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やじゅんのページ/The World according to YAJUN



ヒラリー・クリントン国務長官の退任。
ホワイトハウス主導の外交の中、国務省の影が薄かったとも言われます。たしかに目を見張るような大きなレガシーを残したわけではありません。厳しい評論家は彼女の熱心な外国訪問はほとんど無駄だったとも言います
しかし、政権のintegrityを維持しながら、手堅い手腕でオバマの目指す外交を実現し、人間的魅力を発揮して米国のイメージアップに多大な貢献をしたことは誰もが認めるところでしょう。政治力と実務能力、バランス感覚とカリスマを兼ね備えた稀有な国務長官だったというのが正当な評価と思います。
実際、国務省内での彼女の人気は絶大なものがありました。就任当時から国務省にいた人から聞いたことがありますが、多くの国務省員が彼女の魅力に惹き付けられ、ファンになったということです。その精力的な活動、献身的な取り組みは党派を超えて讃えられています。
果たして2016年の大統領選に出馬するのか。本人は今のところ否定していますが、大いにあり得ることでしょう。そのときこの国務省での経験が大きなアセットになることは間違いありません。

翻ってチャック・ヘーゲルの次期国防長官指名。
議会の公聴会で承認の議論がされましたが、同僚だった共和党議員からさんざんに叩かれ、暗澹たる様子。
大統領と異なる政党の人物を閣僚に起用するのは珍しいことですが、ないわけではありません。こちらにリストがありました。ネオコンの元祖ともいえるカークパトリックなど大物が並んでなかなか興味深いですね。最近では、ゲイツ国防長官(前政権から留任)とペトレイアスCIA長官(一時は将来の大統領候補とも言われたがスキャンダルで失脚した軍人(以前書いた記事))がいました。ヒラリーのあとを継いで国務長官に就任するジョン・ケリーが2004年に大統領選に出馬したときは(以前書いた記事1)、共和党のマケイン上院議員が副大統領候補になると取り沙汰されました。
民主党から指名されるくらいですから、当然のことながら共和党の中では相当な穏健派で、過去にイラク派兵やイラン制裁をめぐってブッシュ政権を激しく批判したこともあります。公聴会ではこの点が激しく追及されました(特に上記のマケイン議員はヘーゲルを激しく追い詰めました)。ヘーゲルは、かつて外交委員会に所属し、現副大統領のバイデンや重鎮ルーガーとともに外交政策に関与した経験から、きちんと対応するだろうと予想されたのですが、予想外に準備不足。醜態をさらし、大荒れになったようです。
さすがに承認がとれないという事態はないでしょうが、今後の議会との関係を含め、要注目ですね。

・・・
■ 亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』
ずいぶん昔に読んだ本だが故あって再読。
この本と和辻哲郎『古寺巡礼』などを見ながら大和の古寺や仏像を見て回ると、飛鳥白鳳天平の文化、古代史の豊かさ(凄惨な時代ではあったが)を味わえる。「マタイ受難曲」を聞いて中世に思いを馳せるのに通じる感覚か。
梅原猛『隠された十字架』にも書かれているが、法隆寺夢殿の救世観音についての著者、和辻哲郎、フェノロサ、高村光太郎の感想がまるで異なる。仏像の鑑賞に美術、信仰、歴史観が投影されるのが面白い。

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