ヌーバス

流されず
人で在り続ける

ゆたしく



New Nuubas 第105話

2017-03-21 13:25:25 | New Nuubas





騒音の時代にすばらしい音楽はあったか?

あった。すばらしい音楽はすべて静寂に居る人々から騒音の世界に贈られたプレゼントであった。

静寂世界からプレゼントを受けとることができるのは、騒音世界に居てさえ己で静寂を育てることができるスペシャルな者らだけである。

騒音世界ではうるさい有害な音楽が溢れていた。うるさいというのは音の大きさじゃない。ロックにすばらしい音楽はあったのだから。うるさい音楽は悪意の音楽である。うわべはよさげな事柄で着飾った悪意ある音楽はうるさい音楽である。

すばらしい音楽は人々にほんとうの勇気を与える。
騒音世界でほんとうの勇気ある音楽を探す方法はある。自分だけで探すのだ。ベストヒットな楽曲、誰かに推薦される音楽を信用するな。自分だけで探して自分だけですばらしいと感じたらそれこそほんとうに勇気を与える音楽である。

静寂世界からのプレゼントは音楽だけじゃない。スペシャルなパワーを受けとるすぐれものさえ騒音世界に存在する。

そういったスペシャルな者らは、静寂世界に生まれて、騒音世界を救いたいと願い、勇気を持って騒音世界に降り立った勇者達である。

ある騒音世界では、静寂世界からの勇者をユタージンと呼んだ。

「ユタージン?」
寄宿舎長は、静寂の部屋で、ふと我に返る。

「ユタージン!わたしは騒音世界に降り立ったことがあった。そのときわたしはユタージンだった。騒音世界でユタージンだったわたしの名は、アギジャだった。わたしはアギジャ博士だった」





ジャンル:
小説
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