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英文読解 one パラ道場:世界が称賛する<なでしこジャパン>!

2011年07月09日 09時15分41秒 | 英文読解 one パラ道場


我等が<なでしこジャパン>の関連記事2本。
但し、記事の紹介順序と時系列は逆になっています。





Japan ends group stage with loss
Japan crashed to its first defeat at the Women's World Cup after going down 2-0 to England in its final Group B game on Tuesday.

Japan had already clinched a spot in this weekend's quarterfinals, but England snatched top spot in the group thanks to two well-taken goals from Ellen White and Rachel Yankey.

"England wanted it more than us and that showed in the result," said Japan coach Norio Sasaki.

"We have to be more accurate against physically stronger opponents but we will learn from this and try and bounce back."

Japan will face Germany in the last eight on Saturday after the hosts, holders and tournament favorites clinched Group A with a 4-2 win over France, Kerstin Garefrekes, Inka Grings (2) and Celia Okoyino da Mbabi getting the goals for Silva Neid's side.

Japan will face the Germans in Wolfsburg and England will meet France in Leverkusen in the quarterfinals.・・・


(152 words)

【出典:AP, July 7, 2011】





England face tough test against skilful Japan at World Cup
England face "the Barcelona of women's football" in Augsburg on Tuesday needing a point to secure their progress into the quarter-finals. Japan's brand of technical tiki-taka has already proved too much for New Zealand and particularly Mexico, who were hammered 4-0, but Hope Powell's side feel a high-tempo in-your-face attitude can bring rewards.

"I think they're a great footballing side," said the England left-back Rachel Unitt of the side who top Group B. "They play short, sharp stuff which is great to watch. Our plan is to get tight, the main thing is reduce the gaps between them, to press them and give them a bit of a kick. I don't think they like the physical battle. We know what we're up against and hopefully we can pull it off on the day."

It was the New Zealand coach, Jon Herdman, who made the Catalan comparisons before the tournament, and thus far Japan have dominated possession like no other side at the tournament. But in the final half‑hour against Herdman's team England finally seemed to find their groove.



"About time, eh?" said Unitt, whose side came from 1-0 down in Dresden to claim a crucial victory. "We played the US and Sweden before we got out here and played really well, then we got out here and I don't really know what it was, maybe nerves got the better of us.・・・

"We'll learn from it. With us we seem to, if we're the underdogs we tend to play well and get a result but if we're expected to win sometimes we seem to struggle to deal with that, so we need to learn how to deal with it. Against Japan we go into the game as underdogs – they're ranked fourth and we're 10th. We've watched them and they're a great side."

While a draw would be sufficient to see England through as group runners‑up, victory would mean top spot and a tie against the second-placed side in Group A. That could yet be the host nation and pre‑tournament favourites Germany – who have spluttered somewhat and need to beat France in their final group game to take top spot. Whatever the outcome, however, England's place as underdogs is pretty much assured for the rest of the tournament. And maybe that is no bad thing.・・・

(389 words)

【出典:Guardian, 3 July 2011】





【語彙1】
group stage:何グループかに分かれての予選リーグ, loss:敗北/負け, crash:粉々に砕ける, defeat:敗北/負け, go down:破れる/屈する, clinch:~に結着をつける/手にする, quarterfinal:準々決勝, snatch:ひったくる/さっと手繰り寄せる, goal from:~が入れた得点, accurate:正確な, opponent:敵/対戦相手, bounce back:敗北から立ち直る, in the last eight:ベスト8の試合で, tournament favorite:優勝候補の筆頭,

【語彙2】
face:直面する, tough test:骨の折れる試練/突破するが容易ではない試練, Barcelona:スペインの強豪サッカーチームのバルセロナ, tiki-taka:短いパスをつないでつないでつないで・・・つなぐようなサッカーのスタイルのこと, particularly:就中, in-your-face:大胆不敵な/あからさまに攻撃的な/押しつけがましい/強引な/けんか腰の/これでもかこのやろーという勢いの, attitude:態度, side:チーム, top:首席である/~を上回る/~を打ち負かす, reduce:低減する, a bit of a:少しばかりの~, be up against:(困難/試練となる)~と遭遇する, pull off:上手くやりとげる,

the Catalan comparisons:なでしこをバルセロナになぞらえた比喩のこと, tournament:勝ち抜き戦/選手権争奪戦, dominate:支配する, possession:ボールの所有・占有/ボールを自軍の選手の誰かが保持している状態, groove:お目当ての楽しい物/やったね、みっけ、という感じのもの, 1-0 down:1点差で相手を下して, claim:~を得る/達成する, a crucial victory:決定的な勝利, nerves:図太さ/開き直り, underdog:勝ち目の薄いチーム, tend to:~しがちである/する傾向がある, sometimes:時には, deal with:~を処理する, against Japan:対日本戦においては,

while:~であるがその一方では, draw:引き分け, through:首尾よく, group runner(s)‑up:グループの2位, top spot:首位, tie:引き分け, pre‑tournament favourite(s):大会開幕前の優勝候補筆頭, splutter:いらいらして何かを口走っている/調子があがらない, somewhat:幾分/多少, outcome:結果, assure:保証する





【読解躓きの石】

長い方のパッセージ冒頭に日本人にとっての躓きの石がありました。
名詞の単数・複数の問題。シンプルですがTOEICの定番中の定番の論点です。

England face "the Barcelona of women's football"


はい、「イングランドは「女子サッカー界のバルセロナ」と対戦することになる」という意味のセンテンスですが、「England」は通常は単数扱いですから、本来は、

England faces "the Barcelona of women's football

となるはず。けれど、ここの「England」は「イングランドチームのメンバー各位」はという集合名詞、つまり、「見かけは単数名詞だけれど、意味は複数名詞」なのです。類例では、family, team, crew等々がありますね。少し自信のない向きには、この機会に知識を整理しておきましょう。

ということで、本文から応用例をもう一つ、「side:チーム」の単数・複数に注目です。ポイントは、最後の関係節の述語動詞topにはなぜ三単現のsがついていないのかということです。

"I think they're a great footballing side," said the England left-back Rachel Unitt of the side who top Group B.


(「なでしこジャパンは素晴らしいサッカーチームだと思いますよ」と、グループBの首位を行くイングランドチームの左バックRachel Unittは話してくれた)


尚、英文法の事項に関して疑問を感じられた場合にはこちらを参照してください。

・『再出発の英文法』目次
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4c90b691d5e0e53d8cb87f7803a437ce





【和訳1】

日本、予選グループ最終戦は黒星
日本は、火曜日【7月5日】、予選グループBの最終戦でイングランドに2-0で破れ、女子ワールドカップ今大会での最初の敗北を喫した。

日本はすでに今週末に行われる準々決勝の出場権を手にしていたものの、Ellen White とRachel Yankeyのともに見事な2ゴールによってイングランドは最終戦で予選グループ首位の座を日本の手から奪い去った。

なでしこジャパンの佐々木則夫監督は「勝利に対する執念に関してイングランドは日本に優っていた。そして、それがそのまま結果になったということでしょう」と語ってくれた。

「体力に優る相手に対しては、もっともっと正確にプレーしなければいけないということ。けれど、この敗戦で我々はそのことを身体で学んだと思うし、実際にそれをやる。そうすることでこの敗戦から立ち直るしかないです」とも。

開催国にして前大会の優勝国、かつ、今大会も優勝候補筆頭のドイツが、4-2でフランスを撃破して予選グループAの首位になった。これにより、土曜日のベスト8戦、日本の次の相手はこのドイツになる。Silva Neid女史率いるドイツの対フランス戦勝利は、Kerstin Garefrekesと、Inka Gringsの2得点そしてCelia Okoyino da Mbabiの得点によるもの。

準々決勝では、日本はドイツとWolfsburgで対戦、イングランドはLeverkusenでフランスと相見えることになる。(後略)




【和訳2】
女子ワールドカップ、イングランドの次の相手は技巧入神の難敵日本
イングランドは火曜日のAugsburgで「女子サッカー界のバルセロナ」と、準々決勝進出を確実なものとするための一戦に臨む。短いパスをとことんつなぐスタイルに定評のある日本は、そのお家芸に益々磨きをかけてきたことを、ニュージーランド戦と、就中、メキシコ戦で見せ付けた。何と言っても、メキシコは日本に4-0の完敗を喫してしまったのだから。しかし、Hope Powell監督率いるイングランドは、超攻撃的で、死して後ち止まんというような果敢な姿勢が結果をもたらしてくれるという手応えを感じている。

「なでしこジャパンは素晴らしいサッカーチームだと思いますよ」と、グループBの首位を行くイングランドチームの左バックRachel Unittは話してくれた。「なでしこジャパンの選手達は短いパスを華麗につなぎ、彼女達の動きは鋭く機敏、その試合は見ている人を魅了するものですよ。ということで、私達はきつくきっちりやる。要は、日本選手との距離をどんどん詰めるということ。プレッシャーをかけて、幾つか蹴りもお見舞いする、鴨。だって、なでしこジャパンの選手達が肉弾戦を好むとは思わないですから。とにかく、私達は日本戦が強敵との対戦であることは肝に銘じています。試合当日になんとかその強敵を乗り越えられることを願っています」とも。

今回のワールドカップ開幕前に、なでしこジャパンをバルセロナに喩えたのはニュージーランドのJon Herdman監督だったが、その比喩は正しかったものの、現実は比喩の水準を凌駕しており、なでしこジャパンは今大会に出場しているどのチームよりもボールを自分達の支配下に置いてプレーしている。しかし、日本の対ニュージーランド戦、後半最終の30分間にイングランドは終に日本撃破のヒントを見つけたようだ。



「うみゅ、時間ですって?」と言い、Dresdenで予選リーグ突破を決める決定的な勝利を1点差で決めて帰ってきたイングランドチームのUnitt選手は更に、「私達はこのワールドカップに来る前に【強豪中の強豪の】アメリカとスウェーデンと対戦して、そこではもの凄く良い感じでプレーできた。それからワールドカップに突入してしまい、どうして私達イングランドが強豪相手に善戦できたのか分からないままだったの思うんですよぉー。そして結局、その善戦の理由は、図太さというか開き直りが私達の+α部分を引き出すんじゃないかと、そう今は思っているんですよぉー」と語ってくれた。(中略)

「ワールドカップ開幕前の強豪との対戦と、今一つ調子が上がらないワールドカップ予選リーグでの戦いから私達イングランドチームは多くのことを学びました。で、でもって、我々に関して言えば、勝敗予想で分が悪いときには、結構上手く試合を運んで結果も出したりするのに、勝利間違いなしというときには、意外と苦しんだりするわけですよぉー。だから、どんなときでもちゃんと結果が出せるようにならなきゃなって、そうなるにはどうすればいいのかなって、その点をちゃんと学ばなくっちゃと思うわけなんです。

そして、日本戦について言えば、私達は相手の胸を借りるつもりで試合に臨みますよ。なでしこジャパンは世界ランク4位で、私達は10位ですものね。私達イングランドチームのメンバーはずうっとこれまでも、なでしこジャパンの試合を見てきましたが、彼女達は間違いなく素晴らしいチームだと思います」ともUnitt選手は語ってくれたのだ。

対日本戦はイングランドにとって引き分けでも十分なのかもしれない。というのも、引き分けはグループ2位の確定を意味する。他方、日本戦で勝利すればグループの首位になり、つまり、準々決勝ではグループAの2位のチームと対戦しなければならないからだ。そして、その場合、準々決勝で対戦する可能性のあるグループAの2位のチームとは、開催国にして開幕前の予想では優勝候補筆頭のドイツなのだから。ドイツは、今大会今一つ調子の波に乗れておらず、グループ首位で予選リーグを終えるためには最終戦でフランスに勝たなければならない。しかし、いずれにせよ、どのチームと当たるにしても自分達の方が格下というイングランドチームの立場は、ワールドカップの残り試合の帰趨を考える上でイングランドにとってそう悪い話でもないということだ。(後略)







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