貴公子
平日にも関わらずお客様がいっぱいです!
中型バスとマイクロバスが満席になっていました。水曜日は土日お仕事の方がお休みになりやすいんですかね。
いずれにしても場内が賑わっているのは我々としても嬉しい限りです。人数が多い方が運転しがいもあるってモンです!!
さて、今日はまず昨日の去勢の記事の補足です。
どうも去勢についてはマイナスイメージばかりが先だってしまって、お馬さんの為のメリットもあることは案外知られていなかったりします。そこでそんな内容をお話してみます。
乗馬クラブで去勢する理由は必ずしも競馬と同じものだけではないんです。
いくつか挙げてみましょう。
① 気性を抑える為 (これは競馬と同じですね)
気性を抑えるのは乗用馬としてお仕事をしてもらう上で必要になるので、クラブとしては安全性を確保する責任もありますから去勢するのは確かです。
正直牡馬でレッスンに出ても平気なお馬さんもいますし、クラブにも何頭かいますが、これは稀なケースです。
※ これはあくまで練習馬のお話で、競技馬や個人所有馬などはその範疇ではありません。
② 牝馬に発情しない為 (と言っても発情が100%なくなるわけではないですが)
レッスン中に同じ部班(グループ)に牡馬(♂)と牝馬(♀)が入ると春先は特にフケ(発情)がきたりしてお馬さんの制御が困難になるかも知れません。クラブとしては安全を保つ必要があります。
それと交配する事がないのに発情しても可哀想ですからね。ほとんどのお馬さんは交配したことがないので知らないままでいれば無念さもないのかも知れないですね。
※ 牝馬は去勢していないので春先にフケがくる事もあります。
③ 体質を強化する為(特に熱が出ると睾丸が腫れてしまい長引くことも)
牡馬はかなりデリケートで、熱発(競馬・乗馬の世界では発熱した時にこう言います)すると睾丸に熱を持って腫れたり、それが元で重篤な状態になる事もなきにしもあらずなんです。
彼らには長生きして余生を送ってもらいたいので、それらの影響を受けにくい躯になってもらうわけです。一般に去勢をすると丈夫な躯になる事がほとんどです。
※ これも100%ではないので逆に躯が弱る事もあるそうです。
④ 体重を増やし丸みをおびさせる為(男性ホルモンが減少していく為のようです)
競走馬ではないので筋肉ムキムキだと扱い切れない可能性が高くなります。自分の体重が重ければ必然的に動きを自ら制限してくれますよね。
牡馬は去勢していないと引き馬だけでもひと苦労なんですよ。力が強すぎるので「引く」と言うよりは「飛び出させない」方を意識しないとならなくなります。
※ ホルモンのバランスが崩れて体重が激減する場合もある。
大まかには上の様な理由なんです。
生き物を扱う以上無意味に躯に刃を入れるのは避けたいですが、何よりお馬さんの健康を管理する事と、お客様の安全を守るという前提があるので、牡馬は去勢する事が多いんです。
去勢する時期(年齢)は早いほどその効果があります。
年を取ってから去勢した馬は、牝馬に興味を示すのもいるし、気性的に牡馬らしさが残りますので、入厩からそんなに時間をおかないで去勢する事が多いんですよ。
また、季節的にも今が良かったんです。
やはり躯を切りますので普通は涼しい時期に行いたいです。なので春秋が多いです。
暑い時期は患部にハエが集り不衛生になったり、化膿する可能性も高くなります。寒いと患部が凍って壊死を起こす事も考えられますからね。
と、そんな長い補足が必要になってしまうんですが、これが去勢をする実態なんです。
上の画像のお馬さん達は昨日去勢をした子達ですが、今日も元気でした♪
( 1頭無理矢理乱入してきてるのがいますが・・・ )
これからお客様とお仕事ができるように頑張ってね!!
それでは今日のクラブの様子です。
体験乗馬はこんな感じです。
お客様がたくさんで1馬場では足りないんです。
初級レッスンも大賑わいです。
お客様は交流がたくさんあって楽しかったんではないでしょうか?
特に最初の内は馬装や手入れなど新しい内容が多いので、色々質問したりお話ししながらできたら気楽ですよね!
中級レッスンも小椋指導員が悲鳴を上げていました。
北西指導員が棚倉へ出張の為、レッスンの切り盛りに四苦八苦だったようです。
とこんな感じであっさりになっちゃいますが、今日はおしまいになります。
柄にもなく真面目な事を書いてしまいました。肩が凝った・・・。
東アジが昨日の夜に「フォローしきれてないのが心配で」とメールしてきたので、大事な後輩の為に一肌脱いでみました。
素敵な先輩だと思います。
明日はお待ちかね、東アジの登場です。
『 また明日ぁ 』 ( 嫁 )
少しでも疑問解決のお役に立てたなら嬉しいです。