おみのの秘められた恋物語が美しい色どりを添えています。
 父・白鸚から受継ぎ、自身の当たり役である吉右衛門の大石内蔵助をはじめ、歌六の堀内伝右衛門、芝雀のおみの、荒木十左衛門に歌昇、磯貝十郎左衛門に錦之助と充実した顔合わせでお楽しみいただきます。


第三 信濃路紅葉鬼揃(しなのじもみじのおにぞろい)
              鬼女  玉三郎
             平維茂  海老蔵
              鬼女  門之助
               同  吉 弥
               同  笑 也
               同  笑三郎
               同  春 猿
              山神  仁左衛門

 信濃の戸隠山を通りかかった平維茂を紅葉狩りに誘う、美しい上臈と侍女たち。酒に酔ってまどろむ維茂のもとに、山神が訪れ、危難を告げて、直ちに逃げるように促します。間もなく鬼女に豹変した上臈と侍女一行が現れ、維茂に襲いかかります--。
 玉三郎の鬼女、海老蔵の平維茂、そして仁左衛門の山神と華やかな一幕です。


第四 源氏物語千年記念 源氏物語(げんじものがたり)
    夕顔
    五條
    夕顔の屋敷
    池のほとり

             光の君  海老蔵
              夕顔  扇 雀
              惟光  猿 弥
           六條御息所  玉三郎

 源氏物語が誕生して千年を迎える記念の年に、夕顔を題材とした、情趣溢れる舞台をご覧いただきます。
 光の君に海老蔵、夕顔に扇雀、そして六條御息所には玉三郎と、期待の配役で上演いたします。


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新釈四谷怪談

2008-10-06 | 読む・歌舞伎
新釈四谷怪談 (集英社新書 454F)
小林 恭二
集英社

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『「祟りは過去のものではない。現代こそ、祟りのスーパーパワーが発揮される時代であることを解き明かす本。思わずぶるっとします」鏡リュウジ氏(占星術研究家)
「お岩さまは、史上最強、完全無欠の守護天使」山本容子氏(版画家)

親殺し、子殺し、無差別殺人の横行する現代に、時代を超えた「目に見えない世界」からの声が届く……。江戸時代に誕生した「お岩さま」は、何故今も恐れられ、拝まれているのか? 「祟り」とは何か? なぜ怖いと思いながらも私たちは怪談話に惹かれるのだろうか。目に見えないものを畏れることの今日的な意味合いとは? 鬼才鶴屋南北が江戸末期に近い文化文政の時代に世の中へ投げかけた問いが、今、鮮やかによみがえる。 』

悪への招待状―幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ」の小林さんである。
黙阿弥の次に近松を取り上げているはずなのだけど、それは未読。
本書は南北。私にとっては実に不可解な戯作者。
分かりやすく、面白く・・・はいいのだが〜・・・わたくし、怖がり・・・(・・;)
怪談ってだめ。四谷怪談(歌舞伎の)も観たことがない。観る予定もない(関西で上演されることもあまりないのだが) じゃ、読むなって話ですけど・・・。

南北の登場した歴史背景についての考察は面白かった。

歌舞伎、東京では荒事が優勢であり、上方では世話物が優勢であるということは事実なのだけど、その理由について江戸は武士の世界だからと説明されていることが多いように思う。
でも歌舞伎を観ていたのは町人が主のはずと少々納得がいかないもやもやをかかえていたのだけれど、本書に「江戸語が誕生したのは、18世紀後半のことであり、固まったのは19世紀になってからのことだ」とあり(要するにそれまで江戸にはちゃんとコミュニケートできる共通語はなかった)、上方のようなせりふを中心とした芝居はわからなかったから、江戸では役者の身体所作中心の舞台を作り上げたということのようで、なるほど〜でした。
(諏訪春雄氏の「鶴屋南北」を読んで得た知識だそうです)

やっとできた江戸語を使って世話物を作り始めたのが南北。

四谷怪談をただの怪談となめてはいけないと自戒。





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プロフェッショナル 仕事の流儀 妥協なき日々に、美は宿る 歌舞伎役者 坂東玉三郎の仕事

2008-08-09 | 知る・歌舞伎
プロフェッショナル 仕事の流儀
妥協なき日々に、美は宿る
歌舞伎役者 坂東玉三郎の仕事


NHKエンタープライズ

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『"誰もが認める「その道のプロ」・・・時代の最前線にいる彼らはどのように発想し、斬新な仕事を切り開いているのか。これまでどんな試行錯誤を経て、成功をつかんだのか。そして、混とんとした今の時代をどのように見つめ、次に進んでいこうとしているのか―。
さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの「仕事」を徹底的に掘り下げるドキュメンタリーシリーズのDVD第4弾。"
キャスター:脳科学者・茂木健一郎/住吉美紀アナウンサー

"歌舞伎役者・坂東玉三郎。気品のある美貌と、高い身体能力を生かした舞、そして伝統と役を深く理解した演技で、女形としてトップの地位に立ち続けてきた。伝統の世界で、新たな美に挑み続ける玉三郎の流儀に迫る。 (2008年1月15日放送)" 』

8月22日に発売が予定されています。
Amazonでは定価¥ 3,675 (税込) → ¥ 2,830 (税込) だそうです。

放送は見たんですけど、永久保存版として買っておこうかな。
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坂東三津五郎歌舞伎の愉しみ

2008-07-30 | 読む・歌舞伎
坂東三津五郎歌舞伎の愉しみ
坂東 三津五郎
岩波書店

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『世話物・時代物をどう観るか,踊りの魅力とは,荒事・和事をどう愉しむか,新作の可能性とは──など,俳優の視点から,歌舞伎鑑賞の「ツボ」を伝授します.演題に即して観かたを具体的に解説.さらに舞台の想い出や演じる心意気にも触れ,三津五郎丈ならではの知的で洗練された語り口で,芸の真髄を解き明かします.』

「歌舞伎役者で誰がお好き?」と問われて、三津五郎さんの名前を挙げるとたいていいやな顔をされる。
それは、人気絶頂の寿ひずる(宝塚歌劇のスター)をトップ寸前に辞めさせた挙句に捨てたから。
あの突然の引退・結婚の衝撃をみんな(特に関西人は)忘れていない。
でも、それでも好きな役者さんの一人ではある。
彼の踊りは、私のような門外漢でもわかるくらいすばらしい。

で、ま、本書。
"中級者のために"と書かれていたので読んでみた。
現役の役者ならではの率直な書きようで面白かった。
三津五郎格子の表紙カバーがすっきりしていてGOOD!

それぞれの役者さんが、それぞれの志向で歌舞伎の未来を考えているところが素晴らしい。
その総和が歌舞伎の発展につながるのだろうなぁ。


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七月大歌舞伎 @大阪松竹座 夜の部

2008-07-19 | 観る・歌舞伎
夜の部に行ってきました。
土曜だからか、夜だからか、お若い方&お着物の中年女性が多い!

《熊谷陣屋》初見
松嶋屋+山城屋の座組。
寺子屋同様主筋のお子の身代わりに我が子を差し出す・・・ありえない設定でも、相模の秀太郎さんが良くて、涙を誘う・・・。
山城屋の義経、若々しくてびっくりなんですけど、お衣装の色と体型で、まるで桃太郎のお人形・・・失笑を誘う・・・。

《黒手組曲輪達引》もちろん初見。なんと言っても元の助六も生で観たことがない(・・;)
こちらは菊五郎劇団。
若い方たちはがんばってらしてよかったんですけど・・・権九郎と助六の二役に菊五郎さん、文左衛門に田之助さん、鳥居新左衛門に左團次さん、揚巻に魁春さん・・・暑さのせいでお疲れもあるのでしょうけどねぇ。
トラッキーとカーネルサンダースを出したのは完全にすべってましたし、権九郎はアホの坂田でした。
(見たことのない)助六が関西で人気がないのがわかったような気がします。
ストーリーがあらすじ通りで、なんのふくらみもないんですね。
だったら役者の花だけで見せてもらった方がいいように思います。
海老蔵さんの助六に、菊之助さんの揚巻で決まりです(勝手に!!(笑))

《羽衣》初見
天女が天に昇っていくのはどう見せるのだろうと思ったら、なるほど!
菊之助さんがきれいと言いたいところですけど、少々お疲れかな。
昼の部を見たのが5日前ですけど、真夏日&熱帯夜が続いているせいか、さすがの美貌も踊りもちょっと陰りが・・・。
松緑さん、久しぶりに見ましたが、この方が出ると途端に大衆演劇になってしまうというか〜(大衆演劇の方に怒られそうですけど。見たこともないのに。)

《団子売》
孝太郎さんがいいですねぇ。
市井のおかみさん役か踊りのとき、いいと思うことが多いんですけど、これは両方を兼ねている! 実に楽しそうに自信たっぷりに踊られて、見ているこちらも楽しくなる! こんな団子売のおかみさんが色っぽいんです。面白い方です。
一方の愛之助さん、言われたとおりにきちんとなさっているんでしょうけれど、手の先、足の先、目線の先・・・それぞれに表情が乏しい、自分の物になっていない・・・これは踊りだけじゃなく、すべてに思うことですが。


【演目・配役・見どころ】〜歌舞伎美人より〜
一、一谷嫩軍記
  熊谷陣屋(くまがいじんや)
            熊谷直実  仁左衛門
   白毫弥陀六実は弥平兵衛宗清  我 當
             藤の方  孝太郎
             堤軍次  愛之助
              相模  秀太郎
             源義経  藤十郎

 熊谷次郎直実の陣屋に、初陣の我が子小次郎を案じた直実の妻・相模が、続いて平敦盛の母・藤の方が現れます。戻ってきた熊谷は敦盛を討った様子を語って聞かせますが、首実検の場に供されたのは熊谷の息子小次郎の首。実は陣屋の桜の木の制札には「一枝を折れば一指を切るべし」と記されており、そこに託された義経の意を汲んだ熊谷は我が子を犠牲にして後白河院の落胤である敦盛を助けたのでした。救われた敦盛が無事落ち延びたことを見届けた熊谷はあらかじめ用意の僧形となり小次郎の菩提を弔うため旅に出るのでした。
 平家物語に名高い敦盛の最期を題材に意外な真相が描かれます。武将にふさわしい大きさ、剛毅さと共に戦乱の世の無常を感じさせる熊谷に仁左衛門、義経に藤十郎、弥陀六に我當、相模に秀太郎という顔合わせでご覧頂きます。


二、黒手組曲輪達引(くろてぐみくるわのたてひき)
  浄瑠璃「忍岡恋曲者」

     花川戸助六/番頭権九郎  菊五郎
           三浦屋揚巻  魁 春
            牛若伝次  松 緑
            新造白玉  菊之助
            朝顔仙平  亀三郎
         三浦屋女房お仲  家 橘
           俳諧師東栄  團 蔵
          鳥居新左衛門  左團次
        紀伊国屋文左衛門  田之助

 「黒手組曲輪達引」は河竹黙阿弥が世話の助六として四世小團次の為に書き下ろした作品と伝えられています。従って至る所に助六のパロディが散りばめられた世話狂言となっています。
 三浦屋の新造白玉は、間夫の牛若伝次と図って自分に入れあげている番頭の権九郎をだまして廓を抜け出し、あげくに権九郎は池に突き落とされてしまいます。一方新吉原仲之町では鳥居新左衛門の門弟たちが白酒売りの親父新兵衛をなぶり、商売ものを駄目にしてしまいます。それを救ったのは花川戸の助六。新兵衛はこの助六の馴染の花魁揚巻の父と知れます。実は助六は父の敵を探して吉原で武士と見ると喧嘩を吹っかけ刀を抜かせていたのでした。新兵衛から敵の手がかりも得た助六に影から助六を援助する紀伊国屋文左衛門は短気を起こさぬよう戒めるのでした。
 権九郎と助六の二役に菊五郎、文左衛門に田之助、鳥居新左衛門に左團次、揚巻に魁春の配役で趣向に富んだ三幕をお楽しみ下さい。


三、上 羽衣(はごろも)
              天女  菊之助
              伯竜  松 緑
 浜辺にやってきた漁師伯竜は、松の枝に美しい羽衣が掛かっているのを見つけ持ち帰ろうとします。そこへ天女が現れ、その羽衣を返して欲しいと頼むのでした。
 「羽衣伝説」をもとにした舞踊で、天女を菊之助、漁師伯竜を松緑が幻想的に踊ります。

  下 団子売(だんごうり)
              お臼  孝太郎
              杵造  愛之助
 屋台を担いでやってきた団子売のお臼と杵造という夫婦が、評判の団子を作っていく様子を面白く賑やかに踊る人気舞踊です。
 女房お臼の孝太郎と、杵造の愛之助が息の合った踊りをみせます。
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