回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

梅干し作り

2017-07-12 15:35:15 | 食・レシピ

 

昨年、初めて梅干を作って、あまりのおもしろさが忘れられず、今年も干しています。

6月に塩漬けにして水(白梅酢)が上がってきたところ。塩は約18パーセント。

昨年は小さな火鉢がちょうどよく容器に使いましたが、残念ながらヒビが入ってしまったので今年はセラミックのお櫃を使っています。

一つ一つが本当に味わいのある仕事です。

梅は真っ赤より少し濃いピンクになる程度でいいので、紫蘇はあまり入れませんが、残った紫蘇で紫蘇ジュースを作ったら、こんなにたくさんになり瓶が足りない@@

時々様子を見たり、容器を揺らしてあげたりしながら一ヶ月、酷暑が続くので、思い切って干す作業に入りました。

本当は土用の頃がいいようです。

一ヶ月の漬けこみ期間は、冷蔵庫を利用するテもあるけれど、冷蔵庫だと温度が低すぎて白梅酢の上がりが悪いような気がしてシンク下の棚に匿います。

容器を揺らすのも赤ちゃんを育てているようで楽しい。ほんのりと梅の香りが漂ってくる。

炎天下、お箸でザルにひとつづつ並べる作業も好き。

裏返しを繰り返したり、

太陽の光が動くのに合わせながら場所を移動したり、

夕方になるとしわしわになって見事に塩を吹いてくるのです。

梅と塩と太陽の力だけで。

日が沈むころ、元の容器にうつしてまた翌日干します。3日間干すのがいいそうだけどお天気が続くかな?

 

♪ 梅干しレシピのような長田さんの詩が好きなのでご紹介♪


 

              梅干しのつくりかた      長田弘

     
     きみは梅の実を洗って

        いい水にゆったりと漬ける。

        苦味をぬいてよく水を切る。

        塩をからませて瓶につめる。

        押し蓋をして重石する。

        紙をかぶせ紐できっちりとしばる。

        冷たくて暗いところにおく。

        ときどき瓶をゆすってやって、

        あとは静かに休ませてやる。

        やがて、きれいに澄んだ水が上がってくるだろう。

        きみは瓶の蓋をあけて、

        よくよく揉みこんだ赤じその葉に
        
澄んだ梅酢をそそぐ。

        サッと赤くあざやかな色がひろがってくる。

        梅の実を赤い梅酢で、

        ふたたびひたひたにして重石する。

        紙をかぶせ紐できっちりとしばる。

        そしてきみは、土用の訪れるのを待つのだ。

        雲が切れて暑い日がやってきたら、

        梅の実をとりだして笊にならべる。

        きみは梅に、たっぷりと

        三日三晩、日差しと夜露をあたえる。

        梅の実が指にやさしくなるまでだ。

        きみの梅干しがぼくのかんがえる詩だ。

        詩の言葉は梅干しとおなじ材料でできている。

        水と手と、重石と古い知恵と、

        昼と夜と、あざやかな色と、

       とても酸っぱい真実で。

 

 

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