風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「ふたりの季節」

2016-10-17 | 読書

50代が主人公の
大人の穏やかで切ない恋愛小説だけど
だからといって甘ったるいものではない。
若い頃、学生運動という嵐の時代を共に過ごし、
さまざまな荒波の人生をくぐり抜けたあと
ふと出会った同志との再会のような物語。
作品中では何も起きない。
2人が思い出を穏やかに語り合っているだけ。
それでも焦がれるようなこの切なさは
おそらく恋心というよりも
過ぎてしまった季節へのノスタルジー。
誰しも、どんな年寄りにも若い頃はあったし
その時々の文化や生活もあった。

主人公と同年代の著者はワタシより若干歳上だが
当時の世相は近いものがある。
そんな風景を想像し、こちらまで切なくなった。

「ふたりの季節」小池真理子:著 幻冬舎文庫
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