太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

要注意太陽光発電

2016-10-13 09:55:42 | 仕事に関すること

昨日東京で広範囲な停電が起こり、交通機関などに大きな影響を及ぼした。コンピュータなどへの被害はあまり聞かれ無かったがひやひやした所も多いだろう。原因は調査中だが変電所に電気を送る送電ケーブルが焼損したとのこと。ケーブル敷設から35年交換されなかったともある。監視システムが完備しており35年そのものに問題は無いと言われるかも知れないが、起こってしまった火災は仕方が無いでは済まされない。ましてや想定外などと昔のフレーズを出そうものなら顰蹙を買うのは目に見えている。ニュース映像を見ていると真っ黒い煙が連続的に昇る、炎は上がるで最初はケーブルのゴム被覆が燃えているにしては多過ぎると思った。良く考えて見ると送電ケーブルには絶縁油が封印されているものがある。この油が燃えたらああなる。街中の架空電線のゴム被覆が燃える比では無い。

多くの人はこの事故を仕方が無い、不可抗力、人災では無いと感じてしまうだろう。私自身にもそういうところはある。しかし、冷静に考えると送電線というのは多くの電気が行き交う、いわば高速道路のような社会インフラとも言える。もし高速道路の橋やトンネルが老朽化して崩落したら仕方が無いでは済まされない。当然管理責任者が居り、その責任は厳しく追及されるだろう。送電線なら電力会社がその任を負う。

今後多種の建設インフラが老朽化し、もし事故ともなれば責任のなすり合いが起こり、その内ウヤムヤにされるという事態は容易に想像できる。1年ほど前堤防が決壊し、太陽光発電が整地のために堤防を削り取ったことが原因かのような噂が流れた。違法に土砂を採取するのは論外であるが、法規制内で工事が行われたが、それが原因となったことが明らかになれば法整備の不備を追及しなければならない。今回のケーブル火災も大量に設置された太陽光発電による過電流が原因とかいわれるのではないかとちょっと心配した。そうなれば太陽光発電の普及そのものが悪と思われてしまう。一義的には管理責任が何処にあるか、それを縛る法律や自主規制は果たして十分であるかの検証からスタートすべきである。

送電線は今後の太陽光発電普及にとって大変重要な役割を果たすことは何度もブログで書いた。高速道路なら大型トラックも乗用車も軽も簡単に乗り入れ遠くまで行ける。九州にある太陽光発電が発電した電気は中国地方を通って関西まで行って働くことはできない。途中の道路が狭くて大型は通れない。今後電力の自由化によって送電線は社会インフラ化が加速されるだろうが、責任関係が曖昧になってはならない。また、利用者としての太陽光発電関係者も応分の負担や責任を負うべきで、何よりも送電線は管轄外として無関心になってはならない。

(19)・・・

古田常務の帰国が1週間伸びることになった。度々海外出張する機会も無いので少し延長してアメリカ国内の顧客回りをするとのこと。砥粒の輸出は始まったところであり、何としても海外に販路を伸ばしたいという会社の方針があった。吉沢は古田常務に相談する前に三原の父親、関東の販売店会の会長に会うことになる。来春の新作発発表会の企画作りはすぐにでも始めなければならない。仮に古田常務の許可が得られなければ何時でも引ける状態にし、三原の父親には内諾の状態で寸止めしておくテクニックが必要である。吉沢は様々な説明をシミュレーションしながら、ああ言われたらこう言おうと寝る前には何時も頭の中で予行演習をしていた。

販売店会の日がやって来た。吉沢は会場へ車で出掛けたが、車中も頭の中ではシミュレーションを繰り返していた。バーベキュー会場は結構大きなホテルに隣接していた。参加者の多くはこのホテルに宿泊する。バーベキューは夕方6時からであり、このホテルの会議場で3時から販売店会が開始され、販売店の社長さんだけが参加する。関係者はバーベキューからの参加である。吉沢はこのホテルで4時に三原ひとみと会う段取りになっていた。三原ひとみの方で直前の打ち合わせということで指定されたのだが、販売店会の間なら誰にも邪魔されないという配慮からである。三原の両親も販売店会の方に参加している。ロビーに着くと三原ひとみが待っていた。

「吉沢さん大丈夫ですか、ちゃんとセリフは覚えましたか、私はずーっと傍についているわけにはいきませんからね。」とまるで学芸会に出る子供を茶化すように三原ひとみがおどけて見せた。彼女に誘導され小さな会議室に入ろうとした時、廊下を横切る中年の男が目に入った。一瞬ではあったが横顔は親の介護という理由で会社を辞めた藤木部長に似ていた。吉沢は他人の空似と気には止めなかった。

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