太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

人口減少社会と日本のかたち(3)

2017-02-22 09:34:05 | 日記

過去ブログで日本の人口減少について2度書いた。100年後には5000万人以下となる予測もあるが、内閣府が公表しているように、問題は高齢化率(65歳以上)が2010年には23%だったものが、2050年には39.8%となる。労働人口を2064歳とすると、2010年には59%だったものが2050年には48%となる。100人居れば50人が働いて50人を養う社会が来るということである。勿論これは出生率や死亡率を元に統計的にかなりの精度で予測されたものだが、本当に悲劇的なことが起こるかと言うとそうでもないだろうと言う事を例を挙げて書いた記憶がある。

30年くらい前、丁度太陽電池製造工程の自動化が始まった頃である。セル(素子)の特性をシミュレーター(人工光源)でチェックしランク分け(選別)する工程があった。作業者は1枚づつ丁寧に素早く正確に作業をすることが求められた。しかも作業者には1時間あたりの処理枚数を向上させて行くという目標が課せられた。ある時、この工程を完全に自動化(無人化)するロボットが投入された。作業の速さと正確さにプライドを持っていた男は別の工程に変えられた。彼が私にぼやいたのは「ロボットは2千万円だったそうですが、仕事は私より速く正確です。結局私が一生掛けてやろうとしたことは2千万円の価値以下だったというのはショックです。」と寂しい冗談を言った。

今朝の新聞でレストラン、銀行や回転寿司の案内にロボットが投入されたと言う記事があった。人手不足のためというのは本当だろう。そう言えば先日行った大手スーパーの通路には何台かのロボットが配置され、客の質問の幾つかの問いには答えており、子供らが群がってやりとりをしていた。

言うまでも無く、人口減少とロボット(人型以外の自動化含む)の普及は同時進行すると思われ、何れロボットの生産性の方が人間を上回る時代が来るだろう。今は定型化した単純作業に近いロボットも何れは人工知能を有し、学習を始めるようになるのは囲碁のAIと同じである。肉体労働としての人口減少はロボットが補ってくれる。残念ながらロボットは生産はしてくれるが食料や衣料といった消費はしてくれないと思うかも知れない。ご飯の代わりに大量のエネルギーを喰らう。服では無いが、塗装は時々塗り替えないと剥げたり、よごれたりする。季節による変化をするかも知れない。問題は受付嬢としての魅力が出せるか否かである。農業も例外では無く、郊外に野菜工場や稲作工場が無人運転される。漁業は広範囲をカバーする魚群探知機が敷設されデーターは誰もがアクセスできるようになり無駄な出船は減る。勿論バイオテクノロジーを駆使した品種改良や養殖技術は進歩している。人手不足を補って余りある社会がロボットで実現される。深刻なのは余ってしまった人間は何をするかである。全ての人が創造的でロボットでは出来ない事ができるという保証は無い。

日本の一人あたり生産性は先進国の中でダントツ低いが、裏を返せば、生産性の低い扶養家族まで養って行ける豊かな社会である。そうです、貴方です。大した仕事もしないで高給を貪っている人達です。ロボットが最初に置き換わるべきは疲れを知らない若い肉体労働者ではなく、朝来てメールを読んで、時々毒にも薬にもならない返信をして、合間に検索でこれも何に役立つかは分からない情報を仕入れ、午後は部下の報告書で気に入らない所をもっとらしい理屈で指摘し、夕方には同輩と社内のあれやこれやをまるで社長になったかのような口ぶりで会話を重ね、帰り際には部下に宜しくと言って席を発つ。これは完全に非創造的でルーチン以外の何物でも無い。ロボットで置き換えたらその人の年収以下で可能である。いい歳をした部下に、お前の給料なら派遣社員を5人雇える、しかも必死で仕事をするぞ、と口に出そうになったが明らかにパワハラと思い寸でのところ、口腔内で止まったが多分表情には先に出て居たと思う。さあ人間は何をする。

 

 

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