常楽院

福島県南会津町 真言宗

最後の野菜

2016-11-26 | Weblog
 先日の朝隣の息子さんが「おらいの婆様が作った最後の野菜だ。よがったら食ってけろ。」と、白菜を4個と大根を5本持ってきてくださいました。
 彼のお母さんは先月末、急に亡くなられました。よく働く方でした。亡くなる前日の朝も、私がゴミを捨てに出ると、もうシルバーカーを押して出かけてきました。「おはようございます。もう畑ですか。まだ寒いですよ。」と声をかけると「さすけねー。」と笑いながら、元気に畑に向かって歩いて行かれました。80を過ぎたのに元気だなー。そう思いながら後姿を見送りました。
 翌日境内の掃除をしていると、「車を止めておいてくんつぇ。隣のTさんが死んで、今病から帰ってくんだ。」
 住職と絶句。昨日元気な姿のTさんに会ったばかりなのに、人間てそんなに簡単に亡くなってしまうものなんだろうか。

 
 彼女の作った白菜と大根。
 秋のうららかな日、Tさんは「食ってくんつぇ。んまいといいげんじょな。」と荷台のついてシルバーカーにかぼちゃをと7個も乗せて来てくださいました。煮物や天麩羅(住職は、カボチャ料理野中では、天麩羅が一番好きらしい。)コロッケ、スープ、お味噌汁の具などにして、美味しく頂きました。

 毎年秋の取入れが済むと、お野菜を届けて下さっていました。長い間ありがとうございました。とても美味しかったです。

 さて、境内はもうすっかり初冬
 紅葉や藤、桜、隣の林の法からは栗やほうの木杉、の枯葉等が舞い落ち、掃き掃除が大変でした。掃いても掃いても、後を追うように散ってくれ、毎日熊手と法規を持って奮闘しました。
 「駐車場は仕方ないけど、落葉はそのままでも綺麗じゃない。」と言ってくださる人もいるのですが、住職は「雪の下にしてしまうと芝生に張り付いて、春に帰って大変だよ。」とがんばって掃き集めるので、それもそうですね。
 ここに来て落葉も落ち着き、一息ついています。
 紅葉はとても綺麗なのですが、綺麗に見るのにはそれなりの努力も必要ですね。





 
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2 コメント

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冬到来 (あやなみさん)
2016-12-01 22:25:07
故事で「積善の家に余計あり」と言いますが
まさにこのお婆さんは長年の善行により
理想的な亡くなられ方をされたのですね。
こうありたいものです。

境内の落葉はさぞ半端ない量ですよね。
何しろ山ひとつ背負っているわけですし^^;)
それをアートに仕立てるとは流石です。
我が家のパートナーも毎日ぶつぶつ言いながら
掃き掃除に余念がない様です。

田島にも本格的な冬将軍の到来ですね!
桧沢の熊さんも冬篭りしたでしょうか?
風邪など召さぬよう暖かくしてお過ごしください。
最後の野菜 (かすみそう)
2016-12-10 11:20:09
 お久しぶりです。楽しいブログ、読ませていただいています。

 今年も後20日、月曜日から日曜日まで母の介護のシフトに乗っかっていると1週間がアッという間に過ぎていきます。母の介護をしていて、自分でできることは自分ですること、慣れたところで暮らすことの大切さを確認しました。
私も「最後の野菜」のTさんのようであればいいのですが、できるだけ自宅で過ごせることができればと思います。こんなこと考えるのはちょっと早いか・・・・・

 昨年の南会津は雪が少なかったようですが、今年はどうでしょう?こちらは今、空っ風が冷たいいつもの冬です。
 これから何かと忙しい時期、身体に気をつけて乗り切りましょう。ではまた。

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