常楽院

福島県南会津町 真言宗

春彼岸に除雪

2015-03-22 | Weblog
 チュウリップや水仙の芽が顔を出し、小鳥のさえずりが聞こえ、ここ南会津の地も春めいてきました。
 ところがここ常楽院はまだ雪がいっぱい、昨日お中日にせっせと御檀家さん廻りをした住職、明日は雪の予報なので今日は頑張るぞ!と除雪に励んでいます。同じ福島でもいわきの方は桜が咲いたとか、福島県は広い。
 
 全体を現してくれたお地蔵さん。暖かい日差しが気持ち良さそうです。

 
 本堂の前も雪の量も減り、ちょっと春めいてきました。

 3月17日に東京護国寺の宗務所で「ご詠歌入門講習会」が開かれ、私たちも5人で参加しました。
 講師は豊山流大師講詠匠の池戸義久師です。 
 まだしっかり雪の残る常楽院をでて30分も走り峠を越すと、もう雪はありません。護国寺では梅の花が散り早咲きの桜の花が満開、沢山のつぐみ(?)が盛んに花の蜜を吸っていました。暖かくてジャケットも不要。境内でスケッチをしている方やお昼を食べている片も居られました。
 小さい島国とは言え、日本は福島よりももっと広い。当たり前だね。
  
 護国寺は春爛漫。気持ちいいー

  池戸先生のキーボードにあわせた、すばらしい伸びと張りのある声で唱えられる御詠歌に感激。私たちのお唱えとは雲泥の差。さすがにお寺歌手です。1時間30分があっという間にすぎてしまいました。
  
 
 講習会終了後 先生を囲んで記念撮影。先生ありがとうございました。
 

復幸 ~お大師様とともに~

2015-03-14 | Weblog
 

3月11日(水)東京国際フォーラム ホールA に於いて、真言宗豊山派仏教青年会のみなさんによる
 東日本大震災復興への祈り 復幸  ~お大師様とともに~
が開催され、数人の仲間や家族とともにホールに出かけました。

100人以上の仏教青年会の皆さんによる声明:静かな中にも力強さを感じました。天井からはらはらと舞い落ちる散華がとてもきれいでした。

中国の僧侶、玄奘三蔵によって訳された『大般若経』六百巻をステージの上で一斉に掲げての転読:僧侶の皆さんの大きな転読の声と、目の前に一斉に広げられた百巻以上の経典の黄色が扇子のように開くさまは華やかさを感じました。

ご詠歌:「阿字(あじ)の子が 阿字の故郷 たちいでて またたちかえる 阿字の故郷」と唱える常住(じょうじゅう)と言う御詠歌が唱えられました。阿の字とは大日如来のことで、私たちは大日如来から生まれ、また、大日如来のみもとに帰ってゆくんだよと言う 命の唄で、お大師様が愛弟子がなくなられたときに詠まれた詩といわれています。心を込めたお唱えと鈴鉦の響きに祈りを感じました。

渡辺貞夫氏のアルト・サックスの演奏:ピアノに合わせたどちらかと言えば静かな演奏は、ジャズと言うとにぎやかと言うイメージを持っていた私の思いをいい意味で裏切ってくれ、鎮魂の思いを感じて聞きました。それにしても彼は80歳を超えた現役プレーヤー。歳を感じさせない演奏と肺活量に脱帽です。

林英哲氏と風雲の会の和太鼓演奏:全身筋肉と思わせる身体と大きな和太鼓から響いてくる振動と力強い音は復興を後押しするぞ!と言う思いとともに客席の私たちにも伝わってきました。60歳を過ぎたとはとても思えない英哲氏の身体に、日頃の鍛錬の大きさを知りました。

千響:真言宗豊山派仏教青年会の中に組織された、林英哲氏に師事する太鼓集団とのこと。そう言えば、以前サントリーホールで聞いた千響のコンサートは彼、彼女等の発足コンサートでした。あの時「和太鼓って素晴らしいな。」と思ったのでした。黒い僧衣(?)に和袈裟をかけた格好での演奏は本当に力強いものでした。その太鼓に合わせてのお経、マイクを使っているとは言え太鼓に負けない声の張りと伸びに感服。お唱えに参加していた副住職が、終了後に私たちとお茶の時間を持った時に「太鼓が痛いくらいビンビン響いてきて、自分たちの声がわからなかった。」と笑っていました。

ステージに立った方々は勿論でしょうが、このコンサートを企画、準備、運営してこられた多くの仏教青年会のみなさんはもっともっと多くの大変さを味わってこられた事と思います。本当にお疲れ様でした。

「震災の記憶を風化させることなく、そして、自分たちに出来ることを続けていく。被災された皆様の笑顔が見られるよう、復幸(またしあわ)せを取り戻せるように、一日も早い復興を祈念すべく会員一丸となって準備を進めてまいりました。お大師様とともに一心に祈りを捧げる。皆様との祈りは大きな力となり、復幸への一助となることでしょう。」と言う真言宗豊山派仏教青年会 第30代会長 根元氏の言葉。
「私たちは、誰もが復幸(またしあわ)せを取り戻せるその日まで祈り、寄り添い続けてまいります。そしてこの事業が東日本大震災を体験された全ての方の安らぎに少しでもなりますことを、ご祈念申し上げます」と言った コンサート実行委員長 花園氏をはじめとした会員の皆様の思いが強く感じられた、素晴らしいコンサートでした。

コンサートの収益は、東日本大震災の支援活動のために寄贈されるとの事。

出口で募金もしておりました。ほんの少しの志を入れに行った娘が「お母さん、一万円札も入っていたよ。すごいねー。」とびっくりして帰ってきました。
コンサート関係者ばかりでなく、会場に足を運んだみなさんも本当に暖かいんですね。

副住職が『いい機会をいただき、いい経験をさせていただいた。」と言っておりましたが、そんな素晴らしい輪の中に参加させていただいたことに感謝です。

小さな、小さな春のきざし

2015-03-03 | Weblog
 「親はなくても子は育つ」なんて言いますが、やっぱり親があっての自分だったなと、一七日(ひとなのか)、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)と父親の遺影に手を合わせ、追悼の御詠歌を唱えながら感じております。
 住職と二人、「こよりをどうしよう。練習しなくちゃ。」と真剣に悩んでおります。お盆に墓前にお供えする紙のお塔婆をよしに結ぶために、こよりをつかうのですが、それがなかなか両手の指がバランスよく動かなくてうまくよることが出来ず、父がよっていてくれたのです。 あ~~~ぁ 練習してうまくよれる自信がないなー
 と嘆いても仕方がないので練習あるのみ、頑張るぞ。

 晴れて雪が落ち着いたと思ったら、雨。雪が大分消えたなと喜んでいると、どっさりと雪。風も怖いくらい吹く。どうなっているんだろう、最近のおてんきは・・・
 そんな中、空の色や日差しの中に、ほんの少しずつ小さな、小さな春のきざしが感じられるようになりました。

 
 雪の中から、お地蔵さんたちが顔を見せてくれるようになりました。冬眠からの目覚めです。
 でも、まだまだ雪の中、寒そうだー

  
 あれ、花が咲いているみたいと思いよくみると、木の枝に雪の花が咲いていました。境内をみると、あちこちの木に白い雪の花。なかなかきれいです。

 後輩さん、あやなみさん、遍照の響きさんメッセージありがとうございました。
 親は自分より先に亡くなるものと解かっていても、やっぱり寂しいですね。
 今度は住職に「ありがとう」を伝えていかなくちゃ。みなさんも周りの方に伝えて下さいね。
 遍照の響きさんホームページ拝見させていただきました。日本全国歩いてというか、走っていらっしゃるんですね。びっくりです。でも、いいですね。お身体に気をつけて、これからも元気で走ってくださいね。
 こちらにおいでになる事があれば、またお寄り下さいね。