老人の戯言

当年85歳になります。戦前戦後の経験語り部も居なくなります。貴重な経験を構成に残して今後の日本の発展を期待したい。

診療報酬の改定案は老人の為か?

2016-02-11 18:38:16 | 日記
診療方針の改定案が決まり、4がつから実施との事である。
入院患者の早期退院を促し在宅での療養を誘導する内容である。
米国のようにホームドクターが充実してをり、手術でも病院の手術室を借りてオペをする位の実力者が開業医ならば、可能であろうが、日本の実情
は到底及んでいない。医療費を抑え医療従事者の報酬を増やす案に過ぎない。
 中医会は患者の実情を知っているのだろうか。
①大病院は縦割り組織で、自分の専門以外の病には殆ど関心を持っていない。専門医の資格を維持するためでもあろう。
 老人になると一診療科でなく、2-3の病を持っている。腰が痛いからと言って整形外科の治療を辛抱強く受けても改善せず、挙句の果てに前立腺がん
が転移していることが、わかった時には余命数カ月と言われた友人がいる。これなどPSAマーカー値を血液検査して置けば直ぐに判った筈である。
②入院しても他の診療科の診察を希望しても、それは外来扱いとなり、何度も血液検査やCT,MRI検査を受けねばならない。
先ずは病院の診察をグループ制にして多角的に初期診断が出来る事が先決である。総合内科のある病院もあるが、多くは近代医学の進歩について行けない
古手のドクターが診るのみで適格な診療が出来て居ない。
③ジェネリック薬品を推奨しているが、ジェネリック薬品は特許料が不要で経済的にみえるが、薬の構成材料の大部分はフィラーといわれるもので、錠剤や粉薬を増量して形成している。ジェネリlクはこのヒラーを仕様して治験を実施していない。
 老人いなると本来の目的より副作用の方が表にでて、有害な場合が多い。事前医全く治験を済ませていないからである。
④なるべく早く退院して自宅でのリハビリや治療を勧めているが、昨今は良くて老夫婦の2人暮らしで、独り暮らしの数も増えている。
老々介護は私も6年間経験しているが、幾ら昼間に訪問看護士やヘルパーが来ても夜中に排泄物の始末や諸々の用事がでて、とても長くはできないし、すれば介護する方も心身ともに疲弊して共倒れになるのである。
 特養施設は300-400人待ちで何時入居できるかもわからないのが実情ではないか。また特養やケアハウスに入れても1-2年の裡にボケが起きかえって不幸になる場合が多い。
⑤在宅医療専門の診療所もあるが、数人のドクターがをり、毎回往診してくるドクターが同一ドクターと限らず、説明をし直しても、最適な医療は受けられない。

要するに実情の改善が無くて、現場を知らない中医協が提案したのは、患者の為ではなく、医師会や介護者の待遇改善の為と言われても致し方無い。
医師会は時の政権の党に政治献金を続けているのもむべなるかなと思われる。
 先日の土曜日も早朝に腰の激痛を覚え近所のT医科大学付属病院に行ったが、紹介状が無ければ初診料5,000円戴きますがが病院側の第一声であった。土曜日の早朝に掛かりつけの医院は誰も不在で紹介状など書いてくれるはずがないではないか。
医は仁術で無くなって久しい。顔色も見ないでパソコンを打ち込む医者が増えたのみ。JUNTARO

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