ドン・キホーテ放火事件

12/12 ＜ドン・キホーテ火災＞消防に問題、と遺族がさいたま市提訴



ドン・キホーテ３人焼死　『消防対応の遅れ』と提訴　遺族、市に賠償求め
2007年12月13日 朝刊

　さいたま市の量販店「ドン・キホーテ浦和花月店」で二〇〇四年十二月、店員三人が焼死するなどした放火事件で、「緩慢な消防活動が死を招いた」などとして、遺族四人が十二日、同市消防局を管轄するさいたま市を相手取り、慰謝料など総額約一億九千万円の支払いを求める訴訟をさいたま地裁に起こした。

　訴えを起こしたのは、死亡した小石舞さん＝当時（２０）、関口舞子さん＝同（１９）、大島守雄さん＝同（３９）＝の遺族。

　訴状によると、市消防局は、小石さんから火災発生直後に一一九番通報を受けた際、ただちに待避するよう指示をせず、二分近く漫然と通話。また、消防隊は到着直後に逃げ遅れた人の確認作業を怠ったため、店舗内への突入が遅れた。相川宗一さいたま市長は「現段階では訴状が届いていないので、訴状を見て対応する」とコメントした。

　事件では、現住建造物等放火などの罪に問われた無職渡辺ノリ子被告（５０）に対してさいたま地裁は今年三月、無期懲役判決を言い渡し、同被告は控訴している。地裁判決によると渡辺被告は〇四年十二月、浦和花月店を含むさいたま市内の量販店四店舗のトイレや寝具売り場で、計七件の放火や放火未遂を繰り返すなどした。


東京新聞ドン・キホーテ３人焼死　『消防対応の遅れ』と提訴　遺族、市に賠償求め社会TOKYO Web

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ドンキ火災遺族が市を提訴　「真実を明らかにしたい」
2007年12月12日 18時41分

　さいたま市を提訴後、記者会見する量販店ドン・キホーテ放火事件の遺族ら＝１２日午後、さいたま市


　さいたま市で２００４年１２月、量販店ドン・キホーテが放火され、店員の男女３人が死亡した事件で、消防活動が適切ではなかったとして、遺族４人が１２日、市に計約１億８９００万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。

　亡くなった大島守雄さん（３９）、小石舞さん（２０）、関口舞子さん（１９）＝年齢はいずれも当時＝の遺族４人で、関口さんの父広昭さん（５２）は会見で「最期に抱き締めることすらできなかった。公の場でしか真実が明らかにされないと思った」と提訴理由を話した。

　原告側は会見で１１９番の録音テープを公開。小石さんが「煙がすごいです」と訴えているのに対し、さいたま市消防局指令課の職員が「建物は何階建て」と聞くやりとりがあり、弁護士は「なぜすぐ避難を指示しなかったのか」と訴えた。


中日新聞ドンキ火災遺族が市を提訴　「真実を明らかにしたい」社会CHUNICHI Web

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消防法不備と放火事件
詳細はドン・キホーテ放火事件を参照

ドン・キホーテの特徴である壁、通路を問わず所狭しと商品を置く圧縮陳列は、延焼のし易さ、避難経路確保の困難さなど、消防法上の問題点を度々指摘されていた。そのような状況の中で、2004年12月の埼玉県さいたま市の「浦和花月店」と「大宮大和田店」で連続放火事件が起き従業員3名が死亡。（死亡した3名は一旦外に出て避難したものの、上司の命令により店内に逃げ遅れた客がいるかどうかを確認するため火災現場に戻され、そこで死亡したとされている）この死亡事故をきっかけに、マスコミでも消防法上の不備が大きく報道され、一般にもドンキホーテの違法行為が広く知れ渡ることとなった[3]。

この事件では、本来ドン・キホーテ側は放火事件の被害者であったにもかかわらず、従業員に死者が出たことによって、安田隆夫社長（当時）の法令を無視した経営姿勢が強く非難される事となった。この件ではその後、消防庁より安田社長へ是正を求める警告書が渡されているが、ドン・キホーテ側は「当社の圧縮陳列には問題はない。まず放火を非難すべきで、圧縮陳列を問題視するのは筋違い」とのコメントを出している。また、さいたま市消防局の記者会見に記者を装ってドン・キホーテの社員を潜り込ませたり、他にも情報ライブ EZ!TVで2005年3月13日に行われた同事件でのインタビューに対し、答えた副社長室室長が記者に対してまるで友人に話しているかのような口調で語ったりと批判の的となった[4]。

一連の事件を通じ、安田社長が辞任。その後も通路幅の確保やトイレへの火災感知器の設置等の消防法に抵触する問題を徐々に解決し、安全性への配慮が行われた。


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