Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

新しい目、16

2016-10-25 10:48:02 | 日記

 祖父が亡くなって意外だったのは、妹が思いの外に祖父に心を寄せていた事でした。

確かに、学校から帰って来た時家にいるのは祖父一人、そんな生活が1年以上続いたのですから当たり前かもしれません。

私が思い至らなかったのかもしれません。

 私が見ていた妹は、何時も同級生の友達と遊んでいましたから、寂しがっていると思ったことがなかったのでした。

学校から帰って来て家に入り、ただいまと言うと答えてくれる人がいるといないとでは幼い子には大層違うことなのかもしれません。

その後誰かと遊ぶ事が出来ても、心理的にグーッと来る寂しさがあるのでしょう。

祖父にしてもそれは同じであったのかもしれません。

 日中一人でいるところへ、お昼過ぎに幼い声の妹がただいまと帰ってくる、待ちわびていた瞬間だったかもしれません。

祖父が亡くなって初めて知る、祖父と妹の意外な繋がりでした。

 私にしても、父に言われたように祖母とは違う祖父との繋がりがありました。

それは、あの4年生の時、かー君の家に行く事を反対された時でした。

祖父は○○店さんだけはダメと言ったあと、一人の女に収まらない男、そんな旦那を持つ女は惨め、お前そんな惨めな女になりたいのか。

と言いましたが、この言葉が家族を思っての祖父の言葉だという事は、年数が過ぎる毎に私にはひしひしと分かって来ました。

それだけでも祖父の思いやりをありがたいと思うのですが、祖父の言葉には続きがありました。

お祖父ちゃんなんか、お祖母ちゃん一人にちゃんと収まっていた。

という物です。

聞いた当時は如何という事も無く、そうかと思ったものですが、

それでも、しゃんとして胸を張るような祖父の言い方に、何かしら誇り高い言葉なのだろうと感じました。

『何だかお祖父ちゃんがかっこよく見える。

訳は分かりませんでしたが、そう思ったものです。

 皆さん分かりますか。

女性にとっては理想的ですよね、憧れの男性像、明治の男性というのはこんな人だったんでしょうね。

古いと言えば古いのですが、何だかカッコイイです。

家族思いで商売熱心、一代で一等地の一角に入り込める才覚もあった祖父

そう思うと、やはり自慢できる祖父であったと思います。

祖父が亡くなって「新しい目」シリーズの記事も終了です。

 

 

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 新しい目、15 | トップ | 青葉若葉の季節 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。