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先日、東京都美術館のフェルメール展に行きました。

すごい人でした。フェルメール、そんなに日本で人気があったのでしたっけ。

フェルメールの作品って30数点(贋作論争のせいもあり、数え方に争いがある)しかないんですよね。
昔私が住んでいたワシントンDCにあるナショナル・ギャラリーにはそのうちの4点がありました。ある政治家が来訪したときまず要望されたのが「フェルメールの絵を見たい」でした。作品が少ないだけにここでチェックしないと、という気持ちが強く働くのでしょうね。

今回の展示、元々作品が少ない上、なかなか外に出されないということもあってか、8点くらいしかフェルメールの絵はありませんでした。あとは同時代のオランダの画家の絵が30点くらい。
展示の最後に言い訳のようにフェルメールの全作品の原寸大写真が飾られています。
でも他の画家との比較も興味深いですし、なかなか面白かったです。

ところでフェルメールの絵の青ってラピスラズリ(瑠璃)をつかってるんですね(その顔料が「ウルトラマリン」)。
宝石ではないですが「貴石」という貴重な鉱石です。そりゃ高くつきますよね。

ラピスラズリはそのほとんどがアフガニスタンで採掘されます。
エジプトのツタンカーメンの黄金のマスクの眼の部分にはラピスラズリがはめ込まれているのですが、これがアフガニスタンとエジプトをつなぐ陸上交易ルートが紀元前1400年にはすでに存在していたことの証左であると言われます。
あと薬師如来は「薬師瑠璃光如来」とも呼ばれますが、瑠璃は仏教徒が顔料としてよくつかっていたんですね。これもアフガニスタンから東方に伝えられたからとされています。
アフガニスタンが古代から東西交易の要衝にあったことを示すエピソードです。本件については『アフガニスタン―戦乱の現代史』に詳しい説明があります。

ちなみに上記の本には「世界でただ一ヶ所、アフガニスタンから採掘される貴重な石」という記述がありますが、チリでも採れます。おみやげとしても売られています。私はチリに2回行ったことがあるのですが、どちらのときも買って帰りました。

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コメント
 
 
 
そりゃぁ (mitsu)
2008-11-11 07:53:56
日本人に人気ありますぜ、フェルメール。普通の作品解説や作家の伝記だけじゃなく、「フェルメール全点踏破の旅 」なんて本まで出てますからね。やっぱり混んでいたようで、お疲れ様でした。

私もナショナルギャラリーでフェルメールの絵を見たことがありよ。ぜんぜん時間が無かったので急ぎ足で展示室を廻っていたのですが、フェルメールが展示されている部屋は絵を見る前、入った瞬間に空気が違うのが分かって驚きました。はっと「何かある」と感じて振り向くとフェルメールの作品が壁にかかっている、本当にそんな感じだったんです。まさかオーラを自分が感じられるとは思わないので(笑)、目の片隅に映っただけで「何かが違う」というのを無意識に感じられたんでしょうね。山ほど名画のあるナショナル・ギャラリーですがそんな体験をしたのはフェルメールの作品についてだけだったので記憶が鮮烈に残っています

青は海の色空の色。鮮烈な青の染料を見たとき、人はそれが渡ってきた元の土地を思うのでしょう。プルシアンブルー、ターコイズブルー。「ラピスラズリは海のかなたからやってきた」ことから、ウルトラマリンは「海外からの」という意味の形容詞にもなっていますね。
 
 
 
Unknown (Kuro)
2009-01-29 12:29:23
フェルメールでお勧めと言えば、ご存知かと思いますがNYCのフリック・コレクションも侮りがたいと思います。

80年代の後半、メディアが豊富に存在する時代で美術史を齧った人間としては、ピッツバーグで財を成した一富豪が、あの時代にあれだけのコレクションを揃えたその眼力にはちょっと恐れ入りました。フェルメールの3枚をはじめ、コンスタブル、ドウッチオ、レンブラント、チマブーエ、デラ・フランチェスカ、モネ、ファン・アイク・・・。

歩いていける距離には、メットがあり、そこにも4枚のフェルメールが・・・一日で7枚も鑑賞出来るなんてちょっと贅沢ですね。

ルーブル、ロンドンのナショナル・ギャラリー、ウフィツィも巡りましたが、NYCにはかなり質の高い美術作品が集まっていると思いました。
 
 
 
どうもありがとうございます。 (やじゅん)
2009-03-06 02:31:44
>mitsuさん
なるほど・・・さすがですね。
それにしても色んなところに出張されてその機会に色んなものをチェックされてうらやましい限りです。

>kuroさん
どうもありがとうございます。
NYには何度も行っているのに恥ずかしながらこれまでチェックする機会がありませんでした。次回の機会にいってみたいと思います。
 
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