太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

ピザのポジション

2016-12-10 09:34:28 | 日記

土曜の朝は新聞の折り込み広告が豪華で本体に興味のあるニュースが無い時は結構丹念に見る。日常生活の中で今何が売れているのか、売ろうとしているのか情報満載である。相変わらず配達泣かせの重量を占めているのは食品類である。近くのスーパーだけでも美しい写真とともに6,7枚は何時もある。殆どが特売をキャッチにしている。以前ブログに書いたことがあるが「もの本来に備わっている価値の現れである価格と感覚のズレ」について、眼鏡とピザを挙げた。例えば骨董品でも無い限り茶碗1個が3万円という値段がついていたら、粘土を捏ねて焼いただけだよねというのが頭にあるから、3万円は高いと思う。ものにはそれに相応しい自然に備わっている属性ともいうべき価格がある。

嗜好品や贅沢品は自然に備わる価格というものは無い。かって努めていた会社では色んなものを作っていたのでコンシューマー向けの製品もあった。オーナーが「値決めは経営である」という言葉を良く口にした。、具体的には「お客さんが満足する最大の価格で売れ」ということである。言い換えれば、それ以上高かったらお客はもう買わないという最大の点を見つけよ、と言う事である。勿論、仮にその価格でぼろ儲けすることもあれば、逆に全く利益の出ない価格で売りだしたものもある。その製品を作る事業部では最大の1点が幾らなのかまさに経営そのもので頭を悩ませた。ある新製品をオーナーに見せに行った時、売りだし価格案を報告すると「この製品は他社も作っているのか、市場にあるのか」と聞かれ「いえ、全くの新製品で我が社独自のものです」と自慢げに答えたら「世の中にいままで無かった新製品に君はどうやってその価格をつけるのか」と切り返され、しどろもどろにコストの積み上げから利益を上乗せした価格を言ったら「君は経営が分かっとらん」と言われたそうである。

眼鏡はデザインや機能が洗練されながらも、ここのところ大幅にコストダウンが進んだがピザはやはり1枚3,000円前後である。お好み焼きで3,000円掛けると相当高価な具材がトッピングされるだろう。しかし、1枚3,000円のお好み焼きは聞いた事が無い。お好み焼きはちょっと小腹が空いた時とか、軽い昼食、子供のおやつであり、夕食のメインディッシュでは無い。多分お好み焼きと比較してピザ本来に備わっている価値を測ろうとすること自体が年寄りの証で、若い人達はもっと違う意味で食べるのかも知れないがやはり年寄りには少し贅沢な食べ物である。かってイタリアに行った時、招待された昼食でピザが添え物的に出て来たが無茶苦茶美味かった。ふっくらと焼き上がった生地とチーズはこれがメインでも良いのにと思った。アメリカ映画でよくピザの配達風景が出て来るが多分軽い昼食代わりなのだろう。広告の3,000円のピザを見ると、何人分なのだろう、トッピングは普段食べたことのない高価で美味なものか、生地はぺちゃんとなって固くなっていないのだろうかとかどうしても買うには決断を要する。もうちょっと小円のもので手軽な価格であれば、ファーストフード店で焼き上がるのを待つだけの時間は用意できる歳になったのに。

昔読んだ辺見庸の「もの食う人びと」というルポは面白かった。作者は色んな国を訪ねながら、その国を知るためには庶民が何を食べているのかを知ることが大事である、と作者自身が奇異なものでもチャレンジして行く。愚生も南太平洋島嶼国を仕事で回った時、海に囲まれているからさぞ魚は美味しいだろうと勝手に思っていた。ところが出て来る魚はラグーン(珊瑚礁に囲まれた内海)で捕まえたミルクフィッシュとかいう小魚の超脂っこい揚げものくらいである。珊瑚の島だから深い港が無く、大型の船は泊まれず、外洋に出て魚を捕まえられないとのこと。小さな食料品店に行くと缶詰が大量にある。島の人達は好んで缶詰を食べる。主食は畑が小さくタロイモで穀類は輸入で高価。南の楽園というのは豪華なリゾートだけで食生活は質素である。さてピザは日本の食文化の何処にポジションを見つけるのだろう。

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