太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

分かり難い外交問題

2017-01-10 09:24:02 | 社会観察

政治ネタを書くと異論反論があることは承知しており、これが正しい見方などというつもりは毛頭無い。単なる一庶民のしかも准高齢期のおっさんの独り言だが、外交という範疇は実に不可思議である。慰安婦問題についての日韓合意もその一つである。やっと未来に向けての第一歩が踏み出せたと思っていたら少女像の新たな設置で日本大使が一時帰国するに至った。ネットニュースでは日本の拠出した10億円も返還すべきとの意見もあるという。他国ではあるが、一体この国は何をして何処に行こう、どういう国になろうとしているのかサッパリ分からない。国際間の合意がしかも不可逆的なものとまで表現されていても時計の針を逆回しにすることが将来自国のために果たしてなるとのだろうか。

我が身を振り返って見た場合、果たして偉そうに言えるほど日本はどう言う国を目指していると断言できるだろうか。残念ながら否である。多少なりとも日本に警戒心を持っている国はアメリカの属国と思っているかも知れない。しかし、トランプ大統領の出現によって、アレッ日本がアメリカと揉めているという事態を目にすると一体日本は何処に行くと思うだろう。

地政学的に見ると日本はアメリカ、ロシア、中国という大国に囲まれている。これらの国々とどう付き合っていくかが外交であり、それは綱引きにも似ている。中央のマークを自陣にひっぱり寄せれば勝つというルールならどちらかに加担して力を増すという方法もある。しかし、それは1本の綱を挟んでの戦いであり、勝者、敗者は力加減で決まるという単純なものである。地政学といったのは、実は何本もの綱が日本という結び目を中心に方々から引っ張られる関係にある。それぞれの綱の端に力の差はあるが結び目を介して相手を自陣に引っ張ろうとするプレーヤーが踏ん張っている。それでも力のベクトルを合成すれば勝敗は見当がつく。しかし、厄介な事にプレーヤーの引っ張る方向は左右上下に微妙に動く。ベクトルの合成は刻々変化し単純な合成が出来ない。

ではどうすれば良いのか。各プレーヤーとは同じ太さの綱で結び、簡単には切れないことが第一の条件となる。何処かの強力な国が強引に力を発揮すると、大小様々な国は合力で対抗し、やがて1本の綱を挟んで切れるまで戦うことになる。そんな世界にならないようにするためには、結び目に位置する日本はどちらかに動きそうになるとちょっと重心を動かし定位置をキープする。そういう役目を担うべきである。日本も韓国もこの結び目に位置している。結び目が固くて大きければそう簡単に解けないし切れないのではないだろうか。

政治も軍事も経済もこの結び目になる役割を何処かが担わないと世界は上手く行かないような気がする。



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