手短にふと疑問に思ったことだけ述べておきます。
日本の支援ですが、昨日ドイツにプレッジした額が抜かれましたけど、迅速かつ大規模な支援を表明・実施して、よくやっているし、海外での評価も高いというのが私の印象です。自衛隊を派遣することをこんなに早く決定し、実施するのも驚異的でした。
ところが、昨日、財界が政府の対応を厳しく批判したという時事通信のニュースを見ました(ネットのどこかにあると思いますが、引用できないのが残念・・・【修正】コメント欄で亜巳さんから記事のリンク先を教えて頂きました)。米国の報道を見る限り、日本に批判的な記事はありませんし(中国が批判されているものはあった)、むしろトップ・ドナー国(支援国)として、いつも目立つ位置に名前が出ていました。邦字紙の報道も断片的に見る限りでは、批判的な論調もないように見えますけど、どうなんでしょう。なんだか、正直言って残念だったのですが、日本ではこうした見方も結構あるのでしょうか?
ちなみに、各国のプレッジ額ですけど、これはあくまで「約束」した額であって、実際にディスバース(支払い、実施)する額ではないことには注意が必要です。
日本の場合、支援の中身の大部分は緊急支援ですし、一般的に言っても、こうしたプレッジをきちんと迅速に実施することで、日本は世界において高い評価を得ています。この点、大規模なプレッジ額を表明している国の支援の中身は、5年など中長期にわたる支援である点にも注意が必要です(プレッジするだけで実施はしない(つまり空手形に終わる)国はざらにいるのです)。
例えば、米国はスーダンやリベリアに対する支援に非常に熱心ですが、パウエル国務長官が、プレッジした国々の中にはちゃんとディスバースしないところもある、という批判をしたこともあります(つまり、米国はディスバースまでちゃんとやる自信がある、と述べているのです)。
今回の津波に関しては、米国も、直接自国に関係ない問題に対して、ずいぶん積極的に支援をやってくれている、というのが自分の印象です。
当初支援額が低い(3,500万ドル)、という批判があって、それから10倍に上げた、という経緯が、NYタイムズが内部事情を記事にしたこともあって、強調されている風潮があります。しかし、内部で色々な議論があったことは確かでしょうけど、実際問題、こんな緊急事態への対処を最初から完璧にやれ、といわれても無理があるというものです。災害の規模はどれくらいか、どれだけ被害が広がるのか、手探りの中で迅速に支援策を決めていく必要があるのですから、あとから支援額が増加しても、不自然なことではまったくないでしょう。
また、このブログでも30日時点の記事で紹介した通り、米国は、災害が起こってすぐに日米豪印4カ国のコア・グループの結成を発表しましたが、これを、国連不信とかイラク戦争の文脈でとらえるのは、うがった見方だと思います。インドはイラクでのコアリション(有志連合)に参加していません。国連が動く前に、災害の起こった地域とかかわりが深く、迅速に動ける国を選んで、まずできることから行動に移した、という考えが素直な見方でしょう(もちろん、米国として連絡のとりやすかった国を選んだ、という点もあったわけですが、決断のスピードを重視すれば、当然の判断でしょう)。実際、国連が動き出したら、このコア・グループ(あとでカナダ、オランダが参加)は国連の枠組みの中に組み込まれましたし、そのことに米国には何の異存もなかったわけです。予測不能な緊急事態に、そこまで考え抜かれた陰謀めいたことを、国家のような巨大組織が行うことは、実際のところなかなか困難でしょう。陰謀論は、言ってみれば、意思決定者に対する過大評価です。むしろ、米国としては、支援額がそれほど多くなかった(3,500万ドル)状況の中で、自分のやることをイメージ的に大きくしようとした、という意味での戦略的意図があったと考える方が自然ではないかと思います。それをせこいと見る人もいるかもしれません。しかし、自分の行動を大きくアピールする工夫をすることは、一国の判断としては当然ですし、少なくとも、わざわざ国家間の連携をとる労をとってくれたことは、他の国々と被支援地域にとっても有益だったと思います。いずれにしても、被害にあった人からすればいち早く支援の手が差し伸べられることが大切なのですから、陰謀論で米国を責めるのも結構ですが、結果的に、米国が国連が動く前にできることをやってくれたことも認めるべきだと思います。
以上、当初書くつもりのなかった記事ですが、自分の印象と一部の報道(やブログ)の見方とのギャップについて、一言述べておきたくて、書いてしまいました。
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スマトラ沖の地震・津波
スマトラ沖の地震・津波(補足)
PS ここのところ毎日アクセス数の報告が続いていますが、今日確認したら、大幅に伸びて(IP472、PV1050)、ついにgooランキング入り(75位)しました。いちいち報告するのもどうかと思いますが、記事を読んでくださる方々にお礼申し上げたくて、つい書いてしまいました。どうもありがとうございます。
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無謀にも初トラバをとばした、亜巳と申します。
できたてほやほやで、方向性も全くない、
私のブログまでお越しいただき、ありがとうございました。
今回の経団連の奥田会長のコメントは、
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050105NT002Y35705012005.html
にあります。
私としては、今回の津波に対する日本の反応は非常に早く、
十分な金銭的、人的援助をしていると思いますが、
どうも最近、政府の揚げ足を取るようなこういう動きが多く、
またマスコミにクローズアップされて出ているような気がして、
本当に奇妙に思います。
後だの先だの、追悼の意だの、経済界のトップの言葉とは思えません。
あ、なんか支離滅裂ですが、
ご存じかもしれませんが、
「サムライX」はTV版ではなく、OVA「追憶編」のクオリティーがものすごく、私も衝撃を受けた覚えがあります。
アメリカで大絶賛されていたのも、たぶんこちらの方です。
アメリカのTV事情のエントリーを楽しみにしています。
リンク先をご教示いただき、ありがとうございました。記事を修正させていただきました。
このリンク先の記事だけでは判断しにくいところもありますが、ちょっと厳しすぎる批判に感じました。良くとれば、政府・立法府に対する期待感の高さの現れ、ということなんでしょうか。
「サムライX」は、実は私もスーパーか何かの店でポスターなどを見ただけで、テレビで放送されたかどうかまで確認してません。先月、AP通信の記事の中で、写真付きで取り上げられているのを見ましたが、それには「animation film」とあったので、たぶん亜巳さんがおっしゃられているOVAだと思います(絵がテレビや漫画と全然違う、劇画風のタッチでした)。
今度、ワシントン在住者同士、情報でも交換しながら、がんばってブログ書いて行こうぜ。
よろしく。
反省した方が良い。
他人に干渉しすぎるのは、却って自分の首を絞めるだけだ。
コメントありがとうございます。
ワシントン・ウィザーズも立派な活動をしているのですね。
貴重な情報ありがとうございました。