太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

核兵器禁止条約

2016-10-29 07:53:01 | 社会観察

核兵器禁止条約交渉の賛否が大きく記事になった。しかし記事の内容は如何にも歯切れが悪い。色んな考え、見方があり真の姿(事情)が見え難く、一面を捉えただけでは判断を誤ることは承知で感想を。賛否は核保有国と非保有国で分かれる構図だが、日本はアメリカの核の傘に守られており敢えて棄権から反対に回り態度を明白にしたという。TVニュースではアメリカが同盟国に反対に回るよう促した手紙も公開された(新聞には載らなかったが)。核戦争後の悲惨な地球の姿を描いたアメリカ映画は沢山ある。もし、核戦争が起こったら地球はこんな悲惨なことになるという警鐘とも言えるが、一方で地球に大接近する彗星を核で爆破するという救国の兵器としても登場する。どちらが可能性大かと言えば前者だろう。

保有国の主張は禁止は現実的で無いと言う。確かに既に保有しているものを廃棄(縮小)するだけで長時間を要し、検証プロセスも容易ではない。何よりも相手がピストルを向けているのにこちらが先にピストルを下ろすわけには行かないというチキンレースである。核保有国に対する適切なアドバイスは無い(一介の高齢者が何を偉そうにと言われるのは承知)。ただ、核の傘も無い大多数の非保有国には妙案がある。これら国々が核攻撃を受けたら攻撃国に対して全員で制裁(軍事以外のあらゆる分野による)を加えるという核集団的自衛権である。条約などいざ戦争になれば紙切れと言われたら全ての条約が紙切れであり国際秩序成り立たない。保有国同士が撃ち合いになっても南米とアフリカ大陸の大部分は助かるようにも思う。いざという時は発動するのが抑止力だから撃ち合いは無いとは言えない。アフリカにも南米にも親戚はいないのでその時私は諦める。いや確か我が市は数年前、駅前に「非核都市宣言の街」という大きな看板が掲げられていたように思う。アメリカの傘が破れてもビニール傘くらい用意しているのかも知れないし、次の市の広報誌には今回の国連決議に対する明確な意見を載せるだろうから、次は保有国に対するアドバイスを街角から蚊の鳴くような声で贈れるかも知れない。

(31)・・・

待ち合わせ場所の駅に着くとそこはもう渓谷の中という風情であった。都心から少し離れているが清流が流れており、河原に折り重なる木々の紅葉が美しいことで有名な場所であった。三原ひとみはまだ来ていない。次の電車かと思ったが乗っていない。約束の時間は15分ばかり過ぎてしまった。吉沢は今日話さなければならないことを思い少し憂鬱になっていた。駅前の小さなロータリーに珍しくタクシーがやってきた。そこから飛び出してきたのは三原ひとみである。

「ゴメンナサイ、少し遅れてしまったので乗り換え駅からタクシーに乗ったの。電車より早いと思ったけどやっぱり遅れてしまって。」と詫びた。吉沢は多分タクシー代は4~5千円は下らないだろうと改めてお嬢さんの金銭感覚を羨ましくも思った。

「別に構わないよ。駅の周りの山の紅葉を見ているだけで時間のことなど忘れてしまって。」と屈託の無い笑顔で謝られては会社で遅刻社員を苦々しく思う表情は出ようも無かった。小一時間歩くと河原に出る。道すがら彼女の大きなショルダーバックを見て、

「ハイキングにしては重そうなバックを抱えて、まさか登山の装備でも入れて来た?僕は1日も持たない装備だからいざという時はほっといても構わないよう。」と冗談を飛ばすと、

「あら、これはお昼のお弁当、昨日の夜母と二人で作ったの。2時くらいまで掛ったので朝起きられなかったのが遅刻の原因。」と三原ひとみはやや前を歩きながら悪戯そうな笑顔で一瞬振り返った。一体誰と出掛けると母親に言って仲良く弁当を作ったのか、少なくとも父親よりは仲の良い親子関係が垣間見えた気がした。

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