Jun日記

趣味の日記ブログ

新しい目、10

2016-10-18 21:18:29 | 日記

 祖父は暫く寝たっきりの生活を送っていました。

家族や近くの親戚でお風呂に入れたり、私も母の留守に祖父の昼食を作ったり、

皆で協力して祖父の介護生活をしていました。どの位そうしていたか覚えていませんが、

早ければ小学校6年生の頃からそうであったかもしれません。

そうすると、2年半程でしょうか。

祖父は祖母が亡くなってからは表に出しませんでしたが、相当堪えていたようでした。

今から思うと、5年生の交通事故の時に、

「なんであの車の間に入らなかったのか、どうして避けてしまったのか。」

と、呟いていました。

避けたから事故に遭わなかったのよ、変なお祖父ちゃん、私は当然のようにそんな事を言った覚えがあります。

子供だった私は、連れ合いを亡くし、比翼の片方を失くしてしまった祖父の、

思わず漏らしてしまった呆然自失の片言を、聞き流さずに真面目に受けてしまったのでした。

祖父はこの独り言を聞かれたく無かったのでしょう、

後から来た伯母にも祖父のこの言葉を、お祖父ちゃんが変なことを言うのだと言ってしまったので、

その後我に返った祖父は相当憤ったのでしょう。聞かれたくない言葉を聞いてしまった幼い孫、

子供に馬鹿にされたというよりも、弱音を聞かれて男の沽券にかかわるというような、

そんな自尊心から怒りが湧いたのでしょう。書いていると何でも思い当たって来る物ですね。

 

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