☆ 島木健作の「赤蛙」(新潮文庫)を読んだ。
☆ 昭和20年ごろの作品。ただ、今読んでも古さを感じない。
☆ 作者は左翼活動から遠ざかることを余儀なくされ、また結核を病んでいる。
☆ 主人公は心身を休めるため温泉場に来た。旅館の陰湿な部屋をあてがわれ、鬱とした気分を癒すために、彼は河原で時をつぶしていた。その時、ふと岩場に蛙を見つける。その蛙、向こう岸に渡りたいのか何度も急流に飛び込むが意を得ず、元の岩場に戻される。主人公は最初は面白半分に見ていたが、チャレンジを繰り返す蛙の姿にしだいに感情移入していく。
☆ 蛙はなぜそんなことをしているのか。そして蛙の運命は。
☆ 力尽きるまでチャレンジを続ける蛙。読み進めるうちに思わず「がんばれ」と声をかけずにはいられない。それは風車に挑むドン・キホーテかも知れない。しかし、戦い続ける蛙の姿に励まされる。生きる力強さを感じる。
☆ 昭和20年ごろの作品。ただ、今読んでも古さを感じない。
☆ 作者は左翼活動から遠ざかることを余儀なくされ、また結核を病んでいる。
☆ 主人公は心身を休めるため温泉場に来た。旅館の陰湿な部屋をあてがわれ、鬱とした気分を癒すために、彼は河原で時をつぶしていた。その時、ふと岩場に蛙を見つける。その蛙、向こう岸に渡りたいのか何度も急流に飛び込むが意を得ず、元の岩場に戻される。主人公は最初は面白半分に見ていたが、チャレンジを繰り返す蛙の姿にしだいに感情移入していく。
☆ 蛙はなぜそんなことをしているのか。そして蛙の運命は。
☆ 力尽きるまでチャレンジを続ける蛙。読み進めるうちに思わず「がんばれ」と声をかけずにはいられない。それは風車に挑むドン・キホーテかも知れない。しかし、戦い続ける蛙の姿に励まされる。生きる力強さを感じる。