もの忘れのためのちょっとしたメモ

要は備忘録のようなもの。

ツール・ドフランス2017テレビ観戦記#5

2017-07-18 09:34:42 | ツール・ド・フランス
今年のフランス勢はすごい。第13ステージ、先日は悔しい思いをしたバルギル(サンウェブ)がとうとう本当のガッツポーズを決めた。これでフランス人のステージ優勝は4人となる。山岳賞ジャージも順調にバルギルが守っているし、バルデ(アージェードゥーゼル)は僅差で総合の3位につけている。現地はさぞ盛り上がりまくっていることだろう。ところで、第13ステージは101キロメートルという短距離のなかに1級の山岳が3つも詰め込まれた、かなり極端で厳しい設定。ステージ優勝も総合争いも激しい戦いになるだろうとは思っていたが、やはり期待を裏切らない素晴らしい戦いとなった。ここまで元気のなかったコンタドール(トレック・セガフレード)やキンタナ(モビスター)も積極的な走りで、いよいよ復調か? と期待させた(キンタナはやっぱりだめそうだけど)。総合争いという意味では、もう戦線離脱の感があるコンタドールだが、そこはやっぱりスター選手。彼が積極的な動きを見せると、途端にレース全体が活気づくような気がする。ここまで良い所のまったくないコンタドールだったが、まだまだ戦いをあきらめていないことを証明してみせた。ステージ優勝狙いとはなるのだろうが、3週目のアルプスでの走りには大いに期待したい。
 
第13ステージでは、直前のステージで落車したフグルサング(アスタナ)がリタイアしてしまった。手首の骨にヒビがあったのだとか。スタート直後から集団の一番後ろを走っていることが気になったが、やはりケガではまるで力を発揮できなかったようだ。今回のツールでは活躍を期待していた選手の一人なので、ポート(BMC)に続き残念なリタイアとなってしまった。アスタナとしても、重要な選手のリタイアで、チーム力の減退は避けられないだろう。さっそくその影響が出たわけではないかもしれないが、第14ステージではアルがゴール前でまさかの失速。それによりマイヨ・ジョーヌは再びフルーム(スカイ)のものとなった。厳しい上りゴールとはいえ、まさかここで総合が動くとは予想もしていなかった。どうやら上りに入るまでの位置取りが、アルはまずかったとのこと。僅差の争いだけに、少しのミスが大きな結果につながってしまう怖さをあらためて感じさせたステージともなった。ところで、見事ステージ優勝を飾ったマシューズ(サンウェブ)は2年前のリベンジとのこと。前回のゴールでは、落車でケガを負ったために勝負にすら絡めなかったのだそうな。これまでのステージでも、「上れるスプリンター」として登坂力に秀でたところを見せつけてきたが、今回のゴールスプリントはまさに面目躍如という走りを披露してくれた。
 
第14ステージ終了時点でポイント賞の首位を独走するキッテル(クイックステップフロアーズ)と、2位のマシューズとの差は99ポイント。山岳ステージでの中間スプリントで点数を稼いでも、なかなか追いつくの難しそう。第15ステージでも見事に逃げに乗り中間スプリントのポイントを稼いではいたが、キッテルの牙城を崩すのはなかなかに難しそう。果たしてどうなることか。マシューズが中間スプリントでポンとを重ねた第15ステージの優勝者はバウケ・モレマ(トレック・セガフレード)。若干危ない場面がないわけでもなかったが、見事な飛び出しにより逃げ切り勝利を決めた。チームのエースであるコンタドールが思うように成績を上げられないなか、モレマのステージ優勝はチームにとってもよい刺激になったのではないだろうか。総合争いでは、マイヨ・ジョーヌはフルームが無事にキープ。総合上位の順位、タイム差に大きな変動はなかった。山岳の途中で機材トラブルが起こった時はどうなることかと思ったが、何とか無難に切り抜けていた。トラブルにもしっかりと対処するあたりにも、フルームとスカイの強さが見られるように思う。総合優勝を獲得するためには、このようなトラブルへの対処能力というのは必須のものだろう。総合を狙う上でのチーム力の重要さが、よく表れていると思う場面だった。
 
まったくどうでもよい話なのだが、第15ステージの終盤、モレマが飛び出したシーンがどうしても思い出せない。中継はずっと観ていたはずなのだが、フルームのメカトラ場面は思い出せるのに、モレマや逃げグループの様子がまったく思い出せない。というか、このステージの優勝争いがどういった展開を辿ったのかがなぜかよく思い出せない。ふと気づけば、モレマがすでにゴール直前で逃げ切りを決めそうな状況になっていた。“落車”したわけではないはずなのだが、眼を開いたまま眠っていたのか? どうやら2週目も終わりのステージにして、観戦疲れが深刻なところまで来ていたのかもしれない。ともかく月曜は休息日なので、こちらもじっくりとお休みして第3週のレースにそなえなければと思ったところだ。果たして運命の第3週でどのような戦いが観られるか、今年のツールもいよいよ大詰め。これまで以上に目が離せなくなってきたのだが、今週はちょっと仕事が忙しい。仕事を取るか、ツールを取るか? そんなのあったりまえでツー……。
 
 
 

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