時の河

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『顔は口ほどに嘘をつく』

2009年03月07日 09時33分15秒 | Weblog
 相手の表情から感情を読み取ることができる。
そんな夢のようなことができるのか、知りたくて本書を読んだ。

しかし、本書の筆者の目的は、
わたしの狙いは、読者が感情の働きの理解を深め、
より豊かな感情をもって生活するのを手伝うことにある。

と書かれているように、感情の重要性を説くことにある。


まず、「悲しみ」について書かれた5章から、
いくつかの文章を引用しておく。

喪失体験はそれを他者に語ったり、
気持ちを分かり合ったりすることでことで豊かになるのだ。
<略>
悲しみや苦悩の表現が持つもう一つの働きは、
喪失体験を豊かにすることである。
<略>
悲しみのもう一つの働きは、心を立て直し、
エネルギーの確保を可能にすることである。

<略>
悲しみと苦悩のメッセージの核にあるのは、
「わたしは苦しんでいる。どうか慰め、助けてください」
というものである。
<略>
わたしたちは、感情には感情をもって応えるよう作られているのだ。



次に、「怒り」について書かれた6章から、
いくつかの文章を引用しておく。

怒りは何かが変わる必要があることを教えてくれる。
<略>
怒りは、恐怖を和らげ、脅威に対処する行動を起こす
エネルギーを供給する役割を果たすことがある。
<略>
怒りは問題があることを他人に知らせる。



ともすると、感情を抑制することが社会では重要であると考えられている。

しかし、自分に湧き起こった感情の重要性を認識することは、
非常に大切なことではないだろうか。

そして、相手の感情を感じ取り、
相手が必要とする援助の手を差し伸べることができれば、
よりよい関係を気付くことができるのではないか、と思う。



ポール・エクマン (著) 『顔は口ほどに嘘をつく』

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