金沢で行われた公開講座「日本人の声楽のルーツを探る 声明篇」第3回「声明から受け継いだもの」で、口頭発表をしてきました。
浅井先生からの問題提起を受けて、「日本音楽は仏教音楽から何を受け継いだのか」という、いささか大風呂敷をひろげた話をさせて頂きました。
主として能を取り上げて、具体例とともに「仏教音楽との共通点」を探っていったのですが、表に現れるもの(音の動き、音階等)ばかりではなく、かなり深いところで通じるものがあるのではないか、というのが今回のお話の趣旨でした。
不勉強でまだまだ掘り下げる余地が多いです。同席した方々から建設的・刺激的なコメントをいくつも頂きました。今後さらに考えを深めていこうと思います。
講座を盛り上げたいとの思いから、あえて浅井先生に「挑戦」をけしかけてみたのですが、さすがに先生はそれをしっかりと受け止めてくださいました。こうした対話を大事にしたいです。浅井先生、ありがとうございました!