Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

早蕨、4

2016-11-20 11:30:22 | 日記

 皆さん、4があったなんて信じられないでしょうね。

私も、3で纏められなくて申し訳なく思っています。

いくら人違いという事で完結してみても、受験生で忙しいと言っても、

日常を考え込むような、ぽっかりと暇な時間はあるものです。

ましてや気候の良い時期でした。日だまりの小春日和です。

そんな時間に、私はやはり自分の手を眺めてみるのでした。

 如何しようかなと思っています。これを書いてよい物かどうか、何でも正直が良いとは限らないし、

言ってよい事と悪い事がある事ぐらい私にだって分かっているのです。

もし書く場合は、どう書いてよいかという順や書き方に惑います。迷うのではなく、本当に惑います。

 事は小学校6年に戻ります。

ある日、雪が無かったので2学期だと思いますが、もうかなり年末に近い頃でした。

私達は来年中学生ということで、心の準備宜しく組み合わさる向こうの小学校について、

追々とそれとなく先生からアドバイスというか、忠告というか、1言2言、3言という具合に

この日迄にも言葉を受けていました。

 大抵はこちらの小学校が劣勢だというような、私達が気の毒だとか心配だとか、

気落ちしないで頑張るようにというような言葉でした。

 その日は、6年生が皆小学校のグランドに出て、何か話を聞く集会のような感じでした。

もちろん平日の事です。

 先生方の話が終わり、これで終了かと思ったところで、1人の先生がやはり一寸1言いわせてください。

と発言され、グランドの皆の前に置かれていた教壇に立たれました。

そしてマイクを掴まれてこう言われました。

 「○○小学校の皆さん、先生達は何があっても○○小学校の皆さんの味方です。」

あんな小学校の生徒達と組み合わさる皆さんが可愛そうで可愛そうで、…という話に、

私に限らず皆一様にかなりの不安を感じたに違いありません。

ましてや、全然向こうの小学校について知識のなかった私は、

それ迄聞いて来た追々の話でも、何だかあるのだなと感じてはいましたから、

今のこの先生の発言に相当面くらい、これまでの話の中で1番のショックを受けました。

衝撃と言ってよい発言でした。

見慣れない先生に、

 「ねえ、あの先生この小学校にいたっけ?」

と私は横にいた子に訊きました。何先生?

その子も知らないらしく直ぐに返事は無く、あちらこちらでさわさわと聞き合う波紋が広がっていましたが、

その内、向こうの小学校の先生なんだって。と返事が返ってきました。

えええー、と、私は再び驚きました。

 こっちの小学校に来てまで自分の小学校の生徒について「あんな生徒」発言するなんて、

そんな先生もおられるのだなぁと思いました。

後ろからは、又は、それ程酷い生徒、なんだ。と言う声もありました。

ダブルのショックを受けたのは、多分私だけに限った事では無いでしょう。

(ごめんなさい、これを読んだら気分を悪くするでしょうね。

この先の私の心情を書く為にはこれって必要な事なんですよね。その先生も如何しても言いたい事だったようです。

教壇を下りる先生に、何もそこまでという声が他の先生から上がりましたが、いえ、これだけはっきり言って置かないと、と仰っておられました。

 ガーンと鉄砲玉というものではなく、砲弾をくらったような衝撃が走りました。

 その日家へ帰って早速、私は父にこの出来事を話しました。

そんなに酷い生徒達なの、達が付いていたんだよ。と、複数なのだと聞いてみます。

父もここの小学校の出身、中学の先輩です、事情は分かっていると思いました。

ねえねえ、どんな小学校なの?どんな人達なの?

私は自分の不安を打ち消してくれる父の言葉を待っていました。

が、父はそうだなぁとも、嫌そんな事も無いよとも、何も言わず、

そうさなぁの言葉も無いまま、全くの無言で返事を返してはくれなかったのでした。

 これは、相当な覚悟でいなければと、のんきな私にも薄っすらと分かる危機感でした。

それで、1年の始めに階段を上りながらこの先生の言葉をふと思い出し、

同い年の事、なんだかんだ言っても仲良くやって行けるだろうと案に思っていた訳です。

覆ってましたよね。

 それでも、2年、3年と来て、先生からも、馴染んで居ますと私は評価されていたので、

案外逞しかったのかもしれません。私って。(

 さて、これです。私はこの先生の言葉を、私の傍らを後から来たせー君が通り過ぎて行った時に思い出しました。

たー君が今さっきまで掴んでいた自分の手を見ながら、

『この事かもしれない

と思い当たりました。

もう中学3年生、15歳でしたから、思いも掛けない異性からのコンタクトに、

真意があるのか如何、単なる戯れなのではないかと先ず思った訳です。

女の子ですからね、皆思う事は多分一緒、

『騙されてはいけない』又は『騙されないわ!

です。

 ましてや、何の前触れもなかったのですから、この事に関しては心して対処しなければいけないと気構えしました。

(変でしょうか?女の子の場合用心深いの普通ですよね。

 

 

 

 


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