風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

My Favorite Novelist

2012-04-20 | 読書
自分がよく読む作家達を挙げてみる。
基本的に、あまり熱いもの、濃いものは好みではない。
淡々と、そしてきちんと描くものが好きだったりする。
あとは自分を投影できるもの・・・かな。

★浅田次郎
 読むのはピカレスクもの以外。
 「平成の泣かせ屋」の名に恥じない・・・というよりも
 構えていてもつい泣かされてしまい悔しい思いをする。
 「日輪の遺産」「地下鉄に乗って」「鉄道屋」「見知らぬ妻へ」
 そして「シェエラザード」「壬生義士伝」に泣いた。
 「椿山課長の七日間」も切なかったな。

★石田衣良
 選ぶのはウエストケートパークシリーズ以外。
 ゲーム系、未来SF系もあまり触手が伸びない。
 「うつくしい子ども」「娼年」「眠れぬ真珠」「美丘」
 そして直木賞を取った「4TEEN」が良かった。
 都会派らしくクールながら、弱い立場への暖かい目がいい。

★井上荒野
 最近のお気に入り。
 淡々としてあまり感情を込めない文体ながら
 登場人物の言葉や仕草や行動でその心の動きを表現する。
 その切なさにハマりつつあり。
 「切羽へ」「ベーコン」などを特に気に入ったが、
 まだまだこれからいい出会いがありそう。

★大崎善生
 ストーリーも先が読めちゃうほどステロタイプだし、
 基本的に甘ったるいラブストーリーながら
 これまた淡々とした文体で薄口。後味は悪くない。
 単純ながら大人向けストーリーなので気分転換にはいいかも。
 「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」など
 横文字タイトルものしか読んでいない。
 「タペストリーホワイト」にはちょっとハマった。

★重松清
 この人にも散々泣かされた。
 「流星ワゴン」から始まって「哀愁的東京」「愛妻日記」
 「その日のまえに」そして「カシオペアの丘」「とんび」は
 自分自身も投影しながら泣けて仕方なかった作品群。
 「なぎさの媚薬」シリーズは続編が待ちきれないほどだったが、
 これは中年男性たち限定のようだ。
 少年達を主人公にしたものは痛ましくて触手が伸びない。

★白石一文
 観念的なもの以外であれば著者買いしている。
 女性の描き方がちょっと乱暴な気もするが
 同世代の男としてはその主張に首肯することも多い。

★天童荒太
 寡作なのでほとんど読んでいる。
 「悼む人」の続編?である「静人日記」以外は。
 考えさせられる内容の重いテーマばかりで胸が苦しくなるが
 これらのテーマから逃げてはいけない気がする。
 「永遠の仔」「あふれた愛」「包帯クラブ」
 そして「悼む人」が心に残っている。

★坂東眞砂子
 篠田節子や姫野カオルコなど女性作家ものもよく読むが
 それは男である自分には無い感性が興味深いせいでもある。
 坂東さんもそのひとり・・・と言えなくもないが
 他の女性作家達とは一線を画して選んでいる。
 特に民俗的、風土的、伝統的生活慣習の中の闇など
 おどろおどろしい世界にはハマる。
 「狗神」「桜雨」「山妣」「道祖土家の猿嫁」など。

★本多孝好
 直木賞にノミネートされた「真夜中の5分前」に惹かれたが
 その後「MISSING」「MOMENT」に興味を持った。
 現在は「MOMENT」の続きと思われる「WILL」文庫化を
 ひたすら待っているところ。
 しかしこの人の作品は(自分のとって)好き嫌いに分かれる。
 最近読んだ「チェーン・ポイズン」はイマイチだった。
 (あくまで個人的感想)

★吉田修一
 犯罪を題材にすることも多いが
 「パレード」のような心の闇は恐ろしい。
 淡々とした語り口は「悪人」や「さよなら渓谷」の寂しさ、
 「最後の息子」「春、パーニーズで」の哀しさ、
 「東京湾景」「初恋温泉」の孤独感をよく表現していると思う。
 芥川賞の「パークライフ」はよくわからなかったし
 著者買いする割にはうまくハマるか毎回ギャンブル気分。
 藤沢周にも似たような感想を持っている。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 男メシ | トップ | スカイツリー »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む