フライトプラン

夫の突然の事故死に見舞われた航空機設計士のカイルは、６歳になる娘のジュリアを連れて、ベルリンから故郷のニューヨークへ向かう飛行機に乗り込んだ。夫の棺を乗せて飛び立つハイテク重層ジャンボジェットＥ－474。それは皮肉にもカイルの設計した最新鋭の航空機だった。機内に落ち着くと、カイルは睡魔に襲われ、夢の中で夫の幻影を見る。やがて目を覚ますと、隣にいたジュリアの姿がない。客席、トイレ、厨房と探し回るが、乗客も乗員も誰一人として娘の姿を見た者はいない。乗客リストにも名前が残っておらず、ジュリアはいったいどこへ消えたのか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ジョディ・フォスターが前作「パニック・ルーム」に続き、再び“絶体絶命の状況で娘を守り抜く母”を熱演するサスペンス・スリラー。敵は全く正体不明で、全てはカイルの精神的ショックによる妄想かとも思わせる。結末がどうなるのか謎に翻弄されるドキドキの展開が面白かった。
　　　　　　　　　　　　　
途中カイルは無実のアラブ人と犯人と決め付けるが、真犯人が見つかった後、一言も謝罪することは無かったのが気になった。まるでアメリカが大量破壊兵器があると言ってイラクを攻め、結局何も見つからなかったがケロッとしているようなもの。渋谷ピカデリーにて。

監督：ロベルト・シュヴェンケ、出演：ジョディ・フォスター、ショーン・ビーン、ピーター・サースガード、エリカ・クリステンセン、製作国：アメリカ、配給：ブエナ　ビスタ　インターナショナル（ジャパン）

オススメ度　

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