20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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末吉暁子さんへ

2016年06月02日 | Weblog

          

 末吉さん

 こんなに早く、私たちの前からいらっしゃらなくなってしまわれるなんて・・・、思ってもいませんでした。

 作家・末吉暁子さんとの出会いの橋渡しをしてくださったのは、「日本ペンクラブ・子どもの本委員会」を中心になってまとめてくださっている、評論家の野上暁さんでした。

 

 お会いしてすぐに、私は末吉さんととっても仲良しになりました。

 大人の女性で、エレガントで、懐の深いお人柄に、すぐに惹きつけられたのです。

 

 そういえばK社の編集者の方が、いつでしたか、パーティの時に、こっそりこんなお話をなさっていました。

「末吉さんは、若い頃、みんなからイングリット・バーグマンに似ているって言われていたんですよ」と。

 お若い頃から、皆さんのあこがれだったのですね。

 いくつもの代表作、ロングセラーなどをどんどんお書きになって。

 

 そうやって親しくさせていただくようになった、ある日、「親しい作家の友人たちと、ランチ会でもしませんか?」とお誘いしました。

 その、親しい作家の友人2人のお名前(石井睦美さん、高田桂子さん)を申し上げると、即座にこうおっしゃいました。

「大人の女子会ね。ステキだわ。ぜひやりましょう。楽しみだわ!」と。

 それから、私たちは「大人の女子会」という名称で、4人で何度かおいしいランチの会を行いました。

 

 最後に「大人の女子会」を行ったのは、ちょうど1年前、二子玉川の「代官山ASO」でのイタリアンでした。

 ご主人さまに二子の高島屋まで車で送迎いただき、私たちはおしゃべりに興じ、おいしいイタリアンに舌鼓を打ったものでした。

 まさか、このランチ会が最後になってしまうなんて・・。

 

 末吉さん

 今日は末吉さんとのお別れの日です。

「大人の女子会」の3人で、これから霊南坂教会にうかがいます。

 まだこの世から、末吉さんがいらっしゃらなくなったということを、信じられない気持ちを抱えながら。

 たくさんたくさんの、楽しかった思い出を胸に抱えながら・・・。

コメント
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