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やじゅんのページ/The World according to YAJUN



<できれば、先に以下の記事をご一読下さい。>
1.米国でのテレビ鑑賞
2.報道ニュース
3.シットコム
4.エンターテイメント
5.コメディ、アニメ、音楽などの専門チャンネル(パート1)

パート1の続きです。これが本当の最終回です。

VH1
私のようなミーハーな芸能好きにはこたえられないチャンネルです。映画音楽ポップスター情報が満載で、ここを見ていれば大体の芸能トピックはカバーできます(ウェブサイトもよくできていてオススメ)。オタク心をくすぐる特番が多く、例えば、「I love 80s」というレギュラー企画では、80年代のそれぞれの年にはやった映画音楽スポーツ文化が網羅的に紹介されます(「I love 70s」もある)。また「50 Awesomely Bad Songs Ever」(50のかつてなく素晴らしくヒドイ歌?)では、一発屋(one-hit wonder)を中心に、流行したけど今見ると寒い歌をランキングしてました。ランキングはここで見られますが、私を含め多くの人がトップに予想したであろうバニラ・アイスの「アイス・アイス・ベイビー」は惜しくも5位。しかし、バニラ・アイスと言えば、「The Surreal Life」というリアリティ・ショーで久しぶりに見ました。カラオケで「アイス・アイス・ベイビー」を歌わされそうになり、マジギレしてたのが寒かった(結局歌ってしまうところがまた寒い)。ミュージッククリップもMTV以上に頻繁にやってます。VH1は日本でも放映すれば人気が出ると思うのですが。

■ Spike TV
エンターテイメント系の色々なプログラムがやっていて、何がコンセプトかよく分からない不思議なチャンネルです。ここで取り上げたのは、「風雲たけし城」や「トリビアの泉」といった日本の番組を吹き替え版で流しているからです。

「Takeshi's Castle」では、たけしやそのまんま東といった参加者が流暢な英語を話すのが不気味です。驚いたことに、一部の登場キャラクターや参加者の名前が全てマイクだのジョーだの米国流の勝手な名前に変えられています(たけしは「ヴィック・ロマーノ」、谷隼人は「キャプテン・テニール」、アニマルは「アニマル」)。日本人の名前では感情移入しにくいためか?

「Hey! Spring of Trivia」で一点指摘したいのは、「へえ」が「Hey」になっているところ。意味がちょっとすり替わっている気もしますが、うまいことやった方でしょうね。

■ Food Channel
食べ物関連番組を流しています。かの「Iron Chef」はここで見られます。個人的に不思議に思うのは、基本的に吹き替えになっているなのに、なぜか鹿賀丈史がしゃべるときは地声(字幕)になること。米国人の友人は高田万由子のコメントに毎回爆笑していました。私は未見ですが、今は「Iron Chef America's」という米国バージョンがやっていて、『クライング・フリーマン』や『クロウ』に出ているアクション俳優のマーク・ダカスコスが司会(鹿賀丈史の役?)をやっているそうです。

■ BET
「BET」は「Black Entertainment Television」のアクロニムです。ブラック・カルチャー一色のチャンネルです。好きな人にはこたえられないのでしょうね。日本で放映してもそれなりのニーズがあるんじゃないでしょうか。

■ HBO
最近発足した有料ケーブルチャンネルです。「The Sopranos」「Sex and the City」のヒットが有名です。テレビ事情その1で述べましたが、最初の3ヶ月はプロモーションのためタダで見られたのでよく見ました。日本では「Sex and the City」がNHKで見られると聞いたのですが、本当でしょうか。深夜とはいえ、あんな過激なものをNHKが流していいのだろうか。このへんも「日米の性描写の比較」の一例になるのでしょうか。(追記(3月29日):NHKでは放映されていないとの指摘がありました。wowowやスカパーで放映されているとのことです。)

(「米国テレビ事情」はとりあえずこれで終了です。質問や意見等あればまた取り上げたいと思いますので、遠慮なくコメントお願いします。)

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<できれば、先に以下の記事をご一読下さい。>
1.米国でのテレビ鑑賞
2.報道ニュース
3.シットコム
4.エンターテイメント

テレビ事情に詳しくない私が恥ずかしながら強引に進めてきたこの企画も最終回。これまでは番組のスタイルに分けて紹介してきましたが、今回は角度を変えて、コメディなど特定のジャンルの番組の専門チャンネルを見てみます。

コメディ・セントラル
コメディ・ショーから漫画、映画までコメディ関係の番組のみ放映しています。おそらく他のテレビ会社のプログラムの権利を買って放映しているものが多いと思われます。例えば、私は日本でも有名な「サタデー・ナイト・ライブ」をよく見ますが、これはもともとNBCのショーなんですね。また、ニュース番組のパロディである「The Daily Show with Jon Stewart」は、時として本物のニュースをしのぐほどの影響力があると言われます。日本でも有名なアニメ「サウスパーク」もここで見られます。

カートゥーン・ネットワーク
24時間漫画を放映しています。よく米国を代表するアニメは「The Simpons」であると言われます。私も留学中、大きいテレビのある寮のコモン・ルームで友達と一緒に見てました。大学生も見てるんですよね。

最近感じるのは米国アニメのJapanization(日本化)です。「日米の性描写の比較」でも述べましたが、米国の最近のアニメの多くが日本のアニメの技法を真似しているように見えます。あまり自信ないですが、「The Powerpuff Girls」とか「Spider-Man」(最近のアニメ版)とか、日本のアニメの技法をずいぶん取り入れているように見えます。あと、「Samurai Jack」というサムライを主人公にした切り絵のようなアニメがありますが、非常にクールなサムライ像を描くことに成功していて、なかなか感心させられます。かっこいいサムライ像というのは、米国人には意外と理解されていないものです。どちらかと言えば野蛮とか理解しがたいものとしてとらえられることもあって(イメージの大部分をテレビドラマ『SHOGUN』に負っています)、多くの映画や番組出てくるサムライもそんなところがありますが(『ラストサムライ』のサムライ像も、個人的にはインディアンやマイノリティのように見えて、変な感じがしました)、サムライ・ジャックは日本人の持つかっこよさの本質をうまく表現していて、比較的違和感なく見られます。

また、アダルト・スウィムと言って、夜中の時間帯は日本のアニメがほとんど独占状態になります(前にも掲載しましたが、米国における日本のアニメの歴史「クール・ジャパン」も参照して下さい)。私はガンダムをやっているのを見て感激し、ルームメイトの米国人に見せて一生懸命啓蒙しました(その顛末については上述の「日米の性描写の比較」をご覧下さい)。あと、「るろうに剣心」は「サムライX」というDVD商品として人気が出て、テレビ放映も始まったようです。たぶん、「サムライX」の「X」は主人公のバッテン傷から来ているのでしょうね。

最近は、パフィーが描いた漫画が活躍する「Hi Hi Puffy AmiYumi」が結構な人気だそうです。どうしてパフィーが?と思った方は、「J-POP in the U.S.」を参考にして下さい。ちなみに、この番組以前からパフィーは一部の米国人マニアに人気がありました。

■ MTV
MTVと言えば、ずっとミュージッククリップを見ていられるプログラムかと思ってたら、意外にそうでもなくて、かえって次回に挙げるVH1の方が見られたりします。代わりに前回述べたリアリティ・ショー、MTVニュース、「Jackass」(ジャックアス)というアホな(ほめ言葉)米国人が無謀なことにトライするコメディショー(?)がやっています。結構人気があって、映画も作られました。渋谷でゲリラ撮影しているのが問題になったとかで、日本では上映できなかったそうですが、最近DVDが輸入されたとか。見る人によってはおそらく正視に耐えないシーンがあり、そういう意味で視聴者を選ぶ番組ですが、個人的には嫌いではありません。最近プログラムが終了したと思ったら、スピンオフの「Wildboyz」という番組がやってます。

(思いのほか長くなってしまったので、「専門チャンネル」パート2に続く)

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<できれば、先に以下の記事をご一読下さい。>
1.米国でのテレビ鑑賞
2.報道ニュース
3.シットコム

今日は、シットコム以外の米国のエンターテイメント番組について、私の知る限りの印象を述べてみます。

■ リアリティ・ショー
素人参加型番組は、日本でも「ASAYAN」などヒットしていたようですが(古いたとえでスミマセン)、米国でも人気です(というかどっちが先なんだろう?)。視聴率の高さもさることながら、低いコストで番組が作れるのが製作側にとって最大の魅力のようです。「サバイバー」「アメリカン・アイドル」などは日本でもよく知られているのではないでしょうか。

2年くらい前、「ジョー・ミリオネア(Joe Millionaire)」という番組が大ヒットしました。ジョーという大金持ちに大勢の女性(素人)が求婚し、競争するというショーですが、実はジョーは金持ちでも何でもないただの建設業者というオチが待っています(視聴者は最初から分かっている)。最後に勝ち残った女性にジョーが結婚を申し込むとき、正体を明かして相手の女性をがっかりさせますが、一晩考えた末、その女性はジョーの申し込みを受け入れます。すると、主催しているFOXが二人に何万ドルだかなんだかを贈呈し、「真実の愛」を祝福してジ・エンド、という実に米国らしい番組でした(ちなみに二人は数ヵ月後に破局しました)。FOXはこの番組で相当株を上げたようです。

最近では、「The Apprentice」という大富豪のドナルド・トランプが商売を志す若者を試して合格すると投資するという番組(日本でいえば「マネーの虎」?)が人気ですが、日本でもすでに有名でしょうか。トランプ氏の「You're fired!」という台詞が流行語となりました。

個人的に私が好きなのは、「Queer Eye for the Straight Guy」という番組です。「queer」には「ゲイの」という意味がありますが、ファブ・ファイブ(fabulous five:素敵な(?)五人)という5人のゲイが、ファッション、部屋のセッティング、料理など、それぞれの強み(queer eye)を活かし、彼女とデートする予定のダサい非ゲイの男(straight guy)を改造する番組です。ファブ・ファイブは一躍人気者になり、彼らの使う「metrosexual」(中性的でカッコイイ)という表現は流行語になりました。(私は未見ですが、「Queer Eye for the Straight Girl」という番組も始まったそうです。思い切り二番煎じですが、面白そうですね。)

その他、パリス・ヒルトンとニコール・リッチーが電波少年の華原朋美さながらに田舎生活にトライする「Simple Life」とか、ジェシカ・シンプソンの新婚生活を「トゥルーマン・ショー」や「The Osbournes」(オジー・オズボーン一家の生活をそのまま放映する番組)さながらに流す「Newlyweds」など、やはりコスト・ベネフィットの観点から使いやすい1.5線級のスターが登場するリアリティ・ショーもあります。挙げていくと本当にきりがないほどリアリティ・ショーは流行してますね。

■ レイト・ショー
夜にコメディアンが有名人を招くトークショー(放映時間帯からレイトショーと言われます)は根強い人気があります。CBSのデビッド・レターマンが古くからのホストとして有名ですが、私が好きなのはNBCのコナン・オブライエンジェイ・レノです。この人たちの話芸は本当に天才的で、毎日見てもあきません(日本で言えばタモリやさんまのような存在でしょうか)。また毎回来るゲストも非常に豪華です。始まりが遅い(午後11時頃)ということもあって、留学中は毎晩のように見てました。

■ ドラマ
米国では、シットコムだけではなくてもちろん普通のドラマもやっています。あまり見てないので対したことは言えませんが、留学中に「Dawson's Creek」という青春ドラマを見てました(日本でもヒットしたPaula Coleの「I don't want to wait」が主題歌に使われてました)。あと、ずいぶん長いことやっているシリアスな法廷ドラマ「Law and Order」は、よく友達にも勧められました。一話完結型なので今でもたまに見ます。これもNBCですね。それから日本でも大人気と聞く「24」。私は未見ですが、あまりに色々な人から勧められるのでDVDで見ようかと思ってます。しかし、24時間ってすごいですね・・・映画12本分ですか。「ツイン・ピークス」を最後までフォローできなかった自分が見られるものか不安です。ドラマは無数に存在しますが(米国はチャンネルが多いので昔のドラマ(「MASH」とか「Spin City」)もしょっちゅう再放送しています)、詳しくないのでこんなところで失礼します。

(次回は最終回-「コメディ、アニメ、音楽などの専門チャンネル」に続く)

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<できれば、先に以下の記事をご一読下さい。>
1.米国でのテレビ鑑賞
2.報道ニュース

米国にはシットコム(situation comedy)と言われる、公開録画のため、要所でドリフの笑いのような合いの手が入る連続喜劇ドラマが人気です。

私は2001年から米国での生活を始めました。日本にいた頃からそれなりに英語の勉強はしていましたが、帰国子女でもなく留学の経験もなかったため、米国に来た当初は、いかに自分が英語ができないかを思い知らされました。それはもう一生懸命に英語の勉強をしたものです。何とか通訳の真似事くらいはできるレベルにはなりましたが、その勉強の中で大いに役立ったのは、シットコムを見ることでした。スラング中心の日常会話の連続なので、リスニングとニュースを見るだけでは身につかないボキャブラリ強化に非常に役立ちます。

まあ、かたくるしい勉強の話は別の機会に述べることとしますが、シットコムは単純に面白いです。以下、独断と偏見に基づいて、有名どころをピックアップしてご紹介します。

■ サインフェルド
90年~98年まで放送された「サインフェルド」は、米国史上最も成功したシットコムの一つとされ、いまだに毎日、それも一日二回も再放送されています。テレビをつけるとあまりにもいつも放映されているので、おそらく私は全てのエピソードを2回ずつくらい見てしまいました。

このシットコムは、主役のジェリー・サインフェルドというNYに住むコメディアンが、元彼女のエレーン、幼馴染のジョージ・コスタンザ、奇矯な隣人のクレイマーのレギュラー3人と過ごす日常生活を描いたドラマです。ドラマのくせに、劇的に非日常的なことは(あまり)起こらず、平凡な毎日が割合淡々と流れます。場所も半分以上はジェリーのフラット(アパート)で、主要登場人物がひたすら雑談するだけで終わることもあります。ある一群のエピソードでは、ジェリーが自分たちの日常をシットコムにしよう!と企画し、そのコンセプトを「story about nothing」とするのですが、この言葉がまさに「サインフェルド」の内容を説明しています。しかし、この日常が妙に面白い。一つ一つの面白さがあまりにミクロなので説明に窮しますが、米国人が日常の中で共感する部分を取り上げ、ジェリーらがウィット(というほど上品なものではないですが)に富んだ会話で盛り上げるというところが面白いのかな、と思います。

このシットコムを見ると英語にとどまらず、米国の色々な面を学ぶことができます。登場するキャラクター(4人のレギュラーに加え、郵便配達夫のニューマン、ジェリーとジョージの親(ジョージの父親はベン・スティーラーの実父であるジェリー・スティーラーが演じている)、スープ屋のスープ・ナチ、パキスタン料理人のバブーなど)は米国人によく知られているので、会話のネタにもなります。ちなみに、ジェリー・サインフェルドは、このシットコムの成功によるところが大きいと思いますが、大変な大金持ちで、他のニューヨーカーに迷惑をかけるほど広大な駐車場を所有しているそうです。

■ フレンズ
「フレンズ」は日本でも良く知られていると思います。これも私の留学中に物語がクライマックスを迎えたこともあり、米国人学生の間では大人気でした。ちなみに、シットコムは普通1シーズン(24エピソード)ごとに続けるかどうかを、視聴率を参考にして製作側が決めるのですが(1シーズンで終わるものはざら)、シーズンが進むにつれて俳優のギャラが高騰するそうです。フレンズは9シーズンまで続いたわけですが、最後の方は、製作側が、視聴率をとれるのは分かってるけど俳優のギャラとの兼ね合いで続けるかどうかを判断しなくてはならず、ファンをやきもきさせていました。ちなみに終了後も、「ジョーイ」という登場キャラクターの一人を主役にしたスピンオフ(派生したもの)がやっています。そういえば、レイチェル役のジェニファー・アニストンがブラッド・ピットと別れてましたね・・・「フレンズ」にブラピが登場する華やかなりし頃のエピソードを思い出しました。

■ ウィル&グレース
「ウィル&グレース」というシットコムは、ハンサムでやり手の弁護士であるゲイの主人公とその女友達、ゲイ友達たちとの日常を描くコメディで、面白いのはもちろん、米国におけるゲイのあり方を知る上でもなかなか勉強になります。

(ちなみに私が好きなこの3本はなぜか全てNBCです。前回の記事で「ショー・ビジネスの流れにのって高い視聴率を獲得しているのはNBC」と書きましたが、たぶんこのへんのシットコムやリアリティ・ショー(次回述べます)の成功に一つの原因があるのだと思います。)

シットコム出身で映画スターになる役者はたくさんいます。「フレンズ」の6人、「ER」のジョージ・クルーニー、「That's 70s Show」のアシュトン・カッチャー(『Dude, where's my car?』にも出演)などが日本でもよく知られているスターでしょうか。

他にも山のようにシットコムはありますし、新しいものが始まっては消えていきますが、私もそれほど見ているわけでもないので、このへんで切り上げます。米国に来られる方はぜひ見てみると良いと思います。

なお、シットコムにおけるセクシャルな描写については、「日米の性描写の比較」記事をご覧下さい。

(次回「エンターテイメント」に続く)

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<この記事を読む前にできれば「その1」をご覧下さい。>

今日は米国のニュースメディアについて手短に述べてみます。

■ 3大ネットワーク
NBC、CBS、ABCは3大ネットワークと言われ、昔から米国の報道を代表する伝統的ニュース・ネットワークです。80年代半ばから、異業種による経営権の掌握や合併・吸収が進展し、報道部門は規模縮小を迫られた上、CNNやFOXなど、過去10年の間に発展したケーブル・ニュース・チャンネルとの視聴率争いもあり、経営は全体的に苦しい状況にあります。経営母体は、NBCがGE、ABCがディズニー、CBSがViacomです。看板アンカーが局の報道を代表する面が強く、NBCのトム・ブロウコウ、ABCのピーター・ジェニングス、CBSのダン・ラザーが長年アンカーを勤めてきました(トム・ブロウコウとダン・ラザーは最近引退)。近年、ショー・ビジネスの流れにのって高い視聴率を獲得しているのはNBCと言われます(実際、私も見る番組がないときはとりあえずNBCにチャンネルを合わせます)。国際ニュースについては、CNNやFOXに太刀打ちできないため、国内ニュースに特化してビジネス効率的な報道を展開しているとの指摘もあります。

■ CNN
日本でもよく知られている通り、24時間ニュースを流すケーブル・ニュースの草分け的存在です。経営母体はAOL・タイムワーナー。速報性に優れるので、基本的にこれを見てますが、再放送が多いので、ニュースそのものを長時間見ることは少ないです。討論番組のクロスファイアやラリー・キング・ライブが有名で、よく見られています。

■ FOX News Channel
日本でもよく知られていると思いますが、筋金入りのド保守派ネットワークです。経営母体はマードック・グループ。近年の進出目覚しく、一日の平均視聴者数はCNNを上回っているそうです。人気キャスターのビル・オライリーが、リベラルに対して挑発的な言動を繰り返すのが目を引きます。あまりにあからさまに保守・共和党シンパなので、私の周りの米国人の多くは、半分ギャグ(エンターテイメント)として受け取っています。ただ、イラク情報は速い上に充実しているので、邦人人質事件のときなどはずっとFOXを見てました(イラク情勢が出るときの勇壮なテーマが流れるたびに反応してしまう)。

■ MSNBC
NBC系のケーブル・ニュース・チャンネル。私はあまり見ないのでよく知りませんが、安定した人気があります。

■ PBS (Public Broadcasting Service)
米国版のNHKとも言える存在です(正確に言うと、NPOで、出資は主として寄付と州政府の援助によるので、半官半民的な機関です)。非常にバランスの取れた、クオリティの高いニュース番組を提供します。特に、ジム・レーラーのNews Hourは、ネット上でニュース映像とトランスクリプトを両方見られて、ニュースもコメントも非常にレベルが高く、オススメです(特に、私は毎週金曜日にやる「Shields and Brooks」を必ず見てます)。

参考までですが、ネットワークの保守・リベラル度を測る調査がウィークリー・スタンダード誌に出ています(むなぐるまさんのサイトで知りました)。ただ、計測の方法が保守・リベラル寄りシンクタンクにどれだけ言及しているかという基準なので、あくまで大ざっぱな参考にしかならないようです(結果は的を得ているような気はします)。

*新聞・雑誌等のプリント・メディアについては、「アメリカでジャーナリストになるには?」をご参照下さい。

(次回「シットコム」に続く)

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<写真は映画『8マイル』>

米国のテレビ事情を知ることは米国を理解する上で重要です。よく英語をちゃんと書けるようになるには、聖書とシェークスピアを知らないといけないと言いますが、米国で起こることを理解するにはこうした基礎知識が欠かせないときがあります。テレビ番組も大衆文化として米国人の日常に溶けこんで一種の基礎知識となっている面があり、昔のドラマが説明なしに突然ネタとして使われたりします。

例えば、過激なラッパーとして知られるエミネムが主演した『8マイル』という映画があります。この映画の最大の見せ場は、主役のエミネムが黒人のラッパーと対峙する「フリースタイル」と呼ばれるラップ・バトルです。このバトルにおいては、いかに華麗なライムを駆使して相手をdis(非難)できるかで勝負が決まるのですが、エミネムは、ライバルのラッパーから、「I feel bad that I gotta murder that dude from Leave It To Beaver. I used to like that show. 」と言われます。これは、『Leave It to Beaver』という模範的白人家庭を描いた50年代のホームドラマをネタにしています。つまり、エミネムのような白人はビーバー家のボンボンみたいなもんで、ハードな黒人のラップの世界にはお呼びでない、と言っているのです。これに対していかにエミネムが反撃したかについてはこちらでご確認下さい。

また、テレビを見ることは、私のような非帰国子女にとって、大変英語の勉強になります。特に、ドラマやコメディ・ショーでは、教科書で学ばないような日常の言い回しが沢山出てきます。私は、米国に来る前から英語を勉強しており、それなりのレベルには達していましたが、それでも聞いたこともない単語が鬼のように出てきて、2年で英語がものになるのだろうかと非常に不安になりました。しかし、米国のテレビのいいところは、多くの番組において、キャプションが見られるところです。何かしゃべったたびに、英語の字幕が出るので、これを見れば何の単語が聞き取れなかったのか分かるので、それを書き取ってあとでチェックする、という作業をまめにやった結果、ずいぶんボキャブラリが増えました。

米国ではケーブルTVが普及しています。初めて来た人は、そのチャンネル数に圧倒されるでしょう。ベーシックの契約だと月20ドルくらいですが、これだと、ほんの数チャンネルしか見ることができませんので、私はCNNが見られる最小限のアドバンスト・プランにするのですが、このプランだといきなり100チャンネルくらいに増えます(その代わり月50ドル程度かかります)。

私はカリフォルニア州に2年、ワシントンDCで1年半生活しました。短い間ですけど、その滞在経験をもとに、米国のテレビ事情について話してみたいと思います。それほどのテレビマニアではないので、きちんと整理して包括的に述べることはできません。ただ、初めて米国に来る人や、米国のテレビってどんなもん?という興味をお持ちの方にとって、一つのヒントとなればいいんじゃないかなと思っています。

次回から、(1)米国のニュース、(2)シットコム(米国独特の連続ドラマ)、(3)エンターテイメント番組、(4)その他(専門チャンネル等)、という順に述べます。ちなみに、このまとめ方は非常に適当というか、まったく個人的なものです。

なお、現在、私は約100チャンネルのプランに加入していますが、お金を払えばさらにチャンネルを増やすことができます。そうなると、HBOというドラマや映画を提供する有料放送や、色々なミュージック・クリップを見られます。このプランにはいると、普通、ケーブル会社がデジタル・レコーダーをただで貸してくれます。これは、日本でも販売されているそうですが、ハードディスクにほとんど無尽蔵に番組を録画しておけて、好きなときに取り出して見られるという優れものです。留学時代、友人がこのレコーダーを持っていて、見るかどうかは別として、話題のドラマ、スポーツ中継、コメディ・ショーを延々録画していました。私も、最初の3ヶ月間は、ケーブル会社のプロモーションのおかげで利用できましたが、その後普通のプランに戻ったら、持っていかれて悲しい思いをしました。

(次回「報道ニュース」に続く)

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