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やじゅんのページ/The World according to YAJUN



スペイン優勝。
ずっと応援してきた身としてはうれしかったですね。

最強と思われたドイツにほとんどサッカーをさせず、横綱相撲で破った瞬間に、これはいくだろうなと確信しました。

決勝は本当にいい試合でした。
正直なところ、このスペインの実力なら圧勝ぐらいに思っていたのですが、さすがオランダ、持ち前の勝負強さを発揮します。高い技術と気迫のディフェンス(ラフプレーが多かったですが)でスペインの攻撃を封じ込んできます。あれほどパスが回らないスペインを見たのは初めて。攻撃では、中盤でキープできないためスナイデルこそ目立たないものの、前線のロッベンのスピードとキレが凄まじい。マークしているプジョルらを振り切って幾度となく決定的なチャンスを作り出します(プジョルを巻き込みながら突進するシーンは圧巻過ぎて笑えた)。GKカシージャスの神がかりのセーブに救われたりして、まさに紙一重の攻防でした。

しかし、スペインは、百戦錬磨の司令塔シャビが落ち着き払っていて、いつもどおり指揮者のような見事な統率を見せます。パスをつなぎながら、イニエスタとビジャという強力なエース・アタッカーが多彩な攻めを見せ、超攻撃的サイドバックのセルヒオ・ラモスが飛び込むというスタイルが徐々にリズムを取戻します。途中から入った若いナバスのキレのあるドリブル、シャビとともに攻撃の起点となったセスクのパスも冴える。延長に入ってもそのキレは落ちない。技術ばかりでなく体力と精神力も超一流でしたね。最後に決めてくれたのはやはりイニエスタ。どこまでも頼れる男です。終わってみればスペインのいいところをすべて見せてくれました。近年のワールドカップの決勝の中でも最も面白いものであったように思います。

スペインの凄いところは、まずその選手層の厚さと個性ですね。
先発メンバーがスター揃いなのはもちろんですが(すべての選手がボールに絡んで攻撃的なサッカーを展開します)、途中から出てくる選手も、ナバス、セスク、フェルナンド・トーレスとエース級の実力者なんですね。しかもそれぞれの持ち味を存分に発揮する。イニエスタのゴールも、ナバス→トーレス→セスクという途中交代の3人の連携から生まれました。こういう全員サッカーは見ていて楽しい。このへんは監督の手腕も大きいのでしょうね。

それに、シャビ、イニエスタ、ビジャ、ナバス、セスクといった攻撃陣は(トーレスを除いて)みんな小さくて細いんですね。オランダやパラグアイとの試合ではマッチアップのときの体格差が歴然でした(だからこそ空中戦ではプジョルやセルヒオ・ラモスらのパワーと高さが期待されます)。そのガタイの不利をものともせずボールをキープする超絶技巧。しかもみんなイケメン・・・まあ、イニエスタはちょっと風采が上がらないですが(笑)、しかしそこがまたカリスマに見えてくるからすごいものです。

そしてこんな個性派の選手たちが一体的に連携し、一貫して攻め続ける魅力的なプレースタイル。
中盤を支配して、華麗なパスワークを駆使して、誰もが納得のいくような形でゴールを決める。思い切りや勢い、運に頼らない、自らの攻撃で勝ちをとりにいくサッカー。
こういうチームが勝つというのは見ている方もうれしい。負けたドイツが、「スペインは素晴らしかった」「あのチームが勝つのであれば納得」という言い方をしていたのが印象的でした。

強くて華麗なチームが勝つ。一番多くの人が納得する結末だったと思います。
それに、優勝国が増えるのは何か歴史的瞬間を見た気がしてうれしさも倍増ですね。

と、夜中にこんな歴史的なゲームを見たら、なんか選挙はすっかり頭から抜けてました。笑 
多少思いついたことはあったので、ちょっと余裕ができたら、なにがしか書いてみたいと思います。

・・・
最近読んだ本。

■ 白川静 『漢字の世界 中国文化の原点』
■ 同 『漢字-生い立ちとその背景』
■ 同 『漢字百話』
漢字の起源には呪術にあるという著者の壮大な思想の世界をコンパクトに知ることができる。
三字書(字統・字訓・字通)と違って読み物として読めるところが良い。
松岡正剛『白川静 漢字の世界観』も読んでみましたが、特筆すべき点なし。このへんの著者の本を直接読んだ方が早いと思いました。

■ 高島俊男 『漢字と日本人』 
白川静とはまったく異なるアプローチ。(高島俊男の本が好きなこともあり)個人的にはこちらにシンパシーを感じる。
和製漢語については、丸山真男・加藤周一『翻訳と日本の近代』、鈴木直『輸入学問の功罪』も参考になります。

■ 阿辻哲次 『漢字の文化史』 『近くて遠い中国語』 
最近の本。目新しい発見はありませんでしたが、息抜き程度に手軽に読めます。

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