茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記29年7月25日「体の中の熱が抜けない?」

2017-07-25 07:22:25 | 日記

連日暑い日が続きます。気象庁のデータを確認すると千葉県は今年の5月・6月は去年の三分の一しか雨が降っていません。

大気中に熱気が充満している感じがします。そんな中「目眩・頭痛・のぼせ・胸苦しく・体の中の熱が抜けない。」と患者さんがお見えになりました。

「熱中症」ではないかと思いましたが、話を伺うと慢性病で「陰の気」が虚したことにより「体の熱」をコントロールする機能が衰えた「虚熱」と言う状態の様です。

「虚熱」とは高齢により体が虚している場合や過労や慢性病で「陰の気」の虚が進行した場合に起きます。

この様な場合の発熱は「虚している臓の陰の気を補う。」ことで治療することが出来ます。

治療は刺さない鍼を使用する「積聚治療」で虚している気を補う治療を行い一穴一穴に丁寧に鍼をしましたが、体表観察の段階で微熱を帯びていた体表とのぼせ・眩暈・頭痛も一鍼ごとに「陰の気」が補われるのに従い治まり呼吸も楽になって来ました。

最後に「虚労」の配穴の気海・関元・膏肓・足三里・内関を使用して体の陰陽を調え虚熱をスッキリさせる事が出来ました。

猛暑日が多くなりました御高齢の方、慢性病で体力が落ちている方々ご自愛してお過ごし下さい。

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