海猫は空を飛ぶ

日常のちょっと違うと思ったことを書き連ねていきます。

沸騰都市

2009-01-26 09:22:17 | 社会
昨夜はNHKスペシャルの沸騰都市に注目してみた。
ドバイのめちゃくちゃな「沸騰」ぶりに話題となったシリーズだが、アメリカ金融クラッシュがあり、すっかり様変わりとなった。

昨日放送されたのは、南アメリカのヨハネスブルクを扱ったもの。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090125.html

黒人差別廃止によって、逆に巨万の富をえた人たちを紹介していたが、番組前半と後半では沸騰から氷結に戻るような描き方だった。
資源の高騰が続いた一時期から、今は一転して暴落といってもいいような反転に、翻弄される人々を描いていた。


番組は、パソコンのゲームをやりながら見ていたので、今ひとつ集中してなかったので、詳しいコメントはカット。

これに関して、最近私が思うのは、アメリカをはじめ世界が景気拡大のために大型投資を続々進めると、また原油とか資源とかが暴騰しないかとう危惧だ。
原油は昨年夏に147ドルまで上がり、そして昨年末には30ドル台前半まで下がった。だが、金曜日は47ドルまで上昇。少しきな臭くなっている。
オバマは環境のニューディールを進めるとは言っている反面、従来型の道路など土木インフラにも大きな金額を投入する。中国も正確な内容は分からないが、それでも今より公共投資を進めるだろう。

この2台超大国が本気で財政出動したら、あっというまにまたしも資源高騰は避けられないかもしれない。
原油があながち200ドルに近づくこともあり得ないことではない。

そうなった時、資源のない日本は沈没するのではないだろうか。

資源がなくても生きている国づくり。
それを本気で考えなくてはならない気がしている。


歩道橋と地下歩道

2009-01-22 09:16:41 | スポーツ
今朝は、事情があってバスで通勤してきました。住居と仕事場が40キロ弱あるので、バスと言っても高速道路を走るものですが。
冬は、時刻表があっても積雪で遅れがちなので、ちょっと油断してバス停に向かうともうそこにバスが来ているではないですか。慌てて走ってバスの運転手さんに十秒ぐらい待ってもらいました。
親切な運転手さん、ありがとう!

さて、久しぶりに自家用車を使わないで通勤すると、同じ目にする光景も随分と変わるものです。
自宅近くには、高速道路高架とその下を片側2車線往復4車線の広い道路があるのですが、そこの歩道は自転車専用となっており、青信号の時間も普通に歩いては渡れません。時間が短いのです。
(それでも、皆さん小走りに渡っていますが)

そこで、用意されているのが地下歩道です。私が今の住まいに移り住んだころは、暗くて汚い歩道でした。
しかし、今は随分と明るく清潔になっています。でも、なかなか地下に降りて歩こうという人は少ないんですよね。

もう一つ。仕事場の近くにも駅前に広い国道が走っていて、そこも歩道橋がかかっていました。デパートや商業施設をぐるっとつなぐものだったのですが、昨年解体されてしまいました。
以前の商業施設がなくなり、ホテルとマンションに新築されたのをきっかけとして、なくしてしまいました。
私は、けっこう歩道橋を使っていたので少し残念でした。
ただ、いつもゴミとか落ちていて、汚れが気になってはいたのですが。

この二つの施設。
両方とも「重力に逆らう」ため、全国的にも人気がないようです。
まあ、一度でも使ったことがある人なら分かるでしょうが、階段の上り下りはけっこうな負担です。
それで、どんどん利用者が減る→汚くなる→解体、という風になってしまうのでしょう。


今、シムシティにはまっていると書きました。
ゲームの中の話ですが、通勤に不便な住居は寂れたり、マチの規模に合わないようなインフラは費用ばかりかかって、使われません。
しかし、何もしなければ人口も増えませんし、原野のままです。
まあ、原野でも動物を増やして自然のままにしておくという手はありますが。
でも、道路1本でも作ってしまうと、もう否応なしに開発していかなければマチを維持していけなくなります。

話が飛躍してしまいました。

歩道橋がなくなった風景は、随分と印象が変わります。
視界が開けるというのは、こんなにも違うものかと思います。

さて、時間です。仕事をしましょう。

朝の風景

2009-01-16 23:39:33 | 社会
今日の朝、通勤途中に銀行の横を通り過ぎると、ラジオ体操をし、その後に朝礼をしている風景に出会いました。

建設現場とかでは、普通に見る光景ですが、外から見えるような事務所で、それも銀行でそうした「儀式」に出くわしたことがちょっと意外でした。

でも、朝うだうだ出社し、なんとなく仕事を始めるよりもいいのかもしれないなあと思いつつ、通り過ぎました。

若いころは、ラジオ体操なんぞ運動ではないと、馬鹿にしていましたが、歳を取ってくるとあのラジオ体操を2番までやると、そこそこいい運動になるように思えます。

さて、今年の方針を示す文書が会議で読み上げられたのですが、その中になんと当社でもラジオ体操をやると言い出したではありませんか。どうやってやるのか知りませんが、本気なのか。。。

ワークライフバランスの講義もあり、健康診断の強制受診の話もありの中だったので、その流れだったのか。

巷で、実はラジオ体操が見直されているのかとも思ったしだいです。

シムシティ

2009-01-13 11:03:11 | 社会
日曜、月曜と私には珍しくテレビの一般番組をあまり見なかった。

土曜日は一日会議だったのでその疲れもあったように思ったが、最近の政治経済情勢と無関係でもないように思える。
少し、電源を入れて番組を見ようとしたのだが、流れてくる派遣切りの暗いニュース、その一方で相も変わらず痴呆のようなお笑いを垂れ流す民放番組。さらには定額給金をめぐるごたごた。。。
こちらの精神がより疲れそうになることばかりだ。


今さら、テレビのくだらなさを嘆いても仕方ないし、見なければそれで済むこと。余りにも日常をテレビに支配されている生活から抜け出すと新しい発見があるのかもしれない。
芸術は運動な活動に精を出す方がよほどまし。

と偉そうなことを書いたみたが、実際には録りダメしていた映画と海外ドラマ、そしてシムシティ4というゲームで2日間を費やしてしまった。
ゲームで休日を潰すこと自体、とても無駄な時間の使い方なのは間違いない。特に、私のような人生の後半に入っていると、一日一日を大事にしなければとも思うのだが、この二日間は何もする気力が起きずひたすらゲームの中の「まちづくり」に没頭していた。

シムシティ4は以前のパソコンのグラフィック機能が対応していなかっため、出来なかったもの。
今回更新したパソコンでは、グラフィック機能が向上したというのでスペックを確認するためにもと思ってやってみた。

もうゲームがリリースされて数年経つが、それでもけっこうなマシンパワーを要求される。私の最新パソコンでもCPU使用率は50パーセント前後。原因は分からないが、数時間プレーしていると、時折急にゲームが急性終了したりした。

まちづくりの方は、ゲームの難易度が上がったせいか、かなり知恵を必要としている。施設をつくれば必ず維持費がかかる。一度作り上げたインフラを守るには多大な経費がかかり、それを守るためには工業や商業を発展させなければならない。維持コストを下げれば、とたんに住民がクレームを言いだし、しまいにはマチから逃げだしてしまう。

このゲームでは、ある程度要領をつかむと発展させることは難しくなくなる。住宅、工業、商業をバランスよく発展させて、その時々のインフラを整備すれば問題なく大きくなっていく。ただバランスが崩れると、一気に財政が悪化しマチは荒廃するが。。。

それよりも最大の問題は、一通りマチが出来上がり、拡張する土地がなくなった時だ。
ゲームでは、このときに新天地への進出や新しい技術革新につながるようなアクションを求めてくる。
これまで一般道路だったものを高速道路にしたり、地下鉄やモノレール、国際空港などをつくることが出来る。

だが、それも一巡するとその都市でのゲームは終わりになる。
まさに今の先進国が抱えているような停滞がやってくるのだ。

たかがまちづくりのシミレーションゲームだが、今の現状を考えなおすのにけっこう参考にもなる。

政治家に、こうしたゲームを必須科目とするのは役立つかもしれないと思った。

フライングジャンプ

2009-01-08 09:53:19 | スポーツ
先日、羊蹄山麓のマチで飲む機会があった。

ご存じのとおりニセコ地区は、近年外国人観光客ブームに沸いている。今回の金融危機でそれなりに影響は出ているようだが、それでもマチを歩けば普通に外国人を目にする。

その飲み会で、隣に座った人とスキージャンプの話しになった。私は昔からジャンプが好きで古くは札幌オリンピックの日の丸3本に驚き、新しくは長野オリンピックの原田のドラマに涙したものだ。

もちろん、世界を転戦するワールドカップも興味があり、札幌大倉山での試合は何度か見に行った。
秋元が当時全盛だったマッチ・ニッカネンを破って勝った試合も見に行っていて、驚いたものだった。

原田、葛西、船木らが強かった時代は、BSでも中継していた。あのころは船木がヨーロッパのジャンプ週間で連勝したり、日本人が普通に表彰台の登っていた。それから思えば、今は寂しい限り。
ことしは若手の台頭もあって、少し復活の兆しが見えているが、まだまだ優勝をコンスタントに狙える選手はいない。

話が回りくどくなった。

飲み会の隣人とは、こうした昔話をしていくうちに「フライングジャンプを是非日本、それも地元で見たい」という話になった。
知らない人も多いかと思うが、フライングジャンプはラージヒルよりもさらに大きい特殊なもので、飛ぶ選手は200メートルを超える。
空中にいる時間が非常に長いので、まったく異質のジャンプなのだ。

そのフライングジャンプを飛べる台は残念ながら日本にはない。世界でも限られた場所にしかなく、これを作れば絶対にアジアでのワールドカップ連戦に組み込まれるに違いない。

札幌の大倉山周辺では、場所がないだろう。
なにせ飛距離200メートルである。スタート台からランディングバーンまでどれだけの敷地がいるか。。。
それが出来るのは地方都市、それも安定した雪質。また風があまり吹かない場所が必要となる。

それを考えたとき、羊蹄山麓は絶好の場所ではないかと話は弾んだ。

ワールドカップ開催ともなれば、全世界の注目を集めることが出来る。来客も期待できる。

アルペン系のワールドカップは競争が厳しいが、ノルデック、それもフライングジャンプなら台を持つことで競争力がつく。

しかし、このフライングジャンプを実現するのは、やはりノーマルヒルやラージヒルといった底辺拡大が必要かもしれない。さらには少年団育成など地道な活動が大事なのだろう。

北海道では、下川町が有名だ。小さなマチだが何人も有名な選手を出している。詳しくはしらないが、きっと熱心な指導者や後援者がいるはずだ。

やはり最後は人、そして熱意なんだと思い会場をあとにした。

エリアマネジメント

2009-01-05 11:57:40 | スポーツ
今、昨年末に当紙に掲載した記事を読んでいた。
その中で出たきた言葉に「エリアマネジメント」というのがあった。

地域をこれまで守ってきたのは、行政だと一般の人は思うだろう。仕事を配分し、目配りをしてきたと思うだろう。
だが、その主体となっているのは住民だ。
そして、その一端に建設業もある。

特に最近は、行政機能が予算縮小でどんどんダウンサイジングされている。「何でも民間に外注すれば効率化」というブームにのったのはいいが、地方自治体からはマネジメント能力までが失われてしまった。

そうしたとき、地域のインフラ維持から祭りの運営、さらには町おこしの主体、災害時の出動まで「地域を守る」ことに建設業が大きく関与しているという実態があることが案外知られていない。
特に東京のマスコミなんぞ、これっぽちもこの重大事を知らないで、建設業バッシングを続けてきたのだ。

今、輸出産業が停滞し、代わりの雇用の受け皿を早急に探さなければならなくなっている。その時、実際にどうやって人々は食べていけばいいのか。今日最初に書いた日記のように、額に汗を流す産業。つまり農林水産業だったり建設業だったりする。それは社会を維持していくために必要なコストなのだ。

新しい立派な道路を新設することは確かに今は火急の事項ではない。ただ、地域に必要な産業基盤を造ることまでを否定することは、日本を支えている地方経済を破壊することにつながるのだ。

さらに言えば、建設業の入札率が90%を超えると談合だと一般紙は書き立てるが、私に言わせればまったく理解していないぼんくらの発言だ。
役所が現在の価格で積算したものが予定価格。それを100%で受注して何が悪いのだ。90%ということは、適正な利益をカットした結果となる。そうなると、下請け代金のカット、資材業者への法外な値引き要求などをして、実現させている価格なのだ。
だから80%台、さらには70%台の受注なんぞ、これまでの内部留保を削り、自分を痛めつけての犠牲の上に成り立っているのだ。

ただ、すべてを100%で受注させろというのも無理がある。
雇用対策など地域経済を守るものはこれでいいが、やはり健全な業界発展のためには競争性も必要だ。
そうしたものは、しっかりとした条件、あるいは品質第一にした入札形態で「品質を守り適正なコスト」で契約することが大事だ。

自由経済にまかせていると、とんでもない格差社会を作り出し、マネーの暴走は社会システムを崩壊させることがはっきりとした。
適正なコスト、富の適正な配分があってこそ、公平な社会が作り出せる。

東京目線、証券会社や銀行系、大学教授、大手経営者だけの論理でこの国を動かそうとすると痛手を受けることは間違いない。

地域発の情報発信も大事だと痛感する。

汗をかくものこそ真実

2009-01-05 11:02:23 | 社会
仕事始め。
とりあえず、何から手をつけようとか考えているうちに行き詰まった。
なので、ここに何か書いてみよう。

本当は年末年始に、自分の考えをまとめたいと考えていたが、ついつい自堕落に正月を送ってしまった。年末に買った本もついに読まずじまい。
正月ぐらいダラダラしてもいいかと、自分を甘やかしてしまい気がつけば今日になった。

うだうだ話はさておいて。。。


昨年の金融危機は、世界経済、いや世界の政治を含め大きな時代の転換点となったのは間違いない。それまでもてはやされたグローバリズム、自由経済、金融工学などなどが一気に疑問符がついた。
結果、世界の異常に膨張したマネーが縮小。あおりを食らって、日本の自動車産業にも派遣切りなんていう大きな社会問題として顕在化した。

私が住んでいるようなローカルな場所は、この間、まったく景気回復の恩恵に浴することはなかった。改革の名の下に、毎年毎年あらゆる予算が削られ続け、地域は疲弊し活力がどんどん失われていった。
中央からは「税金の無駄遣い」と言われ、切り捨て論までささやかれる始末。

それが今は風向きが変わった。外需に頼れなくなった経済界をうけて内需の転換を誰しも言うようになった。さらには食糧自給率の向上。雇用を確保するために国内の林業にも人材を投入しろと言い出した。

私は忘れもしない。
日経のテレビ番組で、あるアナリストが「食料は自給するより海外から安いものを買った方がいいんです」と言ったことを。

アメリカの馬鹿みたいな浪費に支えられたきた日本経済こそが、砂上の楼閣だったのだ。
アメリカは、自国でモノを造ることを軽んじて、今の停滞、沈没を招いた。
身の回りのモノ。食料だけでなく、衣食住に関するモノを自国で製造しなくなった時、どんなに危機と背中合わせになっているかを我々は思い知らなければならない。

地べたに這いつくばって生きる人を馬鹿にしてはいけない。
モノづくりを一番大事にしなければならない。
そうした、しっかりとした基盤があってこそ文化も成り立つし、サービス産業も成り立つ。
汗を流して働くことが最も尊い価値なのだ。

その基盤さえ忘れ泣けば、この国が滅ぶことはないだろう。


もう、インチキ臭い「改革」という言葉に騙されてはいけないのだ。

謹賀新年

2009-01-01 09:02:30 | 社会
あけましておめでとうございます。

今年はどんな年になるのでしょうか。
グローバル経済、アメリカ中心の世界観が大きく変貌する激動の予感がします。

個人的には、大台になり社会人生活も仕上げの年代となります。だいそれたことはできませんが、自分の言動に責任を持たなければと思っています。

体もだんだん衰える年代。スポーツもやりながら、毎日笑って暮らせるよう心身の健康に気をつけたいです。

皆様よろしくお願いいたします。