読んだ文庫をつらつらと…

備忘録として、6(5+1)段階評価で

ソウルケイジ

2009年10月25日 | ★★★★☆☆(お勧め)
誉田哲也(光文社文庫)

多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された! 近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。死体なき殺人事件として捜査が開始された。遺体はどこに? なぜ手首だけが残されていたのか? 姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる――。大ヒットシリーズ第二弾!

マルコの夢

2009年10月21日 | ★★☆☆☆☆(消化不良)
栗田有起(集英社文庫)

大学を出たが就職の決まらない一馬。姉に呼ばれてパリに渡り、ふとしたことから三つ星レストランでキノコの管理を任される。ある日オーナーから、店の名物料理に使う「マルコ」という日本原産のキノコの買い付けを命じられた。パリではこの店だけで食べられる極上のものだ。早速日本に飛んだ一馬だったが、思いもよらない事実を知ることに――。魅惑のキノコをめぐる、奇想天外な物語。

チャリオ

2009年10月20日 | ★★★☆☆☆(満足)
雀野日名子(角川ホラー文庫)

塾講師・光一のアパートの部屋の前が泥だらけになった。周囲には不自然なタイヤ痕。彼は泥の中に金属片を見つけ驚愕する。。10年前ほども前、自転車で出かけたまま行方不明になった、男児の自転車のエンブレムだった。隠してきた秘密が、光一を苦しめ始める――。亡霊自転車の怨念と、過去にとらわれ続ける人々の深い苦悩。第15回日本ホラー大賞短編賞受賞の著者による「泣けるホラー」、待望の書き下ろし!

しゃばけ

2009年10月17日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
畠中恵(新潮文庫)
第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作

江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う……。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。

牛乳アンタッチャブル

2009年10月10日 | ★★★☆☆☆(満足)
戸梶圭太(双葉文庫)

「お前んとこの牛乳飲んだせがれが腹いたぁなって病院担ぎ込まれたんや!わかっとんか!」雲印乳業西日本支社のお客様相談センターにかかってきた一本の電話。ろくな対応ができない無能な経営陣を倒すため、社員たちが決起した!戸梶圭太がブッ放す抱腹絶叫・疾風怒濤のサラリーマン・バトル、いざ開幕。

鉄道員(ぽっぽや)

2009年10月04日 | ★★★★☆☆(お勧め)
浅田次郎(集英社文庫)
第117回直木賞、第16回日本冒険小説協会大賞特別賞受賞作

娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた―。心を揺さぶる“やさしい奇蹟”の物語…表題作はじめ、「ラブ・レター」「角筈にて」など8編収録。第117回直木賞受賞作。(解説・北上次郎)