おっとりネコ・ジュルとのほげほげした毎日。
ジュルのしっぽ−猫日記−
脳科学でわかるネコのこころ(第1回)
1.脳科学の基礎のきそ
最低限これだけは知らないと脳そのものを理解できないという
「脳科学の基礎のきそ」を、ここでまず整理しておかないとわかんなくなっちゃう。
【脳の構造】
脊椎動物ならどの生物の脳も『脳=大脳+小脳+脳幹』で、できている。
へぇ〜、魚も鳥もみんな同じなんだ!でも虫には脳はないってことかな。
●大脳 …情報を受けて判断し命令する中枢(司令塔みたいな感じ)
●小脳 …平衡感覚と大脳の命令の連絡役
●脳幹 …生命活動(呼吸・体温調節・心臓の動きなど)の役目

【大脳の構造】
(1)『大脳=新皮質+古皮質』で、できている。
●古皮質 …本能や感情(食欲・性欲など)
●新皮質 …論理的思考・判断・高度な知能活動
・古皮質の上を新皮質が覆っている形をしている。
・生物の進化の過程で、古皮質から新皮質へ、また、脳幹→小脳→大脳へと順に進化してきた。
・その証拠に、魚類や両生類は古皮質のみ。大脳はすごく小さい。
・爬虫類になってやっと大脳に新皮質がわずかに出てくる。
・ヒトになると大脳の90%以上が新皮質に進化し、脳幹は大脳で覆われ隠れちゃってる。
(2)『大脳=前頭葉+側頭葉+頭頂葉+後頭葉』で、できている。
前頭葉 …思考・精神・判断・運動
側頭葉 …形・色
頭頂葉 …感覚(痛み・触覚・温度など)
後頭葉 …視覚
ヒトをヒトたらしめているのは、他の生き物とは比較にならないほど高度に発達した前頭葉にある。
(3)各大脳の4つのパーツを関連づける働きをする新皮質には連合野がある。
前頭連合野 …前頭葉の前の部分。特に思考・理性・判断。

【 脳とこころ 】
『こころ=脳の細胞がおこす電気と物質の化学反応によっておこる働き』
・ちょっと簡単にいいすぎ(笑)。でも、あながち間違いじゃないはず。
・脳からの命令は電気になって体中をめぐる。
「手を握れ!」という脳の命令は、電気になって手の筋肉に伝わって握る動きをするということ。
・低周波治療器でマッサージできるのは、この原理を使っているから。
脳の命令の変わりに、直接筋肉に電気を流して、ビクビク動かすことでマッサージしている。
・どうやって脳で電気がおこるかというと、脳にある約140億個ものニューロンという脳の細胞でおこる。
・目で見たり、耳で聞いたりして脳に外部からの刺激を受けると、ニューロンの中で電子交換がおこる
しくみになっている。これが電気。
・そのニューロンとニューロンをつなげている結合部分(シナプスといいます)で、その電気によって、
神経伝達物質というのが放出される。
(理研BSIより)
・この神経伝達物質は名前を聞けばどれも聞いたことがあるほど有名。ドーパミンが放出されれば快感。
アドレナリンなら恐れ。ノルアドレナリンなら睡眠欲を感じる。
・たくさんつながっているニューロン間で、この電気と化学物質の反応が伝達していきながらおこるから、
結果的に電気になって脳から全身へ伝わることになるわけ。
《 第1回のポイント 》
●こころに関わるのは、脳の中でも特に前頭葉。
●高度な知能は新皮質。本能は古皮質。
●その新皮質にある前頭連合野は、各脳の働きを関連づける新皮質の中でも、
特に思考・理性・判断になくてはならない。
●こころは脳に宿っている。
はてさて、ネコにはどれだけあるんだろうか?
次回はいよいよネコのこころにグッと迫ります!
とりあえず、きょうはここまでにしよっと。
【コメントいただく際のおねがいです】
『脳科学でわかるネコのこころ』に関しては、いつものようにおひとりずつに
お返事できませんが、何卒ご了承ください。
連絡先不明で不快なコメントは、これまで通り、サクッと、ズバッと削除しちゃいます。
最低限これだけは知らないと脳そのものを理解できないという
「脳科学の基礎のきそ」を、ここでまず整理しておかないとわかんなくなっちゃう。
【脳の構造】
脊椎動物ならどの生物の脳も『脳=大脳+小脳+脳幹』で、できている。
へぇ〜、魚も鳥もみんな同じなんだ!でも虫には脳はないってことかな。
●大脳 …情報を受けて判断し命令する中枢(司令塔みたいな感じ)
●小脳 …平衡感覚と大脳の命令の連絡役
●脳幹 …生命活動(呼吸・体温調節・心臓の動きなど)の役目

【大脳の構造】
(1)『大脳=新皮質+古皮質』で、できている。
●古皮質 …本能や感情(食欲・性欲など)
●新皮質 …論理的思考・判断・高度な知能活動
・古皮質の上を新皮質が覆っている形をしている。
・生物の進化の過程で、古皮質から新皮質へ、また、脳幹→小脳→大脳へと順に進化してきた。
・その証拠に、魚類や両生類は古皮質のみ。大脳はすごく小さい。
・爬虫類になってやっと大脳に新皮質がわずかに出てくる。
・ヒトになると大脳の90%以上が新皮質に進化し、脳幹は大脳で覆われ隠れちゃってる。
(2)『大脳=前頭葉+側頭葉+頭頂葉+後頭葉』で、できている。
前頭葉 …思考・精神・判断・運動
側頭葉 …形・色
頭頂葉 …感覚(痛み・触覚・温度など)
後頭葉 …視覚
ヒトをヒトたらしめているのは、他の生き物とは比較にならないほど高度に発達した前頭葉にある。
(3)各大脳の4つのパーツを関連づける働きをする新皮質には連合野がある。
前頭連合野 …前頭葉の前の部分。特に思考・理性・判断。

【 脳とこころ 】
『こころ=脳の細胞がおこす電気と物質の化学反応によっておこる働き』
・ちょっと簡単にいいすぎ(笑)。でも、あながち間違いじゃないはず。
・脳からの命令は電気になって体中をめぐる。
「手を握れ!」という脳の命令は、電気になって手の筋肉に伝わって握る動きをするということ。
・低周波治療器でマッサージできるのは、この原理を使っているから。
脳の命令の変わりに、直接筋肉に電気を流して、ビクビク動かすことでマッサージしている。
・どうやって脳で電気がおこるかというと、脳にある約140億個ものニューロンという脳の細胞でおこる。
・目で見たり、耳で聞いたりして脳に外部からの刺激を受けると、ニューロンの中で電子交換がおこる
しくみになっている。これが電気。
・そのニューロンとニューロンをつなげている結合部分(シナプスといいます)で、その電気によって、
神経伝達物質というのが放出される。
(理研BSIより)・この神経伝達物質は名前を聞けばどれも聞いたことがあるほど有名。ドーパミンが放出されれば快感。
アドレナリンなら恐れ。ノルアドレナリンなら睡眠欲を感じる。
・たくさんつながっているニューロン間で、この電気と化学物質の反応が伝達していきながらおこるから、
結果的に電気になって脳から全身へ伝わることになるわけ。
《 第1回のポイント 》
●こころに関わるのは、脳の中でも特に前頭葉。
●高度な知能は新皮質。本能は古皮質。
●その新皮質にある前頭連合野は、各脳の働きを関連づける新皮質の中でも、
特に思考・理性・判断になくてはならない。
●こころは脳に宿っている。
はてさて、ネコにはどれだけあるんだろうか?
次回はいよいよネコのこころにグッと迫ります!
とりあえず、きょうはここまでにしよっと。
【コメントいただく際のおねがいです】
『脳科学でわかるネコのこころ』に関しては、いつものようにおひとりずつに
お返事できませんが、何卒ご了承ください。
連絡先不明で不快なコメントは、これまで通り、サクッと、ズバッと削除しちゃいます。
脳科学でわかるネコのこころ(はじめに)
【 はじめに 】
「一般的に、ネコには“こころ”がないってことに、なっているらしいぞ。」(ダンナ)
ふっ
、そんなバカな。ジュルにこころがないわけないじゃないって、思ったのですが、
ダンナはいろんな難しそうな本を読むうちに、
「こころのような高度な能力は人間特有のものであり、動物には本能的感情しかない。」
というナンセンスなことに、科学的にはなっているらしいことに気づいたのだそうだ。
「私たちが知る限り、確実に「心」を持っているといえるのは、私たち人間の脳だけだ。」
(「クオリア入門」茂木健一郎著)
マジ?((゚Д゚;))) このヒト、超有名じゃん!
「人間以外の動物に主観的な心の体験を与えることはタブー視されてきて、
それが科学研究の大きな障害になってきた。」(「動物の心」ドナルド・グリフィン著)
…。|li(-_-;)il| 動物行動学の世界的権威!?
他にもそういうことが書かれている本ばかり。
有名な学者さんにそこまで断言されると、黙るしかないただの主婦のわたし…。
ネコのこころのバロメーターといわれているしっぽが、ジュルにはちょこっとしかない。
だからただでさえ、こころがとても読みにくい。ネコのこころを知りたいと想うわたしの気持ちを、
余計に強くするんだな、あのしっぽが。

「動物の行動を理解するには、脳から出発しなければならない。
長年のあいだ、動物行動主義者はこの方法を採用せず(中略)苦心した。」
(「動物感覚」テンプル・グランディン著)
そうか。こころは脳の働きといわれているから、脳科学から解き明かせるのかもしれない。
そこで、読書好きなダンナが脳科学の本を読み漁って、脳科学のポイントをまとめる。
それをわたしが、ネコのこころを理解できるように簡潔にまとめていくことにした。
そして解き明かすうちに、とても重要なことに気づきはじめた。
この連載はあくまでも、「ネコのこころ」を脳科学で解き明かすのが目的だけど、
勉強していたら、ネコがとても大切なことを教えてくれたので忘れないうちに書き留めておこう。
「動物には、こころがない」 ― なぜそういうことになっているのか。
答えは簡単だった。そう思っていたほうが、ヒトはラクだから。
ヒトが考えることなんて、いつでもなんでも単純。動物実験、保健所での殺処分、ペット産業、
毛皮産業、食肉産業…、挙げたらキリがない。けしてすべて悪いなんていわない。
ただ、処分方法や飼育環境とか、動物の扱い方がヒドイ状態でもまかり通るのは、
「動物には、こころがない」と科学的に正当化してきたことが根底にあると思う。
「動物はヒトほど進化していないから、ヒトのようなこころがないんだって。だから処分される時も、
過去を振り返るような記憶力もないから、悲しさや切なさを感じないんだってさ。
前頭葉が発達していないから痛さにも鈍感で、ピーピー鳴いてたって恐いだけで、
大して苦しくないらしいよ。科学者がいってんだからさ。きっとそうなんだよ。」
そう“思い込む”ことで目をそらしているだけ。そうすると、動物の取り扱い方が雑ですむ。
お金も手間も極力かけずに処分できる。炭酸ガスによる窒息死をさせたり、あとは、あとは…
ダンナに聞いたけど、ここには書きたくないヒドイことが異常者ではなくて、わたしたちのすぐ側の
公的な施設や研究所や工場でまかり通ってしまう。
けして、理屈をこねているわけじゃない。その証拠にこの前の国会だってそうだった。
迷いネコやイヌが遺失物法っていうモノ扱いされている法律だけでも、なんだかなって感じだけど、
いままでは警察で1週間保護されていたから、飼い主がすぐ探せば再会しやすかった。
ところが遺失物法改正で即、3日間程度しか保護されない保健所扱いに変更されてしまった。
保護期間が極端に短くなると助かっていた命も助からない。
国会の質疑でも「助かる命も救えなくなるのでは?」という質問が出た。その問いに対する回答は、
「お金も人手もありません。それが現実です」だって。命より予算。あんなに不必要な公共事業で
予算をムダ使いしといて、よくいうよ。
「かわいそうなのはわかるけどね。もともと迷わせた飼い主が悪いんでしょ。余裕があれば
考えたけどねぇ、財政難なんだからしかたがないさ。」
この「仕方がない」。これがクセモノ。“仕方”とは扱い方ということ。そういう扱い方以外にない、
それでも許される範囲じゃない?だからその必要もないでしょという考え方が、
天下の国会の場でもまかり通ってる。あ〜、ゾッとする。
動物のこころについての学問は、主に2つの柱でできている。「動物行動学」と「脳科学」。
「動物行動学」では、動物にだってこころがあると主張。生態観察すれば、こころがあるとしか
思えないという。
「脳科学」では、こころは人にしか認められないという。脳の構造やしくみや実証からみて、
ヒト以外の動物に高度なこころがもてるわけがないという。科学的実証もないじゃないかと。
科学万能の時代。脳科学の立場で動物の主観を唱える論文は、
嘘か本当かは知らないけど、ことごとく異端扱いされてきた歴史があるのだそう。
「それでも動物にはこころがある」というと、「それでも地球は回っている」といった昔と同じ扱い
なわけね。まさかガリレオみたいに処刑はされないだろうけど。
科学的実証っていわれても、動物観察がメインのどっちかというとドロくさい動物行動学には
きっとなかなか難しいお話。
そうこうしているうちに、ヒトはなんとなく科学が正当化しているラクな道を辿ってきたというわけ。

わたしは焼肉が大好きだし、羊毛の毛布だって持っている。動物実験しているメーカーの
化粧品だって持っている。
ベジタリアンにならないといけないの?化粧品買っちゃいけないの?そんな堅苦しいものなの?
わたしはその必要までは感じない。わたしは今までどおり、焼肉だって食べるし、羊毛の毛布
だって、化粧品だって使う。
でも、決めた。牛、豚、羊のような食肉や飼料のために飼養されている動物しか利用しない。
それ以上利用しているモノはいらない。牧場や食肉工場で、牛や豚がこころにできるだけ
傷を負わないような処分をしてほしいと望みたい。だって、かれらはわたし達ヒトが、
自分達のために産んだんだから、それぐらいの責任はもたなきゃいけない。
ヒトも生きているんだから他の生き物を食し、利用するのは自然の摂理。ただ、ヒトは自然の
摂理には収まらない力を持っちゃったから、それこそ野生で生きているなら別だけど、
野生動物を捕獲して食べちゃいけない。もう、ヒトの力を受け止める余裕は地球にはない。
動物も資源も樹木も空気も水も、ぜんぶぜんぶ。
その自覚がヒトにはない。都合がいいように横暴な振る舞いを正当化してしまう。
食肉工場や牧場でも、きっとヒドイ扱いをされている家畜がいっぱいいるんだろうな。
「だってアンタ、そんなこといったって結局食べちゃうんだろ?善人ぶるんじゃないよ!」
「ダメダメ!動物の権利を何だと思っているの。食肉は禁止。言っていることが矛盾してるわ。」
って、声が聞えてくるね。
わたしは極論には走れない。
こころがある動物。だから処分方法や環境だって、考慮してあげるのが当たり前でしょ。
お金や手間がかかるからって、言い訳はきかない。それぐらいの責任はもたなきゃいけない。
動物はヒト以上に恐怖に弱い繊細なこころの持ち主だと知っていれば、意識のあるまま処分する
なんてことは、異常者でもなければナタを振り下ろせるわけがない。
ヒトだって生きている。他の動物を食べたり利用しなきゃ生きていけない。
だから、家畜を自分達でつくった。かれらの命を大事に育て、こころから感謝し、そしていただく。
それは健全な姿でもある。
知っていますか?
動物はヒトのように事実を誤魔化すために“思い込む”ことも、目をそらすこともしない、というか、
できない。そういうふうにしか生きられない。そのかわり、事実をそのまま客観的に感じる能力は、
ヒトなんか目じゃないほど鋭い。これから展開していく脳科学でネコのこころを解明していくと、
そのことがよ〜くわかる。
かれらは見てる。わたしたちヒトを。わたしたちが思い込んで目をそらして誤魔化そうとしても、
かれらは真実を見抜いてる。

結論をいえば、脳科学の観点からみても、動物にも当然ネコにもこころはあります。
そして、事実を誤魔化すような思い込みもせず、目をそらさず、わたしたちを見ています。
それが真実であり、ヒトが覚えておかなければならない大事なことだと思います。
さて、大事なことをまず踏まえたところで、親ばかネコばかをグッと抑えて、
肝心のネコのこころを科学的に解き明かしていきたいと思います!(って、解き明かせんのか!?)
きょうはここまで。
えっ、「はじめに」だけでおわり?
おわりです。わたしの脳がもう限界です…。
【コメントいただく際のおねがいです】
『脳科学でわかるネコのこころ』に関しては、いつものようにおひとりずつに
お返事できませんが、何卒ご了承ください。
連絡先不明で不快なコメントは、これまで通り、サクッと、ズバッと削除しちゃいます。
「一般的に、ネコには“こころ”がないってことに、なっているらしいぞ。」(ダンナ)
ふっ
、そんなバカな。ジュルにこころがないわけないじゃないって、思ったのですが、ダンナはいろんな難しそうな本を読むうちに、
「こころのような高度な能力は人間特有のものであり、動物には本能的感情しかない。」
というナンセンスなことに、科学的にはなっているらしいことに気づいたのだそうだ。
「私たちが知る限り、確実に「心」を持っているといえるのは、私たち人間の脳だけだ。」
(「クオリア入門」茂木健一郎著)
マジ?((゚Д゚;))) このヒト、超有名じゃん!
「人間以外の動物に主観的な心の体験を与えることはタブー視されてきて、
それが科学研究の大きな障害になってきた。」(「動物の心」ドナルド・グリフィン著)
…。|li(-_-;)il| 動物行動学の世界的権威!?
他にもそういうことが書かれている本ばかり。
有名な学者さんにそこまで断言されると、黙るしかないただの主婦のわたし…。
ネコのこころのバロメーターといわれているしっぽが、ジュルにはちょこっとしかない。
だからただでさえ、こころがとても読みにくい。ネコのこころを知りたいと想うわたしの気持ちを、
余計に強くするんだな、あのしっぽが。

「動物の行動を理解するには、脳から出発しなければならない。
長年のあいだ、動物行動主義者はこの方法を採用せず(中略)苦心した。」
(「動物感覚」テンプル・グランディン著)
そうか。こころは脳の働きといわれているから、脳科学から解き明かせるのかもしれない。
そこで、読書好きなダンナが脳科学の本を読み漁って、脳科学のポイントをまとめる。
それをわたしが、ネコのこころを理解できるように簡潔にまとめていくことにした。
そして解き明かすうちに、とても重要なことに気づきはじめた。
この連載はあくまでも、「ネコのこころ」を脳科学で解き明かすのが目的だけど、
勉強していたら、ネコがとても大切なことを教えてくれたので忘れないうちに書き留めておこう。
「動物には、こころがない」 ― なぜそういうことになっているのか。
答えは簡単だった。そう思っていたほうが、ヒトはラクだから。
ヒトが考えることなんて、いつでもなんでも単純。動物実験、保健所での殺処分、ペット産業、
毛皮産業、食肉産業…、挙げたらキリがない。けしてすべて悪いなんていわない。
ただ、処分方法や飼育環境とか、動物の扱い方がヒドイ状態でもまかり通るのは、
「動物には、こころがない」と科学的に正当化してきたことが根底にあると思う。
「動物はヒトほど進化していないから、ヒトのようなこころがないんだって。だから処分される時も、
過去を振り返るような記憶力もないから、悲しさや切なさを感じないんだってさ。
前頭葉が発達していないから痛さにも鈍感で、ピーピー鳴いてたって恐いだけで、
大して苦しくないらしいよ。科学者がいってんだからさ。きっとそうなんだよ。」
そう“思い込む”ことで目をそらしているだけ。そうすると、動物の取り扱い方が雑ですむ。
お金も手間も極力かけずに処分できる。炭酸ガスによる窒息死をさせたり、あとは、あとは…
ダンナに聞いたけど、ここには書きたくないヒドイことが異常者ではなくて、わたしたちのすぐ側の
公的な施設や研究所や工場でまかり通ってしまう。
けして、理屈をこねているわけじゃない。その証拠にこの前の国会だってそうだった。
迷いネコやイヌが遺失物法っていうモノ扱いされている法律だけでも、なんだかなって感じだけど、
いままでは警察で1週間保護されていたから、飼い主がすぐ探せば再会しやすかった。
ところが遺失物法改正で即、3日間程度しか保護されない保健所扱いに変更されてしまった。
保護期間が極端に短くなると助かっていた命も助からない。
国会の質疑でも「助かる命も救えなくなるのでは?」という質問が出た。その問いに対する回答は、
「お金も人手もありません。それが現実です」だって。命より予算。あんなに不必要な公共事業で
予算をムダ使いしといて、よくいうよ。
「かわいそうなのはわかるけどね。もともと迷わせた飼い主が悪いんでしょ。余裕があれば
考えたけどねぇ、財政難なんだからしかたがないさ。」
この「仕方がない」。これがクセモノ。“仕方”とは扱い方ということ。そういう扱い方以外にない、
それでも許される範囲じゃない?だからその必要もないでしょという考え方が、
天下の国会の場でもまかり通ってる。あ〜、ゾッとする。
動物のこころについての学問は、主に2つの柱でできている。「動物行動学」と「脳科学」。
「動物行動学」では、動物にだってこころがあると主張。生態観察すれば、こころがあるとしか
思えないという。
「脳科学」では、こころは人にしか認められないという。脳の構造やしくみや実証からみて、
ヒト以外の動物に高度なこころがもてるわけがないという。科学的実証もないじゃないかと。
科学万能の時代。脳科学の立場で動物の主観を唱える論文は、
嘘か本当かは知らないけど、ことごとく異端扱いされてきた歴史があるのだそう。
「それでも動物にはこころがある」というと、「それでも地球は回っている」といった昔と同じ扱い
なわけね。まさかガリレオみたいに処刑はされないだろうけど。
科学的実証っていわれても、動物観察がメインのどっちかというとドロくさい動物行動学には
きっとなかなか難しいお話。
そうこうしているうちに、ヒトはなんとなく科学が正当化しているラクな道を辿ってきたというわけ。

わたしは焼肉が大好きだし、羊毛の毛布だって持っている。動物実験しているメーカーの
化粧品だって持っている。
ベジタリアンにならないといけないの?化粧品買っちゃいけないの?そんな堅苦しいものなの?
わたしはその必要までは感じない。わたしは今までどおり、焼肉だって食べるし、羊毛の毛布
だって、化粧品だって使う。
でも、決めた。牛、豚、羊のような食肉や飼料のために飼養されている動物しか利用しない。
それ以上利用しているモノはいらない。牧場や食肉工場で、牛や豚がこころにできるだけ
傷を負わないような処分をしてほしいと望みたい。だって、かれらはわたし達ヒトが、
自分達のために産んだんだから、それぐらいの責任はもたなきゃいけない。
ヒトも生きているんだから他の生き物を食し、利用するのは自然の摂理。ただ、ヒトは自然の
摂理には収まらない力を持っちゃったから、それこそ野生で生きているなら別だけど、
野生動物を捕獲して食べちゃいけない。もう、ヒトの力を受け止める余裕は地球にはない。
動物も資源も樹木も空気も水も、ぜんぶぜんぶ。
その自覚がヒトにはない。都合がいいように横暴な振る舞いを正当化してしまう。
食肉工場や牧場でも、きっとヒドイ扱いをされている家畜がいっぱいいるんだろうな。
「だってアンタ、そんなこといったって結局食べちゃうんだろ?善人ぶるんじゃないよ!」
「ダメダメ!動物の権利を何だと思っているの。食肉は禁止。言っていることが矛盾してるわ。」
って、声が聞えてくるね。
わたしは極論には走れない。
こころがある動物。だから処分方法や環境だって、考慮してあげるのが当たり前でしょ。
お金や手間がかかるからって、言い訳はきかない。それぐらいの責任はもたなきゃいけない。
動物はヒト以上に恐怖に弱い繊細なこころの持ち主だと知っていれば、意識のあるまま処分する
なんてことは、異常者でもなければナタを振り下ろせるわけがない。
ヒトだって生きている。他の動物を食べたり利用しなきゃ生きていけない。
だから、家畜を自分達でつくった。かれらの命を大事に育て、こころから感謝し、そしていただく。
それは健全な姿でもある。
知っていますか?
動物はヒトのように事実を誤魔化すために“思い込む”ことも、目をそらすこともしない、というか、
できない。そういうふうにしか生きられない。そのかわり、事実をそのまま客観的に感じる能力は、
ヒトなんか目じゃないほど鋭い。これから展開していく脳科学でネコのこころを解明していくと、
そのことがよ〜くわかる。
かれらは見てる。わたしたちヒトを。わたしたちが思い込んで目をそらして誤魔化そうとしても、
かれらは真実を見抜いてる。

結論をいえば、脳科学の観点からみても、動物にも当然ネコにもこころはあります。
そして、事実を誤魔化すような思い込みもせず、目をそらさず、わたしたちを見ています。
それが真実であり、ヒトが覚えておかなければならない大事なことだと思います。
さて、大事なことをまず踏まえたところで、親ばかネコばかをグッと抑えて、
肝心のネコのこころを科学的に解き明かしていきたいと思います!(って、解き明かせんのか!?)
きょうはここまで。
えっ、「はじめに」だけでおわり?
おわりです。わたしの脳がもう限界です…。
【コメントいただく際のおねがいです】
『脳科学でわかるネコのこころ』に関しては、いつものようにおひとりずつに
お返事できませんが、何卒ご了承ください。
連絡先不明で不快なコメントは、これまで通り、サクッと、ズバッと削除しちゃいます。
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