20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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白鷺

2008年11月17日 | Weblog
 お買い物の途中で、白鷺とふと目が合ってしまいました。
 こんなにすらっとした長いを足をしていて、首だって長く、なにより真っ白で清楚な鳥。
 そんな白鷺が、こんなにきったなくて淀んだ水たまりで、とぼとぼと背中をまるめ餌をついばんでいたのです。
 
 じっと見ていると、その視線に気づいたのか
「バカにしないでよ。あたしだって、ほら!」
 と、丸めた背中をのばし首をぐーんと空に向け、貴婦人のように大きな羽を優雅に羽ばたかせます。でも次の瞬間、
「おなかがすいてるんだってば」
 背に腹は替えられぬとでもいいたげに、また、きったない水たまりに黒くて長いくちばしをつっこみ・・・。
 
 生きていくというのは、ほんとにたいへんなことです。
コメント (6)
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