古代のローマ水道 - 今井宏(原書房)

今井宏「古代のローマ水道」原書房

古代のローマ水道―フロンティヌスの『水道書』とその世界

原書房

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1987年10月31日第1刷
1988年 6月28日第2刷

第3編としてフロンティヌスの「ローマ市の水道書」の訳あり。

著者は1921年生まれ。1945年東京帝国大学第二工学部卒。1948年日本特殊鋼管(株)に入社。



江戸の水道のことをいうと「ローマの水道に比べれば・・・」と言い返されることがある。しかしローマの水道はこれは別世界の話だと考えた方がいい。江戸の水道と比べるのは同時代のロンドンの水道であり、ローマの水道と比べるのは酷というもの。いやローマという文明自体、今の世界とは別のものと考えた方がいい。西洋文明はローマが滅んだ後、その遺産を見つけては復元していったものじゃないかと思ってしまう。そんなことを考えさせる本だった。ローマに言わせればギリシャの建築でさえも無益な労作、エジプトのピラミッドは無用な構造物になってしまう。




以下メモより

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P16
フロンティヌス「水道書」(カンパニア平原のアーチ型の水道について)

このような大量の送水のために不可欠にならぶ構造物の行列を、もし、お望みならば無用のピラミッドや、有名ではあるが無益なギリシャ人の労作と比較していただきたい。

P30
ポッゾラーナ

火山灰の一種。ヴェスヴィオス山の山麓のポッツオリーで産出される。これと石灰をまぜたモルタルは従来のものとは比較にならない接着力をもつ。海中にこれで建造された橋脚は水中で硬化する。

P65
アウグストゥツス帝業績録

長い間、失われたものと考えられていたが、奇蹟的にも1555年、トルコのアンカラのモスクの壁面に発見された。

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