ヌーバス

流されず
人で在り続ける

ゆたしく

台風の袖

2017-07-03 18:46:37 | 真詩





台風だという。この辺りから遠いという。遠いけれど台風の袖に触れている沖縄の午後。

台風は知り合いだ。ほとんど知らない知り合いだ。台風が何者なのか知らない。

複数人存在するのか、それぞれおひとりな台風なのか。
それより懐かしい。

台風の袖に触れて懐かしい。
かわいている。台風の袖なのにかわいている。

隔てた場所に情を置いて散歩したら袖がかわくのだろうか。


捕らえられない


追跡できない

懐かしい袖