ぽんりずむ

旅と登山を愛する看護師の写真記。
まだ見ぬ景色を求めて海へ山へ出掛けよう。質問・コメント歓迎です♪

初めての北アルプス 快晴の涸沢

2016-07-24 09:32:52 | 登山

ついに行けました。北アルプス登山の聖地、涸沢カール!!

上高地から歩くこと8時間以上。穂高連峰の懐深くまで梓川沿いをさかのぼっていきます。

日勤がおわり、新宿バスタから上高地直行バスに乗り、翌朝5:30着。地元長野の友達と待ち合わせです。ほとんど眠れなくてフラフラ…これから1日歩き続けられるのか、不安です。

と思っていたら、夜明けのかっぱ橋から見る北アルプスの山々が、我々を出迎えてくれました!



美しい。疲れも眠気も吹っ飛びました。
こんなに美しい山の朝を迎えたことがあるでしょうか。

少し歩くと観光客がぐっと減り、高原の雑木林に響くウグイスの声と清流のせせらぎ。

気持ちよすぎてすごい勢いで歩いちゃいます。


日帰り観光客が行ける範囲には、清流こぎれいな山小屋がたくさん。一流のロッヂやペンションの風格です。さすが上高地!


神が降り立つ地、神降地を守る明神岳をぐるっと1周するように山に分け入っていきます。


横尾の分かれ道のかなたは、日本一の難所「槍ヶ岳」へつづく。
巨大なザックにマットやヘルメットをもった山の住人が続々と往来しています。


そう、快晴の海の日に北アルプスにいるような人々が集う地なのです。笑

槍は、もっと生存できる自信と装備を準備してから。

私達は、穂高方面、涸沢に向かいます。
先へ進むと、クライミングの難所「屏風岩」を横目に、ぐっと急登し、高度を上げていきます。




高山植物がかわいい♪





次第に氷床を携えた山並みに囲まれてきました。


ぐるっと、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳。
3000mを超える山脈にぐるっと囲まれる地は日本でもここだけ。聖地と言われる所以です。

歩くこと7時間。ヒュッテが見えてきました。

最後の登りだ!とやる気をだしてからさらに一時間…涙目になりそうな登りを行くと、やっと着きました、涸沢ヒュッテ!!!
今回の山行の目的地です。



友達がサプライズでビールやら日本酒やら、大変に重かっただろうに持ってきてくれました。
こんなに旨いビールがあったでしょうか。いやないです。旨すぎてたまりません!!!


今回はテント泊。テント・寝袋・マットをレンタルしてキャンプです。

快晴、ほぼ無風の涸沢カール。幸運としか言いようがないです。山のかみさまに感謝!
日暮れ前にみんなで持ち寄った材料で鍋をつくり、日本酒を酌み交わし、スイーツを食べ…
幸せな夕暮れ。山の端から夜が迫ってきます。


涸沢でのもう一つのお目当ては、満点の星空。
空が澄みすぎていて、やっと暗くなったのは夜9時あたり。天の川は見えませんでしたが、テントから頭だけだして現れては消えて行く山の雲と星空を眺めたひとときは、一生忘れられません。

翌朝は4:30に夜明け。
雲一つ無い空に、モルゲンロートが見事!これがみたかった!!!




朝ごはんはヒュッテでいただき、満腹!体力チャージ!

帰りはサクサクっと涼しい朝の山を下り、あっという間に明神です。

緑が美しい閑静な明神池

いきなりハイヒールの観光客が増えて、大きな山荷物を持った私達がなんだか肩身狭くなってきました。あれ、ここ山だよね?おかしいなぁ。笑


朝から7時間歩き、やっとたどり着いた上高地。お昼ご飯をかっぱ橋横で無言でかきこみ、ついでにミルクジェラートも。

のんびり川辺で一時間ほど昼寝して、16時発の新宿ゆき高速バス。


21時新宿バスタに降り立ち、満員の小田急線に乗り込むと、あまりに匂いのない世界が異様に感じます。
違う、自分が臭いんだった。しかもさっきまで山篭り帰りの人しか乗ってないバスに居たんだった。笑


心が満たされ洗われた3日間。これでしばらく里で暮らせます。
無事に帰ってこれて、案内してくれた友達と山の神様に感謝です!

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