山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

麹箱、孵卵器(インキュベーター)を作る(2)~試作機完成?

2015-03-29 | 農業
 「麹箱、孵卵器(インキュベーター)を作る(1)~先ずは温度管理部から」では、目標温度に達する前に熱平衡してしまいました。
そこで衣装ケースにエアーキャップ(いわゆるプチプチ)を貼り付け、その廻りを更に梱包シート(多分、発泡ポリエチレンだと思います。)で囲いました。これでもダメなら、発泡スチロールで外箱を作り、スッポリと格納するつもりです。おそらく極寒期には必要になるかも知れませんが、そんなときには孵化させなければ良い訳です。そんなこんなで、自分なりにこれで行けるといった妙な確信があり、このような簡単なものを作ってしまいました。

(エアキャップと梱包シートで包んでみました)


 実際には、麹の内部温度を計測するため、もう一台サーミスタセンサの温度計を使います。サーモスタットの温度センサ(サーミスタ)は、卵の周辺など設置場所を変えられるので便利です。

(こうして見ると単なる白い箱にしか見えませんね)



 早速、動作確認です。先ずは、内部温度50℃を達成できるかです。(ちなみに外気温といっても室温ですが約18℃でした。)通電開始すると徐々に温度が上昇し、断熱材なしの熱平衡温度である30℃は簡単にクリア、40℃も難なくクリア、その後も温度上昇を続け目標温度の50℃もクリアできました。実際の熱平衡温度を調べたいところですが、孵化に必要な温度は38℃程度ですから、もうこれで十分であろうと思い、温度上昇試験はこれで中断しました。
 次に、実際の孵化温度である37.4℃(これはニワトリの体温であるらしい)に設定温度を変更し、どのような動作を行うかを観察しました。
 サーモスタットの設定値を37.4℃にすると工場出荷時設定では、37.4℃でサーモOFF、36.8℃でサーモON(0.5℃のヒステリシス)するようになっております。この条件で計測すると、サーモOFF後のオーバーシュートが38.0℃(プラス.06℃)、サーモOFF後のアンダーシュートが36.5℃(マイナス0.3℃)という結果になりました。

 オーバーシュート、アンダーシュートは断熱特性、外気温、ヒーター容量などの要素が絡み合ってきます。卵の孵化に必要な温度環境をもう少し調べて、設定温度やヒステリシスの設定だけで対応できるのか、それとももう少し工夫が必要となるのか判断したいと思っております。
 まぁ、憶測ですがあまり気にする必要はないと思っております。その根拠としては、市販の安価なお手軽孵卵器は機械式のサーモスタット(多分ヒステリシスが2℃程度)を使用していることと、ニワトリが実際に卵を温めているときにそんなに厳密な温度管理をしているとは思えないことが挙げられるでしょう。

ちなみに湿度は、濡れタオルを箱内に置きましたところ70%前後の値を示しておりました。

 一応、これで試作機としては完成といったことかと思います。今後は麹や卵をどのようにして箱内に置くかを検討して、実用化できるかどうかといった段階に入ります。
 色々能書きを垂れたとしても使えなければ何の役にも立たないのです。

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