先生から電話で、
「年末で忙しく、なかなか寄れないが、クリスマス頃には落ち着くので、どこか出掛けない?」
とのこと...。
「人混みが苦手なので、私の住まいの近所で..」
と、お願いしたが、ふと、思い直して、
「ねえ、先生の所に行ってみたい」
「ええっ! ナナだって来たことないんだよ」
「あら? 迷惑」
「いやいや、迷惑とかじゃないけど...」
「女性が出入りしたら、ご近所の眼が気になるの?」
「まさか、そんなこと無いって」
「じゃあ、イイでしょ! どんなとこに住んでるのか見てみたいな~」
最後は、甘えた声で言った。
先生がそれに弱いことを判っている自分が、自分で嫌になる。
「わかった。 今度、掃除して、片付けておくから...それからね」
「わ~い」
先生の住所も、特定されると迷惑が掛かるので、詳しくは書けませんが、隅田川の向こう側で、私はあまり行ったことの無い区域です。
この時期、あまり電車には乗りたくないので、車で行きたいけど、駐車場あるのかしら?
それを尋ねると、
「僕の車で、迎えに行くよ」
と言って下さったので、
「お願いしま~す」