めくるめく本の虫

読んだ本を独断偏見で紹介しています。

第58話『アンソロジー おやつ』 PARCO出版

2016-12-27 | 美容系
様々な年代の作家綴る「おやつ」の思い出。
一言で「おやつ」と言っても、その背景には
実に様々な物語があり、奥が深いです。

例えば、佐藤愛子さんの「カステラ」は
甘いはずのお菓子が、その時の背景を思うと
逆に物悲しい味になってしまう優れた短編。
また伊集院光さんのご家庭では、スイーツならぬ
「手羽先」が登場したりして、一体どこまでが
おやつの定義なのかと考えさせ(笑わせ)られたり
安野モヨコさんはテーマの意に反して
甘い物が苦手と言う「えっ」と思う様な印象深い
エッセイを描いていたり…。

どの話もそれぞれに面白いのですが、個人的に一番
「これを食べてみたいな!」と心動かされたのは
開高健さんのチョコレートがけアイスクリームの記事でした。
しかしこれは(当時の)ベルギーに行ってこそ
再現可能な味で、容易には口に入らない様です。
そこがまた読む人を惹きつけてやまない。

おやつ、いつの時代も様々な魅力にあふれる題材だなと
再認識いたしました。

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