20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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(社)日本児童文学者協会・総会附設研究会について

2008年05月18日 | Weblog
 今度の日曜日、5月25日には毎年恒例の協会・附設研究会があります。
 今年のテーマは、「児童文学はどこへ向かうのか」です。
 児童文学はここ数年、かつての「創作児童文学」としての枠組みが大きくゆらいでいます。
 ボーダレスの問題、エンターテイメントの問題、などなど・・・。
 そんな状況の中、出版社自体もどんな本を出したらいいのか、揺れながら進んでいるのが実態のようです。
 一見、元気がいいのがエンターテイメントの文庫のシリーズものです。しかしこれも、はたしていつまで続くのかといった不安はぬぐえません。
 実際、大人のブンガクの世界では、いわゆる「ライトノベル」というカテゴリーに括られるエンターテイメントのブームが、そろそろ去りかけているのでは、という推測の上に立ち、(一部、力のある、乙一、西尾維新などは別ですが)、そういった状況を受け、雑誌などでは「ライトノベルは終わったのか?」などの特集が組まれはじめています。
 はたして、現在のこうした状況はどこへ向かっていくのでしょう。そして創作児童文学はこれからどうなっていくのでしょうか。
 はたまた、売れる売れないをふくめた文庫シリーズや、ハードカバー本などの実態はどうなっているのでしょうか。
 そのあたりのお話を、日本児童図書出版協会(児童書の出版社48社が加盟している団体)、事務局長の高木正さんに、ここ数年の出版状況のデーターを交えながらご説明いただきます。
 まさに、5月25日は、現在の出版状況の「旬」な情報がうかがえる、タイムリーな一日になりそうです。
 
 また、評論家であり作家の、ひこ・田中さんと、同じく評論家の広瀬恒子さんには、ここ数年に出版された本を取り上げていただきながら、現在の児童文学の動向分析や、どんな本が読まれているのかなどについて、お話いただきます。

 実はこの企画は、2月ごろから、児文協・那須会長、川北理事代表らとチームを組んで、なんども協議を重ね、練り上げてきた企画です。さらに司会を担当して下さる評論家の河野さんが、現在パネラーの人たちと当日の議論の詳細をツメてくださっております。
 「旬」な出版資料をみなさんにお配りできるよう、ただいま彼が奮闘してくださっております。
 この附設研が私たち書き手にとって、次へすすむための、なにかヒントになれればと念じております。
 たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。

 お問い合わせ先、日本児童文学者協会・事務局
TEL 03(3268)0691  E-メール zb@jibunkyo.or.jp


         記
協会・附設研究会
テーマ・「児童文学は、どこに向かうのか?」
パネラー・高木正氏、ひこ田中氏、広瀬恒子氏・(司会・河野孝之氏)
場所・日本教育会館8F(東西線「竹橋」下車)ネットでお調べください。詳細な地図が出ております。
日時・5月25日(日)13:30~ 入場無料。
定員・80名
参加資格・どなたでも。会員・非会員、関係ありません。

  
コメント (3)
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