風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

マルカンワッフル

2018-02-13 | 食べ物・お店


ナポリカツや中華そば、10段ソフトクリームとともに
マルカンデパート大食堂の頃から名物のひとつだった
これまた巨大なマルカンワッフル。
かつてはこの厨房で作られていたとのことだが
厨房スタッフ不足などの理由により
昨年の大食堂営業再開(マルカンビル大食堂オープン)時から
レシピを伝えた先で製造してもらい、
マルカンビル大食堂が仕入れる形となった。

製造を委託した先は社会福祉法人光林会。
障がい者支援事業を手がけるルンビニー苑とか
そういう方々の作品を展示、事業化している
ルンビニー美術館といえば知る人も多いだろう。
(その絵をデザイン化したネクタイは全国的に人気とのこと)
その光林会の就業継続支援事業体である夢舎夢舎で
このマルカンワッフルは作られている。

いい話だと思った。
人手不足のカバーが主たる理由だったとはいえ
それを単に原価低減につなげるのではなく
障がいを持つ人たちの就業につなげていくというのは
この食堂を経営する上町家守舎の経営姿勢を表している。
みんなでつくる花巻のまち。
それも、今後継続させていくためにビジネスとして。
夢舎夢舎で働く人たちも
単に「仕事になる」というだけではなく
「自分もマルカンビル大食堂の人気に寄与している」という
誇りを持てる仕事だろう。

人はいつ何があるかわからない。
もしかしたら次の瞬間、
自分も障がいを持つことになるかもしれない。
そんな時、こんな仕組みが花巻にあるというのは
こんなことを考えてくれる人が花巻にいるというのは
気持ちの上でも支えになることなんじゃないかな。

おいしいからというだけではなく
そういうことを知るとますます買って食べたくなる。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする